入国カード

 [レンジブログ あらすじ]

レンジ(私)はオノケンと同じ会社の先輩。数年前からマニラを訪れるようになり、やがて現地法人を持つまでになります。レンジブログはレンジが二度目のフィリピン旅行に行った時のエピソードからスタート。また、実体験に基づいたフィリピンにおけるマニラの闇、貧困と格差、現地ビジネスなどオノケンとは違う視点の記事をアップしていきたいと思います。

クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリ仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。

 

また、オノケン(現在の話)とレンジ(過去の話)のブログは交互にストーリー展開します。登場人物も共通する人が出てくるので、始めから読んで頂けるとより記事の内容が分かりやすいと思います。オノケンブログもチェックしていただければ幸いですm(__)m

オノケンのブログの第一話はこちらから
【オノケンブログ1】転落と後悔

 

それでは、レンジブログをスタートさせていただきます。

 

【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ

 

数年前のフィリピン。

私が初めて現地の女性を本気で好きになったのは、マリーと言う人だった。

マニラ中心部のマラテ、エクスクルーシブ Exklusiveというディスコで出会った美しい人。

それは、フィリピン渡航二回目、三泊四日の旅程のとき。

 

前回の初めての渡比は2012年頃、どれもが初めての経験、全てが衝撃だった。日本からわずか4時間のフライトで、こんな異世界があることを初めて知った。

 

それから約一年後のこと。

 

今回、初日の到着は深夜。セブパシフィックの格安チケットのため、第一ターミナルにてイミグラント。

空港内は多くのフィリピン人帰省者と外国人入国者でごった返していた。

飛行機が苦手な私は、約四時間のフライトでもかなりのストレスで、空港内のいろいろな待ち時間も苦痛だった。


[マニラ空港第一ターミナル到着、入国審査場前の様子]

 

田原「すごく並んでいるな。」

私「ですね、早く空港出たいです。」

 

田原さんは、日本で中古車販売店を営む社長さん。以前、私が車を手離す際に大変お世話になった方。

車にあまり詳しくない私でも分かるほどの、一般的な市場価格よりかなり良い取引をして頂いたことで恩を感じ、以来仲良くさせて頂いている人物である。

年齢は50歳前後であろうか。本人に詳しく聞いたことはないが、髪の毛の色と顔のシワから想像できる。

 

男から見ても魅力あるダンディーな佇まい、温厚で優しい人柄を持っていることは初対面でも十分伝わって来た。

田原さんは仕事一筋、社員からの人望も厚いようで、未だに良く働く。会社内でも社長の立場ながら一番営業成績が良いらしい。


[田原さん似顔絵]

初対面から田原さんのファンになった私は、私の中古車の取引後も連絡を取り合うようになり、次第に何でも相談するようになった。

そして、一緒に酒を飲む仲になり…お互いに信頼関係を意識するまでにあまり時間はかからなかった。

この時すでに田原さんは、私にとっては人生の先輩のような人となっていた。

 

今回は田原さんと二人での渡比。

 

それにしてもこの人々の行列。おそらく抜けるのに一時間は最低でも必要なようだ。

周囲の入国者も皆ウンザリしている様子。

 

田原「ちょっと抜けようか…。」

私「はい?」

 

田原さんは並んでいた列から突然離れ、近くの空港警備員らしい現地人のところへ足速に向かって行った。急いだ様子で私を手招きしている。

 

近づくと、何やら英語で警備員に訴えているようだ。田原さんの右手には現地のペソ紙幣が見えた。

直後、田原さんの右手が微かに相手のズボンのポケットに触れたようだった。

無表情だった警備員はうっすら笑顔に変わっていた。




 

田原「さっ、行こうか!」

私「はい?」

 

その警備員は田原さんと私を先導し、数人のみ並ぶ一番右手のカウンターへと向かった。

 

私たちが並んでいた列にも前に200人以上はいたであろう。多くの入国者を一気にショートカット。

VIP用だと思われるレーンに通される。

なるほど、そうか。

何と話したのか聞きたかったが、私もその状況を理解し、平静の振りを保つため無言のまま。カウンターの入国審査官に違和感を抱かせないよう努めた。

 

私「田原さん、ありがとうございます!痛快ですね、さすがです。」

田原「あんな列は待てないでしょ、すぐにでも街に行きたいしね!」

 

田原さんは日本以外に、海外でもいくつか事業を展開しており、このフィリピンにも現地法人を持っている、いわゆるジャパニーズビジネスマンのベテランさん。

もちろん英語はネイティブレベル、タガログ語も日常会話はOK。

フィリピンへの渡航に同行してくれる人物でこれ程頼もしい人はいない。

ちなみにこの頃、飛行機内で記入するものは、入国カード、税関申告書、健康申告書の三種類があった。(2017年頃からは入国カードのみになっているようである)

入国カード
[フィリピンへの入国カードの記入例(現在は書式が変わっている可能性があります)]

 

入国カードの記入については、上記画像のように、名前、連絡先、旅券番号などを記入しておく。

 

税関申告書
[フィリピン入国時に提出する税関申告書]

フィリピン入国時に提出する健康申告書
[フィリピン入国時に提出する健康申告書]

 

上記の二つが、以前はあった税関申告書と健康申告書。内容については、正確な情報を自己責任で記入されたい。

入国審査については、日本人であれば特に質問もなく、難なく通ることができる。

 

私たちは入国審査を済ませた後、預けておいたスーツケースをお互い受け取り、空港のエントランスを出た。

 

 

[次回タイトル] フィリピン人女性パーリー、美人現地責任者

[次回のあらすじ]
フィリピーナのパーリーは田原さんのパートナー。とても美しい人で、今回も空港まで運転手とともに我々を迎えに来てくれる。特に気になるのがその運転手のことだが果たして。

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here