[オノケンブログ前回のあらすじ]

殺人事件において、一対一の恨みなどであれば、少々深入りしても安全なのでしょうが、それが組織がらみなどであったら、下手に首をつっこみすぎるとこちらの身が危険になります。好奇心が旺盛なのは結構ですが、ほどほどに…ですね。

殺される可能性を高める！？殺人事件の素人の深入りはほどほどに…

オノケンブログを最初から(序章)読んで頂けると幸いですm(__)m

転落と後悔

私がレンジと出会う前、レンジがどのような経験をフィリピンでしてきたのか、私がマニラに通うようになる以前について書かれていますので、レンジの章を読むことでよりクレマニを奥深くお楽しみいただけると思います。

【レンジブログ１】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ

[圧倒的邪魔。フィリピーナ彼女との時間を邪魔する人物からの電話]

マヤとセカンド凸凹をおっぱじめようかとしたまさにその時、レンジさんから電話がきた。

レンジ「やっぽーケンさん」

私「何ですか？」

レンジ「ヤッてる？もしくはヤッてた？」

私「・・・」

ピッ

マヤ「何？誰？」

私「ううん、大丈夫。ただの間違い電話」

ルールル、ルルル、ルールル♪

私「はい」

レンジ「やっぽーケンさん、ヤッてた？ヤッてたよね？これはヤッてたな」

私「なんですかそのテンション。なぜ寝てないんですか」

レンジ「いや、マリーとマリアはけっこう早く寝ちゃってさ。クチャクチャ。一人で晩酌していたんだけど、クチャクチャ、話し相手が欲しくて」

私「その前に人と電話するときに、何か物食べながら話すの止めてください。さっきからクチャクチャうるさいんですよ。今の電話はよく音を拾うので、その不協和音のようなクチャクチャがめちゃめちゃうるさいです」

レンジ「あ、これ日本の空港で買った酒のつまみ。イカのおつまみ。クチャクチャ。俺の好きなやつ」

私「知らんわ。物を食うなって言ったんです。食ってる物は聞いてません」

レンジ「ごめん。クチャクチャ」

私「・・・」

レンジ「・・・クチャクチャ」

私「まじで食うのやめてください。レンジさんが思っている何倍も不快な音です」

レンジ「ごめん。ちょっと待って。ちゃんと飲み込むから。クチャクチャ」

私「早くしてください。切りますよ？」

レンジ「・・・クッチャクチャ」

私「・・・」

レンジ「クチャクチャ」

私「はよしろや！！！百歩譲って待たせるのはともかく、電話口から口を離してから咀嚼せんかい！！なんでわざわざ電話持ったまま咀嚼すんねん！！」

レンジ「今飲み込んだ。口にあったイカがたった今一瞬にして消えました！！まさにイリューーーージョン！！！」

私「・・・神経逆なでの天才ですねあなた」

レンジ「ふふん」

私「褒めてないわ。“天才”という言葉以外は聞こえなかったのですか」

レンジ「で、何してんの？」

私「いや、今マヤと一緒にいるので、彼女との時間を大切にしたいんですか」

レンジ「何言ってんの！！私との時間のほうが大切でしょ？」

私「なんですかその急なキャラ変更。今年ももう終わりますが、来年はバクラキャラでいくつもりですか？」

レンジ「私というものがありながら、マヤってどこの女よ！？」

私「ご存じの通り、マラテＫＴＶのファーストラインで働いている僕の彼女です」

レンジ「で、なにしてんの？」

私「まさにこれからってところでした。要は邪魔したってことですよ」

レンジ「そうなの。そりゃあ悪いことしたね」

私「挨拶も早々にヤッてた？なんて聞いてくる人が本当に悪いと思っているとは到底思えません」

レンジ「ぐはは」

私「何ですかその笑い方。完全に酔ってますよね？」

レンジ「まぁちょっと飲みすぎたかな」

私「そろそろ電話切っていいですか？」

レンジ「いやいや、まだまだこれからよ！！・・・クチャクチャ」

私「イカ食うな。僕ほんの少し前に人と電話しながら物食うなって言いましたよね？」

レンジ「あ、これ日本から持ってきたスルメ」

私「知らんわ！！」

レンジ「あ、待ってｋ・・・」

ピッ

マヤ「誰？」

私「酔っぱらいのレンジさん。明日あの人と絶交するわ」

ルールル、ルルル、ルールル♪

私「はい」

レンジ「ごめん、一つだけ言い忘れてた」

私「何ですか？」

レンジ「おやすみ。あ、あｔ．．．」

ピッ

そしてマヤとの記念すべき2回目の痛みを伴う凸凹に興じた。

明日は意外な人物からの連絡が入る。