[オノケンブログ前回のあらすじ]

やつが日本からやってきて、合流いたしました。今夜の作戦会議の場所はやはりLAカフェ。中央あたりの席だと声をかけられすぎて作戦どころじゃないですが、奥の方だとけっこうゆっくり話せます。

フィリピンのLAカフェは会議室に最適!?やつがフィリピンにやってきた

オノケンブログを最初から(序章)読んで頂けると幸いですm(__)m

転落と後悔

私がレンジと出会う前、レンジがどのような経験をフィリピンでしてきたのか、私がマニラに通うようになる以前について書かれていますので、レンジの章を読むことでよりクレマニを奥深くお楽しみいただけると思います。

【レンジブログ１】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ

[KTVでモテるための新技テクニック。意中のフィリピーナとマカティでデート]

LAカフェでの時間。

まず最初に私が昨日あったことを説明した。

 

レンジ「なにそれ？初日からめちゃくちゃとばしてるやん」

私「そうなんです。大変でしたよ」

 

レンジ「KTVでは基本みんな酔っているからね。揉めてるところは何回か見かけたことはあるけど、そのお客さんもよっぽどその子のことが気に入ってたんだね」

私「でしょうね。店を辞めてても足しげく通うくらいですからね．．．」

 

レンジ「辞め方ももしかしてよくなかったのかも。きっちり“辞めます”って宣言して辞める子もいれば、急に来なくなって結局“辞めたことになった”っていう子も少なからずいるからね」

私「なるほど。休みの時も、店側って基本理由を把握していませんもんね。“来てないから休み”みたいな」

 

レンジ「うん、だからその男性にも“辞めた”じゃなくて“休み”とか“来てない”と伝えていたのかもしれないね」

私「なるほど」

 

レンジ「でも掴みかかるぐらいってすごいね。今後何もなければいいけど」

私「そうですね。でももうさすがに彼女とは会うことはないでしょうね」

 

レンジ「たぶんね。でも奇跡が起きる国がフィリピンだから、ばったりLAカフェとかで会うかもしれないよ？」

私「彼女のやっていることから言うと、LAカフェでばったりは奇跡に分類できないでしょう。めちゃくちゃ可能性としてありそうなので」

 

レンジ「だな」

私「はい」

 

レンジ「ところで、今日のケンさんの予定は？」

私「１番はマカティですね」

 

レンジ「ライラによっぽどはまったんだね」

私「えぇ、マヤももちろんいいですが、マヤばかりにこだわるよりも、ライラみたいな新しい子と関係を作っていく感じが久しぶりで楽しいです」

 

レンジ「ケンさんにとって新しいアプローチ女性も久しぶりだしね」

私「はい。ですので、今はライラが最優先ですかね。レンジさんはどうするんですか？」

 

レンジ「俺は新しい彼女２人に会いに行くよ」

私「アップステージのグレースとファーストラインのニコルですね？」

 

レンジ「うん。ファーストラインは一緒に行く？」

私「そうですね．．．ただ、ライラが仕事開始した連絡を待ってからマカティに向かうので、遅くなるかもしれません」

 

レンジ「できれば一緒にKTVに行きたいんだよね。実は、KTVのモテテクニックを新たに得たから、ケンさんの前で初披露しようと思って」

私「これまた安っぽい感じのものを持ってきましたね。モテテク？そんな新技は今更感がすごいですが、どんなものです？」

 

レンジ「いやいや、それはKTV見せるよ。今ここで言って、ケンさんに真似されてもつまらないし」

私「真似なんてせんわ！そんな簡単に真似できるものなんですか？」

 

レンジ「繊細さが求められるかな。ケンさんみたいなダンベルとかバーベルとかばっかり扱っているような人間には無理かもね（ヘラヘラ）」

私「僕が繊細さを持ち合わせていないのは間違っていないですが、レンジさんだって繊細さなんて持っていないでしょう。むしろそのボディーで繊細さ持ち合わせていたら不気味です」

 

レンジ「まぁ重いものばかり持ち上げているがいいよマッチョよ」

私「女性をお姫様抱っこしてベッドまで運ぶことができて初めて男です。繊細さよりも男らしさですよポッチャリよ」

 

レンジ「お、俺だってお姫様抱っこくらいできるもん」

私「女性の補助を借りてでしょ？レンジさんならベッドに運ぶ途中で足をつまづかせ、女性を地面に叩きつけ、その上ボディースープレックスを食らわしそうなのでやめてください。トライしないでください。不幸な事故が増えるだけです」

 

レンジ「まぁいいさ。KTVで俺がモテテクでモテモテになっている所をハンカチ噛んで見ているがいいさ」

私「はいはいわかりました。こちらの予定が付きそうなら連絡しますよ」

 

レンジ「わかった。また連絡ちょうだい」

私「了解です」

 

その後私たちは、テーブル上の飲み物や食べ物を平らげて解散した。

 

部屋まで戻ってきた。

時刻は１９時頃である。

ライラからの返信はまだない。

今日は出社が遅れているようだ。

 

それから２０～３０分後にようやく彼女からの連絡があった。

 

“今日は仕事にはいきません”

 

いきなりの今日仕事休みます宣言である。

彼女からの連絡を心待ちしていた私の苦労よ。

 

 

 

 

私「なんで？何かあった？」

ライラ「来月から妹・母と一緒に住むんだけど、日中からその部屋探しをしていたら、疲れてしまって」

 

私「そうなんだ。じゃあ今日は会うのは難しそうだね」

ライラ「いえ、私たちは会うことができます」

 

私「仕事外で会ってくれるの？」

ライラ「うん。だって約束したじゃない」

 

私「それはうれしいね。疲れているだろうからご飯だけでも、是非会いたい」

ライラ「うん。妹も一緒でいいかな」

 

私「あぁ、全然いいよ！妹さんにも会ってみたいし」

ライラ「わかった。どこで会う？」

 

私「グリーンベルトはどう？」

ライラ「うん、わかった。じゃあまたそっちをでるときは連絡してね」

 

“妹が来る”というのを聞いた時は一瞬ガッカリしたが、日本人ほどではないにしても、身内に会わせるというのはそれなりに信頼を寄せてくれているという証拠だろう。

 

別にライラと一対一で会ったところで、ワンチャンのような出来事を期待するようなことはないため、妹にも気に入ってもらえてのなら、それはもう力強いものだ。

今回の“妹も同行”は、先のことを考えるとむしろ良い。

 

鼻息強めでグリーンベルトに向かった。

私が到着後、５分ほど待ったところでライラたちが遠くに見えた。

ライラの後ろにいるのが、きっと彼女の妹さんだろう．．．

遠目からでも雰囲気が似ているのがわかった。

 

ただ一つ、似ても似つかない点を私は遠目から発見してしまった。

 

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