[オノケンブログ前回のあらすじ]
フィリピーナには日本女性にはめったに見られない愛情表現をする子がいます。かわいいものならいいんですが、それが痛みの伴うものなら結構つらいです。
フィリピーナの愛情表現は人によっては痛い!?トラウマ残る彼女との合体
オノケンブログを最初から(序章)読んで頂けると幸いですm(__)m
私がレンジと出会う前、レンジがどのような経験をフィリピンでしてきたのか、私がマニラに通うようになる以前について書かれていますので、レンジの章を読むことでよりクレマニを奥深くお楽しみいただけると思います。
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
[フィリピンで死にかける。とんでもない頭突きを喰らい、霊体が少し出た]
プラネタリウム会場は、空調の利いた最高の空間であった。
外があまりに暑かったため、クールダウンにはぴったりだった。
始まって間もなく、あまりの快適さに私はすぐに寝落ちした。
というより、始めから寝る気満々だった。
プラネタリウムのエンドロールが流れ始めたところで目が覚めた。
どのくらいの時間だったのだろう。非常に快適な睡眠をとることができた。
ふと横を見ると、まさかのレンジさん、マリア、マリーの全員が寝落ちという状況。
まぁ、あの暑さからのこの快適な室温とフカフカで快適なイスだと寝落ちするのもわかる。
プラネタリウム鑑賞後の私たちは一度脳と体を休ませることで、元気な状態にあった。
特に元気なのがマリアである。
タクシーを待っているまでの間で、夕刻で気温も下がりだしたころと言うこともあり、マリアは走ったり飛び跳ねたりと非常に元気な様子だった。
私はその姿を温かな目で見守っていたが、レンジさんはマリアに誘われるままに一緒に遊んでいた。
その時、事は起こった。
レンジさんはマリアを抱っこしようと体を屈めた。
ちょうど同じタイミングでハイテンションだったマリアが、大きく飛び跳ねた。
飛び跳ねたマリアの頭頂部が、レンジさんの顎にクリーンヒット。
カパン!!のようなカポン!!のような何とも言えない音がした。
きっと少しだけ開いていた口が一気にしまる音だ。
下方向に動いていたレンジさんに、上方向に思いっきり跳んだマリアの頭がクリーンヒットしたのである。
これはカウンターだ。
破壊力も倍増だ。
一瞬、顎にクリーンヒットを食らったレンジさんの頭上からエクトプラズム的な何かがでていた気がした。
それくらいレンジさんの頭は下方向から一転、上方向に突き上げられた。
私「うおっ!!れ、レンジさん大丈夫ですか?」
レンジ「うぅぅぅぅ」
私「すごい音しましたよ!舌とか大丈夫ですか?」
レンジ「・・・舌は大丈夫。今完全に脳揺れた。それより、マリアは...大丈夫?」
あの瞬間、レンジさんがもし舌を出していたら、一瞬にしてちぎれた舌は2mほどは飛んでいたことだろう。
マリアもかなり痛かったことだろう。
あれだけ大の大人の、しかも人より顔がでかいレンジさん(失礼)の頭が大きく突きあげるられるほどの衝撃だったのだ。
うわぁぁぁぁん!!!
案の定、マリアは泣き出してしまった。
しかし、私は泣き出した彼女の最初の言葉に心温まった。
マリア「うわ―――ん!!Sorry!!!!」
彼女はごめんなさいと言いながら泣き出した。
その後も何度も何度もごめんなさいと言いながら大泣きした。
後に確認すると、彼女の頭上には大きなたんこぶができていた。
かなり痛かったはずだ。
普通ならその痛みで泣くと思うが、彼女は自分の痛みよりも、レンジさんに痛い思いをさせてしまったことで泣いているのだ。
・・・な、なんて優しい子だ...
マリアを叱るマリー、大泣きするマリア、そして脳が揺れてぐったり座っているレンジさん。
その中にいて、私だけがほっこり。
それからタクシー車内。
私「すごい音しましたけど、本当に大丈夫ですかレンジさん」
レンジ「まじで一瞬意識とんだよ」
私「いや、その感覚は間違いないかもしれません。頭突きくらった瞬間、なんか薄いレンジさんが頭上に見えた気がしましたから」
レンジ「まじで?なんか出てた?」
私「はい、なんかでてました。危ないところでしたね。戻ってこられて良かったですね」
レンジ「ホントだよ。マリアが6歳くらいの男の子だったら、だいぶ霊体出てたかもしれないね」
私「あの時、風もありましたからね。ですぎると風に乗ってどっかいっていたかもしれません」
レンジ「風船みたいに言わないで」
私「重量はともかく、フォルムは風船みたいなもんでしょ」
レンジ「まぁね」
私「自覚あんのかい」
レンジ「ホテルって大きな鏡あるじゃん?あれで現実を突き付けられたね」
私「そうでないと気がつけないんですね。だいぶ遅い気づきでしたね」
レンジ「まぁね」
私「それにしてもマリア。頭突きした後、ごめんなさいって言いながら泣いてましたね。良い子じゃないですか」
レンジ「うん、マリーが愛情を持って育てている証拠だろうね」
私「ですね」
レンジ「ところで、この後は俺の部屋でマリーが手料理を振舞ってくれるんだけど、ケンさんも来る?」
私「いや、マヤを部屋に残したままなので、部屋に戻ります。それに炎天下でずっと移動したのでいささか疲れました」
レンジ「そうか。今日は同伴?」
私「たぶんそうですね。マリーが帰るのは今日の深夜ですか?」
レンジ「いや、それなんだけど、実はマリーたちが帰るのは明日の昼みたい。マリアは明日は学校休ませるんだって」
私「そうなんですね。じゃあ今晩は完全に別行動になりますね。また明日、早めに起きて見送りには行きますよ」
レンジ「うん、そうしてくれたら2人とも喜ぶと思う」
こうしてマラテまで戻ってきた私たちは明日の昼前まで別行動をすることになった。
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絵が秀逸過ぎて笑笑笑
マリア見てみたいですね。?
本1冊分の笑いがあったと思います。