フィリピンパブ フィリピーナ

 

こんにちは。クレイジーマニラのブス担当レンジです。

1月中旬、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

私の方は先週のうちに仕事がひと段落したところで久しぶりにゆっくりとした週末を過ごしています。

さて。本来ならいつかレンジブログ外伝として小さな恋のエピソードを披露したいなと思っていたのですが、今回それが叶わず。

トピックスとして紹介することになりました。つまり没ネタです。

 

【フィリピンパブ】レンジブログ外伝の没ネタ

 

ーー始まりは2021年12月中旬。

ケンさんと共に名古屋でポットさんと飲んだ夜。

ピーピーに酔っぱらってしまい何軒目のお店か記憶に無いが、私は一人の女性と出会った。

指名はしていない。おそらくケンさんかポットさんの席で単にヘルプが付いたのだと思う。

名前はペニー。二十代後半のベテラン嬢だが見た目は幼く見える。

私は惹かれた。

似ていたからだ。マニラで初めてワンチャンに近づいた相手に。

 

ーー懐かしい青春の記憶が蘇る。何処かのKTVにてショーアップから指名した。ポニーという女性で何かと親切にしてくれた。お互いに好意があると信じてホテルにも招いた。まだフィリピン童貞だった私を上手くエスコートしてくれた人。最終的には詐欺的な方法でお金を取られ、破局したがーー。

 

ペニー、とにかく似ている。

ドリンクや周囲への気遣い。テキパキと業務をこなし、他の女性からは”アテ”と言われ慕われている。

私のような泥酔客を無難に捌く仕草も手慣れたもの。場の雰囲気に合わせて自ら接客ペースを変化させる。

この席だけでなくフロア全体を見渡し、何か異変があれば連絡や指示を出している。日本人スナックであればチーママかママっぽいポジションを任せられるほど。おそらく歴戦のフィリピーナだ。

たまに一瞬だけ見せる寂しそうな表情が印象的だった。

何となくタイプの女性。私は表面上気丈に見える女性が、時折影を感じさせる様が堪らなく好きなのだ。

口説きたい。

ベッドで乱れている間だけは背負っているものを忘れさせてやりたい。そんな思いをこちらに抱かせる不思議な女性だった。

 

その席で記憶にあるのは、カウンターで支払いをした際。

ペニーが私の傍でフォローしてくれていた時。

フラフラの私は

「I really enjoyed. Thank you tonight. (楽しかったよ。今夜はありがとう)」

と、彼女にチップを渡そうとした。

「I can’t. (受け取れない)」

彼女は拒否したが、周囲に見えないようスマホカバーのカード入れに挿し込んだ。

心の中では『いきなりワンチャンあるかもしれない』と期待して。『このピーピーに酔っぱらった状態では無理』と分かっていたが、お酒と場の勢いから渡してしまった。

 

ーーその後も何軒かフィリピンパブを巡った…… らしい。

翌日新幹線に乗り、正気が戻った時は逆方向の博多だった。

 

ーースマホには10人くらいの新規連絡先が追加されていた。おそらく名古屋で周ったお店にて、話した女性ほぼ全員と交換したのだろう。

意識があるときはその場で女性の名を『店名+名前』と変更する。いくつかはそうで、いくつかはそうでなかった。

その日からしばらく誰がどの女性か分からないままやりとりが始まった。

連絡する女性たちは日に日に減少していき、次の週末には一人だけになった。

こちらのやる気もあったかもしれない。ペニーだけ残った。

彼女との会話や送ってもらった写真であの店の女性だと思い出した。

 

ーー彼女はマメだった。必ず朝昼晩、寝る前にメッセージをくれた。

私は「しばらく名古屋に行く予定はない」と伝えていた。と言いつつ、行ったとしてもそのお店に行くつもりも無かった。

単なる営業メールだと感じていたからだ。

これだけマメで、そこまでブスではないしどちらかと言えば美人の部類。強いて不利な点は年齢くらい。それでも二十代。お客が居ない訳がない。

ペニーは仕事の出来る女性であって、決して私に好意がある訳ではないと分かっていた。

そんな適当な気持ちから私は「好きだよ。付き合ってよ」のようなメッセージも送っていた。

「OK」

一回会っただけで、私は泥酔状態で、それ以降会いに行ってもいない。OKな訳ない。

もちろんペニーもそれは百も承知で「とにかくもう一度会いたい。お店に来て」と続ける。

「I can’t go. busy.. (行けない。忙しい……)」

「I understand. but I really like you. I want.. (分かってる。でも……)」

 

このやりとりが続いた。

一年間。しかも毎日。

正確には私が返信するのは月に一度くらい。しかし彼女は臆することなく毎日毎日、朝昼晩続けた。

 

ーー先月、クリスマスから年末にかけて。

ふとLINEを確認すると、ペニーからの未読件数は+99と表示されていた。

私は久しぶりに返信した。

「Hi, how are you?(元気?)」

そこから話は発展し、彼女が「年末年始に休みを取る」と言う。

「会う?」

「どこで?」

「んー、USJとか? 行ったことある?」

そう伝えると彼女はとても喜んでくれた。デートの計画を二人で立てて、その日を楽しみに待った。

 

ーー約束の日。確か12月30日だったと思う。

私はホテルも取らず、スケジュールも空けず、忘れたつもりで本当に忘れていたフリをして本当は覚えていた。

しかし無視した。

 

そして今日、1月16日。

久しぶりにペニーのメッセージに既読を付けた。

そこには、「I’m ready. (準備できたよ)」とか「Where are you now? (今どこ?)」とか「Are you angry? (怒ってるの?)」と。

正月明けてもメッセージは続いており「You’re busy? (忙しい?)」とか「I want to see you. (会いたい)」とか。

 

そして最後のメッセージは、

「私の母の手術代が足らなくて。本当に恥ずかしいんだけど。お金が必要なの」

と。

 

ーーこんな形の片思いの終わりもたまには良いかなと思いました。

 

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レンジ
オノケンと同じ会社の先輩であったレンジ。数年前からマニラを訪れるようになり、やがて現地法人を持つまでに。趣味は海外サッカーTV観戦。 実体験に基づいたフィリピンにおけるマニラの闇、貧困と格差、現地ビジネスなどオノケンとは違う視点の記事をアップしていきたいと思います。

8 コメント

    • 本当にもうそうですね。深い仲ならまだ良いんですけど、まあまあ浅い関係でも平気で言ってくるのなんとかなりませんかね(^^!)

  1. 行かなくてもずっ〜と連絡してくるなんて染まってないでいい子だなぁ〜と思ったら・・・
    フィリピンあるあるでしたか(笑)

  2. 人によって色んなアプローチがありますね。

    最近は、好印象を持ったのでアカウントを交換したとたん、
    「友達が死んだ」って送られてきたケースがありました。。。

    ほんと「病気」「死亡」と誰かの不幸アルアル。
    んでも、どっかできっとお互い様なんですよね、、外国人アルアルw

    • 親族が芋づる式に出てくるの勘弁してほしいっすね。完全に怠惰なだけのオッサンとか。夜の女性は確率高いですよね。こちらもある程度分かっているのですが(><)

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