[錬金術の使い手が身近にいた。お金の使い方が馬鹿になっている人]

酔っぱらったレンジさんのべスへの側方投げおろしボディースープレックス炸裂により、彼女はアヤを連れて帰ってしまった。

 

私「レンジさん追わなくていいんですか?」

レンジ「追いたいのは山々だけど、腰がピキッてきて少しの間は動けない。ケンさん代わりにいって」

 

私「絶対に嫌です。追う振りならできます。“わかりました僕にお任せください!!”って元気に宣言してこの部屋を勢いよく飛び出して、飛び出した瞬間に急に歩き出して10分くらいトイレと喫煙所で時間を潰し、頃合いを見て部屋に戻る。そしてその時にわざとらしく肩で息をして、全力で追いかけたんだけど見つけることができませんでしたアピールして、走りすぎて喉乾いたので次の店でビール奢ってくださいって言うと思いますが、それでもよければ追いかけますよ?」

レンジ「うん、大丈夫追いかけなくて」

 

私「よかったです。ではレンジさんが回復するまで私は歌ってます。レンジさんは自分の腰の回復に全力を注ぎつつ、体内にその目の前に残ったビールを注ぎ込んでください」

 

1時間ほど経ち、ようやくレンジさんの腰の様子が良くなったので、私たちはカラオケ屋をでた。

約束通り、レンジさんの忘れ物を取りに一旦ホテルに向かう途中。

 

私「で、今からどうします?」

レンジ「後からでもいいから、フィリピンパブいっていい?べスに謝らないと」

 

私「どこまでも人がいいですねあなた。もう同伴とかじゃなくなったんだし、いいでしょう。あんなボディースープレックスをお見舞いして彼女が許してくれるとも思いませんし、許されたからといってどうこうなるもんじゃあないでしょう」

レンジ「悪いことしちゃったことは確かだからね。謝罪の意味を込めて、ポイントくらいは稼がせてあげないとね」

 

私「じゃあ僕は近くの居酒屋で一人で飲んでおくので、レンジさん行ってきてください。地元のおいしいお酒や食べ物を楽しみたいです」

レンジ「え、一緒に行こうよ。」

 

私「僕はもういいですよ。一人でも楽しめるでしょレンジさん」

レンジ「いやん、せっかくだから一緒に行こうよ。地元のお酒と料理が楽しめるいい店調査済だから。そこも奢るから」

 

私「・・・ありがたいですけど、お金の使い道…もっと他にあると思いますけど」

レンジ「毎週飲み歩くわけじゃないから。これだけ豪快に使う時もあっていいじゃない」

 

ホテルに到着。

ホテルから繁華街までは歩いても10分ほどの距離だ。

普通であれば、ホテルに車を置き、歩いていくことが一番お金を使わない方法だ。

それかタクシーを使えばいい。

 

しかし、レンジさんの提案は、歩いて10分ほどで行ける場所にこの車で行くこと。(繁華街に向かうため、一方通行や信号も多く、歩いて10分の距離でも車で5分以上はかかる)

そして高めに設定された駐車場料金を支払い、帰りは代行を頼むということ。

 

この人はどんな義務教育を受けたんだろうか。

贅沢と無駄には大きな差がある。

今までよくお金が尽きることなく生きてこられたものだ。

 

不思議とレンジさんの口から“お金がない”という言葉はきいたことがない。

石油王の親戚でもいるのだろうか。

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オノケン
オノケンは日本で働く普通の30代サラリーマン。先輩レンジの誘いから、マニラ旅行へ。それ以来、マニラに通うように。趣味はフィットネスで筋肉こそ正義だと思っている。海外旅行はリアルドラクエのため筋トレでレベル上げをしている。 オノケンブログでは、マニラ旅行記やフィリピーナとの恋愛をメインに、英会話の上達方法などを記事としてアップしていきます。

7 コメント

  1. 次回のマニラ旅行は・・・。

    第1回 レンジさん旅費ぜ~~んぶ払いますツアー
    でお願いします。

    参加希望です!!(笑)✈

  2. お疲れ様です。
    お金がないとか聞いた事ないくらい金の回りがいい人はいますよね。
    私は金の回りがいい方ではないので教えてほしいくらいです…

  3. 約半年ぶりにブログを拝見。
    まだこのクオリティーを保っていることに驚愕!!
    事務所でくすくす笑ってますww

    オノケンさんとレンジさんのドタバタ劇は不滅ですね!

    今後も楽しみにしております。

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