[オノケンブログ前回のあらすじ]
マラテのKTV,ブルーバナナに来ています。まったりと飲んでいたんですが、そこで世にも奇妙なものをみてしまいます。そしてデートを約束していたフィリピーナが前日に生理になり、デートをドタキャンされる可能性が出てきました。果たして無事にデートはできるのか?
マラテのKTV、ブルーバナナで怪奇現象!?生理でデートのドタキャン危機!
オノケンブログを最初から(序章)読んで頂けると幸いですm(__)m
私がレンジと出会う前、レンジがどのような経験をフィリピンでしてきたのか、私がマニラに通うようになる以前について書かれていますので、レンジの章を読むことでよりクレマニを奥深くお楽しみいただけると思います。
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
[フィリピーナ彼女からの痛恨の一撃!告白の返事はYESではなかった?]
カラオケと会話をしながらカラオケ店での時間を楽しんでいた。
2時間ほど経った頃だろうか、会話が途切れたのをタイミングで、私はメイに接吻を試みた。
しかし、メイはまさかのスウェイで私の接吻をかわした。
接吻をかわされることはかなりの屈辱的なことである。
私の顔は半目で唇もとがりだしているような不細工な表情になっていた。
不細工な顔になってしまっていたこと以上に、避けられると思っていなかったキスがスウェイでかわされ、予想外の出来事にショックを隠し切れない。
私「なぜ?」
メイ「なぜって、キスしたくないから」
ショックすぎて体に稲妻走る。
私「したくないって…俺たち恋人同士でしょ?」
メイ「恋人?なんで?違うでしょ」
さらにショックすぎて失禁しそうになる。
私「え?違うの?だって前回告白した時にキスしてくれたじゃん」
メイ「キスでしょ?私YESとは言ってないでしょ」
だめだ、もうパンパースがないと大人として大事なものを失ってしまいそうだ。
私「そうだけど…じゃああのキスの意味は何?」
メイ「特に意味はないよ」
私「メイは恋人でもない人に自分からキスするの?」
メイ「時と場合によるよ」
意味が分からない。
“告白の答えが接吻=YES”
だとばかり思っていたが、YESではなかったのだ。
私はてっきりメイが彼女になったとばかり思っていた。この2ヵ月の間の私の浮かれようは何だったのか…恥ずかしい…レンジさんはもちろん、日本の親しい友人にも
“フィリピン人の彼女ができた。日本じゃなかなかお目にかかれないレベルの高スペックフィリピーナだよ。しかも一回りくらい年下♪”
なんて周りからするとどうでもいいどころか、不快感を与える様なことを自慢してしまっていた。
人に不快感を与える2大自慢の一つ(もう一つは自らの高所得自慢)を高らかに友人達へしてしまっただけにとどまらず、それが間違いであったとは...
完全にアホ丸出しである。
当選していないのに、当選ありがとうございますとアナウンスをして回る選挙カーくらい痛い。
キスを避けられたこと、キスしたくないと言われたこと、そもそもメイは私の彼女ではなかったこと…
それらの一つ一つは、単発でも十分に私がダウンするに値する威力を持つ右ストレートである。
キスを避けられた→ダウンを喫する。
キスしたくないと言われる→ダウンしたところへの追いうち顔面パンチで意識が飛ぶ。
彼女ではなかった事実を知る→意識が飛んでいるのにもう一発顔面にパンチが打ち込まれる。
下手したら死ぬ。下手しないでもワンチャン死ぬ。
一瞬の間に傷つくことが起こりすぎて言葉にできない。
私の頭の中には小田和正の“言葉にできない”が繰り返し流れていた。
魂が生死の狭間からを帰ってくるのに時間はかかったが、なんとか持ち直し、それから私たちは認識の違いがあった事、接吻の意味とはどういうものか、付き合うとはどのようなものかなどについてたっぷりと時間をかけて話し合った。
少なくともこの間の話し合いでメイには良い印象を与えたようであった。
20時過ぎに入ったカラオケ店も気が付けば1時すぎであった。
カラオケ店ではあるものの、あまりにも古い曲ばかりであまりカラオケは歌っておらず、ほとんどが会話で時間を使った。
会話の多くが私の真剣さ・真面目さ・そしてメイへの思いをアピールする時間に使われたが、かなり有意義な時間であったことは間違いない。
今日会ったところからカラオケ店での時間の中盤までは、どちらかというと私と距離をおくようにしているように見えたメイだが、最後のタイミングでは前回のデートの時のように、少しずつスキンシップが増えているように感じた。
メイを家まで送るタクシー内、彼女の方から“明日も会いたい”と言ってきた。
私も明日は特にすることがないため、その提案を快諾した。
内心とんでもなくうれしかったことは言うまでもない。
タクシーを降り、別れ際にメイを抱き寄せ、顔を近づける。
カラオケ店で“異性と接吻をする意味”は伝えた。
メイが異性とする接吻に対する感覚は私よりも軽かったとはいえ、今度は私の思いを伝えた後での接吻である。
もしメイが私に対してその気がないのであれば、またスウェイでかわすだろう。
そして私もかわせるだけの時間と距離は抱きよせてから後作ったつもりである。
しかし、メイは私の接吻を受け入れた。
前回と同じ接吻。しかし意味は違う。
今度こそメイは私の思いを受け入れ、そして応えてくれたのである。
旅行前、メイから“なぜ連絡をとることを諦めないの?諦めた方がいい”と言われた時は、完全にメイとの関係は終わったかに思えた。
しかし今日、特にこのカラオケでの真剣な話ができたおかげでまたメイとの関係はV字回復をみせた。
“意味がある接吻”はできた。しかし、この接吻だけではメイが彼女になったとはいえない。
明日こそ勝負である。明日こそきちんと
“私の彼女になってくれませんか?”
という重要な質問をし、YESの言葉をメイから聞き出すのである。
今度こそ時は熟した。完熟だ。
勝負をかけようと意気込んでいた私であったが、この時を境にメイと会うことは当分なくなってしまうのであった。
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