部屋に戻ると、午前0時半。
2時間くらいは寝られるだろうと、アラームをセットして仮眠をとる。
眠気と疲れで気絶するように就寝。
ピピピ…
もう2時間経ったのか、早いな…当然まだ眠いし、体も重い…
これから帰国か…気が重いな。
スマホを確認すると、レンジさんからメッセージが3件。
2枚の写真と、えげつない金額がかかったことを知らせるメッセージ。
その2枚の写真も、一体何人いるねん!!みたいなパーティ写真。中央にはレンジさん。そして飲み食い散らかされたテーブルの上。
なるほど、この人数でこれだけ飲み食い散らかせば、その金額もいくか…いや、普通はいかないよな(その驚愕の金額はレンジブログにて)。
最後の最後であの人は振り切ったか。
周りだけがパーティーをしていて、レンジさんはあまり飲んでいないのならいいが、これから帰国だ。
彼が泥酔だと非常にめんどくさい。
彼の部屋のルームキーは今回渡されていない。そのため、もし集合時間に彼が寝落ちしていたら、起こしに行くのは不可能だ。できるのは電話をかけるくらいだが、泥酔のあの人がその程度で起きるとは思えない。
まぁ、その場合は大量に着信を残して、後輩、旅の同行者、そして酔った時の保護者としての“起こそうと何度も試みた”責任だけは果たして、私だけ帰国することにしよう。
とりあえず
“やらかしていますね。集合はJMMのフロントに4時40分にお願いします。出国がスムーズにできるかわかりませんし、いつもよりは早めに行きましょう。時間は厳守でお願いします”
とだけ送っておいた。
集合時間は伝えた。
これで責任の一つ目を果たしたことになるだろう。
荷物をまとめ、風呂に入ってハナを待った。
少し早くに仕事が終わったのか、3時を少し過ぎたあたりで部屋にきた。
部屋にきて早々に彼女はシャワーを浴び出した。話が早くていいね。
その後は、このあと数ヶ月にわたって味わえない彼女を存分に堪能した。
さて、そろそろ時刻は4時30分。
帰る時間だ。
“そろそろそっち向かいます“とメッセージを送ったら、すぐに“了解”とだけ返信があった。
とりあえずは、寝ていることはなさそうだ。
ハナと共に部屋を出、ルームチェックを受け、レンジさんの泊まるJMMへ。
JMMに着いた時は、4時40分を少し過ぎていた。
レンジさんをフロントで待たせてしまっているか…
が、まだフロントに姿がない。
JMMは階層も客室も多いため、部屋の最終チェックも時間がかかることが多い。
そのために早めにメッセージしたのに…
帰ると決めたら、もうダラダラしていても仕方がない。
スムーズに空港に向かいたいのに…
イライラ…
帰国に気分が落ち込んでいるのもあってか、レンジさんのルーズさに早くも苛立ちを覚える。
少しの間待っても現れないので、電話をかけてみた。
…
…
…でない。
…イライラ
もう一度かけてみる。
…
…
「はいはい」
「何してるんですか。時間がないので早く出て来てください」
「うん、今行くー」
それからレンジさんがフロントに姿を現したのはそれからさらに5分後だ。
その5分の間に私の苛立ちは刻一刻と高まっていた。
それをさらに刺激するもの、それは現れた時の彼の出立ち。
…この人なんで手ぶらなの?
ありえない。
繰り返すが、フライトは7時ピッタリ。
もう既に5時前 in malate.
仮に今、荷物を全て持って現れたとしても、その後の
部屋のチェック→グラブ呼ぶ→空港に行く
これだけでも、今からだと5時半近くになるんじゃないだろうか。
しかもターミナル3は、空港に入る際に手荷物検査等で長蛇の列になることが多く、時間がかかることが予測される。
そんな中、既にガッツリ遅刻のくせに、なぜこの人は自分の荷物を持っていないのか。
「な、なんで荷物持ってないんですか…?」
「今マリーたちが部屋にいてさ、部屋寄ってく?」☜ヘラヘラ
ブチッ
「行くわけないでしょうが!!時間見てくださいよ!もう5時前ですよ!?飛行機間に合わなかったらどうするんですか!?」
普通に頭にきた。いつものような冗談混じりな感じではない。ガチなトーンと声の大きさだ。
いろんな思いがあったのだ。
時間にあまりにルーズなことは勿論だ。この時間はフライトに関わる時間なのだ。海外旅行において最も重要な時間だ。普段の待ち合わせなら笑って済ませるが、この時間だけは守ってもらわないと困る。
次に部屋に来るか?という質問には瞬発的・爆発的にイラっときた。
・マリーにはもう会いたくない。今、シンプルに彼女のことが嫌い。
・仮に会ったとして、また“ヒサシブリダカラー”みたいに言って、ダラダラと時間を費やし、現時点でもギリギリの時間をさらにギリギリにされる可能性は大。
・レンジさんは、マリーとハナが顔を合わせることに関する整合性のなさをわかっていない。
彼女がずっといないと言ってた私の隣にハナがいることがおかしいとなぜわからない。
どう説明すれば?一瞬で私の彼女だとバレる。そうなれば後々か、その時点かでキレられるのはあんたやぞ。
それとも見送りするために来てくれているハナをフロントに残してマリーに会いにいけと?
以上のような理由で私がマリー+面識のないフィリピーナが数名いる部屋に行くことなんてありえない。
私のかなり強い口調を受け、最初はヘラヘラしていたレンジさんだが、一瞬で表情が曇る。ハナに手を上げて挨拶したあと、エレベーターのほうに向かった。
「調子に乗んなよ」
みたいに舌打ちまじりの悪態をつきながら。ガチめにイラッとしているのだろうトーンで。
俺か…?俺が悪いのか…?
次回 脱水症状レベルの冷や汗の始まり
レンジさん金持ち〜副業も順調なんですね。
マリーが軍団連れて上から降りてキタ~😫
マリー軍団連れてきたら、おそらくはホテルのフロントは血の海になることでしょう…
はて?何が起こっているのでしょう?😅お互いにキレてますものねぇ💦長い朝になりそうですね😁
長い朝…朝で終わりますかね!?
おおお、、、。
この展開は初じゃないですか?
とうとうレンジさんとガチバトル???
気になります!
滅多にないですけど、僕も機嫌が悪かったのもあるんですが、レンジさんも今回はなかなかルーズですね…
俺なら絶交する。
ははは、私の気持ちを文面から汲んでいただいているの、嬉しいです!ー