[レンジブログ 前回のあらすじ]
バイキングレストランで夕食を終えた後、レンジ達はマラテへ戻る。そして、初めて訪れるKTVにて、リクエストした女性と会話スタート。
[前回の記事]
【レンジブログ57】人気のバイキングレストランでディナー。その後、マラテの初KTVへ
クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリー仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。
レンジブログを序章から読んで頂けると幸いですm(__)m
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
レンジブログ第一章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ33】プライベートフィリピン女性との深夜デート。マラテのディスコ EXKLUSIVE へ
レンジブログ第二章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ51】マニラのフィリピーナが初めて日本の地方都市に来る
また、オノケン(現在の話)とレンジ(過去の話)のブログは交互にストーリー展開します。登場人物も共通する人が出てくるので、始めから読んで頂けるとより記事の内容が分かりやすいと思います。オノケンブログもチェックしていただければ幸いですm(__)m
【レンジブログ58】ベテランフィリピーナと会話。食事デートは同伴じゃなくて良い!?
私が指名したポニーという女性と自己紹介を交わす。
私は、今日マニラに到着したこと。3回目のフィリピン旅行であること。ただし、今回はバケーションよりもビジネス目的で滞在すること。さっきは、モールオブアジアの近くのバイキングレストランで夕食をしてきたことなどを伝えた。
ポニーは優しい笑顔で私の英語を聞いてくれていた。
ポニー「ニホンゴ、私わかる。ニホンゴ、ダイジョウブ」
私「Oh, really? Thank you.」(おー、本当? ありがとう。)
ポニー「ウン、いいよ。」
私「Have you been to Japan before?」(日本に以前行ったことがあるの?)
ポニー「アリマセン。前の彼氏、ニホンジンだから。」
おっ、おう。リアクションに困り、いきなり気まずい空気になる。
ポニー「でも、今は彼氏いません。」
おっ、おう。なるほど、新しい切り口の「彼氏いません証明」の方法か。確かに説得力はある。
彼女の見た目からは20歳くらい若しくはもっと若い女性かなと思っていたので、日本語が話せることや日本人彼氏の話題が出てきたことは意外だった。
私はもちろん、英語を勉強したかったので、そのまま英語で会話しようと伝えた。
一応、年齢を聞いてみると、なんと25歳。小柄な体型もあり、決して20半ばのようには見えない幼い印象だったので、少し驚いた。
また、ポニーはマニラ出身で、5歳の娘さんとポニーの母親の三人暮らしをしているとのこと。KTV勤めは娘さんを産んでから始めたようで、もう5年以上はこの界隈で働いていることになる。
旦那はフィリピーナで、もちろんポニーの妊娠発覚後に逃亡済みである。娘の面倒は母親が看てくれており、家計はポニー一人で支えているらしい。
ポニー「へへ、しょうがない。フィリピンスタイル。」
見た目とのギャップに驚くが、ポニーはKTVで働くベテランフィリピーナだった。
その後は、ポニーと当たり障りのない会話を楽しんだ。会話の後半では、お互いの気心が知れたのか冗談を言い合って、二人で爆笑していた。
私は、ポニーの奥深い人柄に何だか惹かれ始めていた。また、彼女はとても現実的な思考を持っており、どちらかと言えば日本人のシングルマザーと話しているような感覚だった。
そして、ポニーから連絡先を聞いてきたので、私はもちろんOKですと伝える。
一応この時、私の方から、この滞在中にご飯でも行こうか? と誘ってみる。
ポニー「イイヨ、でも同伴じゃない。ポイント少ないし。」
私「What? What do you mean?」(えっ? どういうこと?)
ポニー「私わかる。あなた優しい、いい人。だからご飯ダイジョウブ。お店はお金かかるから、あなた来ないもダイジョウブ。」
なんと! 私を信じてくれた上で、食事に行きましょうと言ってくれているのだ。しかも、KTVに来ると余計にお金がかかることを心配してくれている。
ポニーのことはベテランフィリピーナだとこちらも構えていたが、こんなに親切な女性だとは。今まで出会ったフィリピーナとは全く違う展開に正直驚いた。
そして、ポニーと明日か明後日かに食事デートに行こうという約束をした。
これは、もしかして新たな恋の予感か。マニラ初日にして、ブスが再びココロオドル。
さて、隣を見ると、田原さんやパーリーもそれぞれ会話、カラオケを楽しんでいる様子だった。
田原「レンジさん、いい感じだね! その子、気に入ったの?」
私「はい! 彼女、とても優しいんです。食事に誘うと、同伴扱いはしなくて言い、単なるデートで良いと言うんです。」
田原「へー! 珍しいね!」
田原さん曰く、KTVで働く期間が長くなるほど、女性たちのお金への執着は強くなっていくとのこと。男性への対応も雑になっていくので、今回のポニーのような、特にベテランフィリピーナでそのような対応をする女性は大変珍しいと言う。
私もこのように思慮深くて、相手を推し量るようなフィリピーナとは出会ったことがない。
当然、あのマリーにそのような概念があるはずもない。
ポニーをよく見ると、ルックスも間違いなく可愛らしいし。そして、心が素敵なのは大変魅力的だ。
私の心はポニーへすでに傾き始めていた。
田原「さて、そろそろ出ようか!」
気づけば、2セット目が終わろうとしていた。
皆で会計をして、KTV パロリー Paroly を出る。
私たちがリクエストした女性たちは、店の外までエスコートしてくれ、我々を見届けてくれた。
田原「レンジさん、このあとどうする?」
私「はい。お任せしますよ!」
パーリー「私は眠い。寝る。」
田原「そうだね。俺らは明日に備えて、ホテルに戻ろうかと思うんだけど。いいかな?」
田原さんは、マニラに来ると必ず風邪を引いてしまうことを心配していた。前回もそうだったので、私も無理をしない方が良いですよと伝える。
私はまだ元気に満ち溢れていたので、もう少し一人で冒険へ向かうとしよう。
田原「じゃ、明日は12時にロビーでいいかな。レンジさん、夜の一人歩きはくれぐれも気をつけてね!」
パーリー「レンジさんはクレイジージャパニーズでしょ。早く休んでね。」
私達はとりあえず、パンパシフィックホテルまで戻り、そのエントランス前で別れた。
私は満面の笑顔で二人を見送る。おやすみなさい。
[パンパシフィックホテル前]
さて、これから向かうは、まずマークのところ! 信頼できる現地の案内人に会いに行こう!
[次回あらすじ]
マラテのガイドのマークに会いに行く。そして、マニラ初日の2件目のKTVへ。そこでは前回知り合ったフィリピーナ「ザリ」と久しぶりの再会。