[レンジブログ 前回のあらすじ]
マラテのKTV パロリーにて、「ポニー」というベテランフィリピーナと出会う。お互い連絡先を交換して、食事の約束も。しかし、同伴ではなく、ただのデートでも良いと言う。
[前回の記事]
【レンジブログ58】ベテランフィリピーナと会話。食事デートは同伴じゃなくて良い!?
クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリー仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。
レンジブログを序章から読んで頂けると幸いですm(__)m
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
レンジブログ第一章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ33】プライベートフィリピン女性との深夜デート。マラテのディスコ EXKLUSIVE へ
レンジブログ第二章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ51】マニラのフィリピーナが初めて日本の地方都市に来る
また、オノケン(現在の話)とレンジ(過去の話)のブログは交互にストーリー展開します。登場人物も共通する人が出てくるので、始めから読んで頂けるとより記事の内容が分かりやすいと思います。オノケンブログもチェックしていただければ幸いですm(__)m
【レンジブログ59】KTVで19歳フィリピーナと会話。彼女を喜ばせるブスな行為とは!?
田原さん達と別れた私は一人で、現地のガイド、マークの姿を探す。
賑やかなアドレアティコ通りは日付が変わった頃でも人通りが多い。
えーっと、この辺りだけど…。
あっ、いたっ! マークだ!
マークもこちらに気付き、飛び跳ねるように走ってくる。
[マークのイメージ。]
私「マーク、久しぶり! 元気!?」
マーク「レンジ、久しぶり! 元気、元気。だけど、お客さん少ない。」
私とマークは約9カ月ぶりの再会を喜んだ。私も彼に会えて本当に嬉しかった。このマラテでは数少ない現地の「友達」と言える存在だったからだ。
彼とも連絡先は交換しており、日本に居てもたまにお互いに連絡をしていた。挨拶程度の会話だが、同性の友達が現地にいることは大変心強い。
マーク「どうする? サオリ行くか?」
私は、前回指名した「ザリ」という女性のことが気になっていた。彼に彼女の在籍を聞くと、まだ働いているとのこと。
[過去参考記事]
【レンジブログ43】KTV サオリ SAORI にて18歳のフィリピーナを指名し会話スタート
しかも、彼女はなんと私に気があると言うことを、マークに度々話すらしい。前回の渡比で一度しか会っていないにも関わらず。
マーク「ザリはチャンスある。彼氏もいない。レンジのことホントニ好き。どうする?」
私「行く!」
当然、ザリとも連絡を取っていた。彼女のマメな性格もあってか、あのマリーよりも重ねたメッセージは多かった。直近の連絡でも、「マニラに行くよ」と伝えてある。
また、今回の滞在中にザリと再会できることも、楽しみの一つだった。
マークに連れられ、KTV サオリ Saori の中へ入っていく。
[マラテの人気KTV さおり SAORI の看板]
店内「いらっしゃいまっせー!」
大きな掛け声で迎えられる。元気の良いスタッフ、店内の雰囲気も落ち着いており、大変良い印象のKTVである。
私は前回と同じようにお店の一番奥の席へと通された。
スタッフ「お飲み物は? 女の子は?」
私は、水割りと伝え、ザリをリクエストした。あー、なんだか緊張してくる。まだ、彼女とは一度会ったことのある「友達」という関係だが、私に気があるなどと聞いてしまうと、変な緊張が高まってくる。
しばらくすると、ザリが現れた。
[ザリ似顔絵。出会った時は彼女は未だ18歳だった。]
スレンダーな体型とショートカットのヘアースタイル、クリっと大きな瞳は変わっていなかった。
しかし、彼女は俯き気味の表情で私の横に座る。あれ? 表情が暗い、疲れているのだろうか。
私「Good evening! Do you know about me? 」(こんばんは! 私のこと知っていますか?)
ザリ「Of course! Range diba!」(もちろん! レンジでしょ!)
私のブス挨拶は今後もこれで決まりだ。必ず、受ける。
ザリの表情は一気に明るくなり、お互い笑顔で肩を押しあう。良かった。
私はすぐに彼女のドリンクをオーダーする。
また、さすがにこの仕事に慣れたようで、テキパキと私のドリンクを作ってくれる。
そして、ザリのドリンクが来て、二人で乾杯した。
久しぶりの再会。前回私は、彼女がここで働き始めた初日に訪れた、最初の客だった。それから、約9カ月。彼女は19歳になった。そして、ここでほぼ毎日働き、田舎で暮らす家族のために仕送りを続けていると言う。
一応、最近良い人できた? と聞いてみるが、全く男っ気はないらしい。店内での人気タレントランキングでは上位にいるらしいが、客には興味がないとのこと。
私「How do you think about me?」(私のことどう思う?)
と聞いてみると、嬉し恥ずかしそうに「Yes.」とだけ言う。おおー確かに私に脈があるようだ。
私も、やはりザリには好意があるので、アプローチをかけてみる。
私「How do you think that we’ll have dinner together after your work later?」(この後、仕事が終わった後、一緒に夕食へ行くのはどう思いますか?)
彼女は少し考えた後、「Yes.」と言ってくれた。やった! 正直、明日の日中のことが心配になったが、行動は午後からだ。体力的には大丈夫だ。
その後は、お互い世間話をしたり、カラオケを歌ったりして時を過ごした。
途中、トイレのために席を立つ。
ザリがエスコートしてくれる。
用をたし、トイレを出ると、彼女がおしぼりを持って待っていてくれた。そして、二人で席に戻る。
今度は彼女がトイレに行きたいらしい。
そして、トイレに向かう後ろ姿を見ていると、とんでもなくブスな行為を思いついてしまった。
私はすぐに、スタッフに新しいおしぼりをお願いした。そして、そのおしぼりを持って、トイレ入り口のある店のカウンター前で待つ。
ザリが出てきた。
私は、持っていたおしぼりを、片膝を付きながらザリに両手で渡す。
我ながら、ブスー!
しかし、ザリは大変喜んでいた。そして、あまりにも嬉しかったのか、少し涙を浮かべていた。良かった。
そしてこの後、ザリは急にスイッチが入ったのか、私の体にベタベタと接触してくるようになった。
KTVでリクエストした女性に、トイレ前で待ちおしぼりを渡す作戦、大成功。これ以上ないブスな行為、意中の女性のハートに会心の一撃だ。
そして、チェックの時間がやってきた。
伝票はママが持ってきた。
ママ「私、あなた覚えてる。ザリもあなたのこと好き。」
私「本当ですか? 嬉しいです!」
私はママに覚えられていることが嬉しかったし、ザリの好意もとても嬉しかった。
ザリは恥ずかしそうにしていた。
私は、この後彼女と食事に行きますとママに伝える。ママは「アプローチ、頑張ってね!」と言ってくれる。
そして、あまりにも機嫌が良かった私は、またも地雷のスイッチを踏んでしまう。この時しかも、付着かつ時限式、後で爆発するタイプのものだった。
私「どうですか? ママさんも一緒に行きますか?」
ママ「本当!? 行く、行く! 他のスタッフもいい!?」
当然ダメとは言えないので、「いいよ、一緒に行こうよ!」となる。
ママが他のスタッフを私たちの席に呼ぶ。すると、一人の大柄な女性のような女性が…。ママの親友らしい。
ざっくり言えば、本格的な「オカマ」さんだ。名は、ジェーンと言うらしい。この日はたまたまパートタイムでお店を手伝っているとのこと。
ママは、その人を私に紹介してくれた。大切な人だと言う。私も丁寧に挨拶をする。
ママとジェーン、私、ザリの4人でしばらく談笑した後、会計をした。
店の下で待っててねと、ママに言われ私は下に降りる。ミーティングはすぐに終わるからとのこと。
時刻は午前3時を回ったところ。さて、マニラ初日にして、今宵も振り切るのか…。
[次回あらすじ]
ザリとディナーデートのつもりが、お店のママさんや他のスタッフさん達と一緒にアフターへ行くことに。時限式爆弾のタイマーは着々とゼロに近づいていた。