[レンジブログ 前回のあらすじ]
レンジ一人でマラテの街に向かう。まずは、日本円の両替、そして現地ガイドのマークを探す。彼のお勧めのフィリピンパブ KTV サオリ SAORI に一人で入店、ショーアップ。
[前回の記事]
【レンジブログ42】マニラ最後の夜、KTV サオリ SAORI にてショーアップ
レンジブログを始め(序章)から読んで頂けると幸いですm(__)m
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
レンジブログ第一章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ33】プライベートフィリピン女性との深夜デート。マラテのディスコ EXKLUSIVE へ
【レンジブログ43】KTV サオリ SAORI にて18歳のフィリピーナを指名し会話スタート
ママは、私が指名したザリをこの店一押しの女の子だという。先週カビーテと言うところから出てきたばかりの18歳。今日が KTV 自体初めての勤務で、もちろん私が初めての指名客だという。彼女は、何人家族でその家計を助けるためにマラテへ出稼ぎに来たというようなことまで説明してくれた。ママは彼女のことを応援しているらしく、私が指名したことを喜んでいた。
ザリの表情はまだ固く、どこか怯えているような雰囲気だった。ザリの外見は一言で言えば、超ロリータだった。顔つきはまだ幼く、小柄でスレンダーな体型ということもあり、この子大丈夫かな?と心配するほど。服装はお店のコスチュームなのだろう、この日はセクシーなランジェリー姿だった。まるで何処かで捕えられた小動物が、猛獣の檻の中へ入れられたようなシチュエーションだったかもしれない。
[ザリの似顔絵 華奢な体型にクリっとした目、ラフなショートカットが良く似合っていた。]
そして、運ばれてきた私のビールをママがグラスに注ぎ、ザリと一通り会話を繋いでくれた後に、席を離れた。
私とザリはまだ静かな店内で会話をスタートさせた。
ザリはとても恥ずかしそうにしており、全くこちらを見ようとはしなかった。なるほど、確かに初々しい雰囲気があり、今まで現地のKTVで出会った女の子にはない純朴さが伝わってくる。おそらく日本人と話をするのも初めてなのだろう。
私「Nice to meet you Zalih. I’m Range. How are you? 」(初めまして、ザリ。私はレンジです。元気ですか?)
ザリ「Nice to meet you too. I’m Okay. But first time.」(こちらこそ初めまして。私は大丈夫です。でも、初めてです。)
私「Me too. Please take it easy. Please relax. Please make yourself at home! 」(私もです。どうか気楽にしてください。くつろいでください。自分の家に居るようにくつろいでください。)
ザリは照れ臭そうに遠慮していたが、「Thank you」と言ってくれた。また、日本語は全くわからないそうで、英語でしかコミュニケーションが取れないことを申し訳ありませんと言っていた。私はいいよいいよと言いながら、とても愛らしい女性だなと思った。
そして彼女は、私のビールのグラスに付いた水滴を思い出したかのようにテーブルのナプキンで拭いてくれた。
私「Do you want something to drink?」(何か飲みますか?)
ザリ「No no. I’m okay.」(いえいえ、私は大丈夫です。)
私「Please order your drink. I wanna treat.」(あなたのドリンクをオーダーしてください。私はおごりたいです。)
ザリはやはり慣れていないようで、レディースドリンクのコミッションも良く分かってない様子だった。戸惑う彼女が無性に可愛らしく見える。私はボーイを呼び、彼女に何か飲んでもらいたい、ソフトドリンクでも良いからと伝えた。ボーイが伝票を持ってきて、ザリにレディースドリンクの書き方を教えていた。そして、私にサインを求めてきた。ザリはレディースドリンクの注文の仕方と料金システムをそこで勉強していた。
私「Step by Step. Please study okay? Hehe」(ちょっとずつね。勉強してください、わかった? へへ)
ザリ「Thank you…」(ありがとう…)
その後は、ザリと乾杯し、お互いの自己紹介をしながら、いろいろと話をした。私は、今日の日中はバクラランマーケットやロビンソンモールに行ったこと、明日には日本へ出発することなどを話した。ザリはこのマラテでルームメイト数人と下宿していること、両親は元気だが、幼い妹弟の学費や生活費を彼女が稼がなければならないことなどを話してくれた。
[フィリピンパブ KTV Bar SAORI サオリは、 スタッフも皆さん親切でマラテのおすすめKTVです。]
ザリのように良い子もやっぱり居るんだなーと、私は初めてここでフィリピンパブの良さに気付いたかもしれない。働く女の子たちは皆何かしら家族のために仕事をしているのである。もちろん、ザリのように純朴な人にはぜひ頑張ってもらいたい。私の様な日本人観光客が少しでも助けになればと素直に思った。
私「Zalih, I think you’re very nice! So you’ll be very popular and very busy soon. Please take care always okay? 」(ザリ、私はあなたをとても素敵だと思います! だから、あなたはすぐ人気者になって忙しくなるでしょう。 いつも自分を大事にしてね、わかった?)
ザリ「I see. Thank you Range.」(わかりました。ありがとう、レンジ。)
私「If you always smile here, your family smile also. Your smile make them happy! Hehe.」(もしあなたがここでいつも笑顔なら、あなたの家族も笑顔です。あなたの笑顔は家族を幸せにします。へへ。)
ザリ「I see…」(わかりました…。)
一時間ほど話を続けていると、徐々にザリの表情が柔らかくなっていることに気付いた。おそらく接客に慣れてきたのだろう。私が冗談を言うと時折、キャっと笑顔を見せてくれるようになった。声の調子もかなり良くなっており、始めの緊張は無くなってくれたようである。普段の彼女を少し見せてくれているようで、私も会話をしっかり楽しむことができた。
途中、店内のショータイムがあり、在籍している女の子達が中央のステージに集まる。陽気なクラブミュージックとともにダンスが始まった。この日のコスチュームは皆セクシーなランジェリー姿だったので、おっさんの私には鼻血が出るほど刺激的なショータイムであった。
ザリはまだそれらダンスの振り付けを覚えている途中らしく、私の横でじっとステージを見つめていた。その表情はうっすらと笑顔だったので、悪い印象ではなさそうだった。時折その華奢な手を前に出し、ステージ上の女の子達と一緒に手振りだけ真似していた。
彼女の眼には、ステージでダンスをする女性達はどのように映っているのだろうか。私の様にスケベな目をしたおっさん達に、自分のダンスを舐められるように見られることを自覚しているのだろうか。今後の彼女の活躍を願うが、かなりいたたまれなく感じた。
そして、ショータイムが終わると同時くらいにママが伝票を持ってきた。
ママ「時間です、どうする? 延長する?」
私「この後、まだマラテを冒険したいので、チェックお願いします。」
ママ「えー、もう帰るぅ? ダメよ、もう一回エンチョウ! 」
私もザリともう少し話がしたかったが、まだ夜は始まったばかり。この後ももう少し徘徊したい。ママに丁寧にお礼をしてチェックしたいということを伝えた。伝票を確認し、2000ペソを渡す。ママがお釣りを計算するために、カウンターへ向かう。と、この時ザリが突然思い切ったようだった。
ザリ「Do you have Philippines number?」(フィリピンの電話番号ありますか?)
私「Actually, No. But I have LINE or Messanger.」(実は持っていません。でもラインかメッセンジャーはあります。)
ザリは、「”LINE”? What?」と聞いてきたので、そのアプリ自体をしらない様子であった。メッセンジャーのアカウントはあるようなので、お互いに名前を教え合い、連絡先を交換した。一応、私の常用のメッセージアプリはLINEだったので、そのアプリの存在と私のID名を彼女に伝えておいた。
ザリは確かにしっかりしているお姉ちゃんという感じだったが、さすがに18歳とは幼すぎると私は感じていたので、この時はほとんど下心などなかった。現地の仲の良いお友達の一人になれれば良いかなくらいに考えていた。(後に私は、このザリという女性と親しくなる。その経緯エピソードはまたレンジブログで報告したい。)
お釣りが返却されてきた。200ペソか300ペソだったと思う。私はこっそりと、そのお釣りをそのままザリにチップとして渡そうとした。彼女は断固として受け取ろうとしなかった。しかし、私は半ば強引にでも押しつけて渡した。彼女は申し訳なさそうに「Thank you.」と言っていた。少しでも、彼女の生活の助けになれば。私は特に悪い気はなく、彼女の初めての接客に本当に感謝していた。その気持ちだった。
ザリにエスコートしてもらいながら、店外へ出る。私が通りに消えていくまで、ママと一緒にずっと手を振ってくれていた。
いやー、満足度の高い KTV だった。現地フィリピンパブ KTV BAR サオリ Saori、マニラ一人深夜徘徊初のKTVだったが、私は素敵な時間を過ごすことができたなと感じていた。出だし好調!
意気良く通りを出て、マークに楽しかったよとお礼を言おうと思い、その付近を捜す。
このときあっ、と思い出し、あわててWifiルーターに電源を入れる。
新着メッセージが入っていた。マリーだ!何と返信されている!?
マリー「Grand Yoko」
一言、それだけ。
私は強烈な寒気を感じた。ヤバい。そのメッセージ送信時刻は2時間前だった。
[次回タイトル] フィリピーナがパルパロだと怒る?その理由について
[次回あらすじ]
フィリピーナのマリーから重要なメッセージが来ていたことに全く気付いていなかったレンジ。あわてて彼女のお店に向かうが果たして。
ここ面白いです!レンジブログ、マジですねww
Klklkさん
レンジさんは私より経験値が遥かに上なので、たくさんの経験をしていますからね?
引き出しありすぎて困るくらいです!