[ポットブログ 前回のあらすじ]

フィリピンでのマーケティング開始。現地のモールで日本人らしき男性にスマホを盗まれる。近くにいた女性店員が優しく声を掛けてくれて、何とかフィリピンガラケを購入する。
【ポットブログ6】フィリピン起業準備でいきなりスマホを盗まれるピンチ!

 

クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリ仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。

 

※クレイジーマニラでは以下の二つのブログがメインコンテンツで、この度新しく【ポットブログ】が加わりました。

 

オノケンブログ累計610万PV達成 第一話へ
オノケンブログの第一話はこちらから
【オノケンブログ1】転落と後悔

 

クレイジーマニラ レンジブログ
レンジブログの第一話はこちらから
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ

 

ポットブログ 序章 クレイジーマニラ新連載
ポットブログの第一話はこちらから
【ポットブログ1】タイで起業!先輩の誘い、女を求めてフィリピンへ!

 

【著者ポットより】

皆さん、こんにちは。

クレイジーマニラのカモ担当ポットです。

まずお知らせから。

昨日、ツイッターのアカウントを人生で初めて作りました。

もしよろしければ絡んでください。

↓ポットのツイッターアカウント
@pot_crazymanila

なお、クレマニの他のライターさんとも繋がっています。

@crazymanila (オノケン)
@RangeAbe (レンジ)
@crazydaisukemnl (ダイスケ)
@YvLirKGm7B7HnHd (マシャ)
@chichan_crazy (ちーちゃん)

ツイッターでは皆さんそれぞれ、ブログとは関係ない日常などもつぶやいているので是非こちらもどうぞ。

例えば、ケンさんとレンジさんはツイッター上でもケンカしていますね笑

他にもフィリピンでビジネスを持たれている方、駐在員の方、在住の方、フィリピン関係の他ブロガーさんやYouTuberさんとも繋がっています。
クレマニの中では、特にケンさんのアカウントが最もアクティブなので、そちらが参考になるかと思います。
@crazymanila (オノケン)

もちろん私もフォローしていますので、ツイッターの方も読者の方のお役に立てれば幸いです。

 

さて前回の話では、盗まれたスマホは諦め、フィリピンの簡素なガラケを購入しました。

さらに、今思えば同額のチップを渡してしまい……。

再び、再び懲りずにカモられてしまいました。

しかし、これから徐々に私のカモっぷりを発揮していきます。どうぞお楽しみください。

それでは第7話をスタートさせて頂きます。

 

 

【ポットブログ7】マニラで初デート!?なぜか新たな女性もセットで接待!

 

 

フィリピンで起業する為、現地で意欲的に調査をする私ポット。

しかし、その門出は決して平たんなものではなかった。

いきなり、命の次に大切なスマホを奪われたのだから。

 

トルネコの大冒険(不思議のダンジョン)で言えば、

『パンがない、ドラゴンに囲まれる、装備品が錆びていく……』

どれも最悪だが、どれも違う。

例えが決して思い浮かばないほどのピンチであった。

 

 

そのピンチの中、親切な女性店員のすすめで一応ガラケを購入した。

 

ーー私は現地での通信手段を手に入れた後、ロビンソンモールを出た。

 

陽が傾いたマラテの街。

多くの交通の中、向かいの宿泊先パームホテルへ戻った。

 

マニラのおすすめホテル パームプラザホテル
[パームホテルエントランス]

 

手元にあるのは新品の簡素なガラケ。

当然、電話帳には一件も登録先はない。

通信手段が手に入ったとしても、この携帯番号を知っている人しか私に連絡出来ない。

 

ーー私はホテルのインターネット回線を利用して、マフィアのお店のホームページを調べた。

そして運よく電話番号が分かり、電話を掛けた。

しばらくコール音が鳴った後、電話に出てくれたのは店長(日本人)だった。

私は彼にフィリピンでのスマホ盗難事件の話をし、現地の携帯電話の番号をオーナーに伝えて欲しいと頼んだ。

私の日本の会社にも。

現地の携帯電話を伝え、「緊急事態ならば携帯へ連絡するように」と。

そして、緊急性の低いものはチャットワークでメッセージをくれれば、ホテルに戻った時に対応することを約束した。

 

失敗は誰にでもある。

大切なのは同じ失敗を繰り返さない事。

私は、

『まだまだ自分の緩んでいた事を反省し、もっと異国の地である意識を高め、常に警戒しなければならない!』

そう固く誓った。

 

ーーそして、ホテルで作業をする事、2時間弱。

 

パームガーデンホテル 室内写真 ダブルベッド
[パームホテルダブルルーム室内]

 

携帯が鳴った。

この電話番号を知っているのは、私の日本の会社と、マフィアだけ。

ディスプレイに表示されていたのはフィリピンらしき番号だったので、私は「マフィアが連絡をくれた!」と思い、電話に出た。

 

すると……。

 

電話の相手「クーヤ! 今、仕事終わったよ。私分かる?」

私「え? え? 誰? え? 何?」

 

私は軽く混乱した。

電話の相手はマフィアの声ではなく、少し日本語が下手な女性の声。

 

『いったい誰だ? 間違い電話なのか??』

そんな事を思っていると、電話の相手が誘ってきた。

 

電話の相手「さっきあなた、私のお店で電話買ったね。一緒にご飯食べよう!」

 

どうやら、先ほどの携帯ショップの新店員からの電話のようだ。

おそらく、通話テストをした時に自分の携帯を用いてチェックしていたようで、私の携帯番号が履歴として残っていたのだろう。

 

ロビンソンモールの電話ショップの女性店員
[ロビンソンモールのショップの女性店員似顔絵]

 

これは。

 

もしや。

 

……ワンチャン?

 

連続詐欺で心が沈んでいた私、しかしここへ来ていきなりのチャンス。

そもそも今回の目標は素人とのワンチャン。

この新店員とワンチャン出来れば、ある意味目標達成といっても良い。

それを向こうから誘ってきてくれるとは、願ったり叶ったりだ。

 

私「オッケー! 何食べる?」

新店員「お寿司食べたいよ。いいお店知ってるよ。ホテルどこ?」

私「パームプラザホテル」

新店員「おー! ロビンソン近いね! 5分で行くから、下で待ってて」

 

私は電話を切ると、速攻で外出準備。

歯磨きをし、服を着替え、少し香水をして約3分で準備を整え、下へ降りた。

ギネスクラスのスピードだったと思う。

さっきまで落ち込んでいたのに不思議なものだ。

 

ーーその女性について、特にタイプという訳ではない。

しかし、相手から誘ってくるという事は、

『相手は私に気があるかもしれない、ワンチャンあるかもしれない』

そう言うことである。

私はすでにウキウキワクワクしていた。

 

まだマフィアからの連絡はなかったが、携帯の番号を伝えてくれさえすれば、いつかは連絡が来るはず。

最悪、もう一度店にかけて番号を聞いておけば、こちらから連絡だって可能だ。

そう思うと、「実は、今はそこまで最悪の事態ではない」と思うようになった。

 

それよりは、目の前のワンチャン。

たとえ今日ワンチャンが出来なかったとしても、いいウォーミングアップになるに違いない。

私はそう考え、ホテルの下で新店員を待った。

 

ーー日は完全に落ちて、夜が始まる。

タバコを何本か吸った頃……。

 

マニラのおすすめホテル「パームグローブホテル」

 

ーーやっと来た!!

5分どころか、20分くらい待って、やっと来た。

 

新店員「ごめんごめん、クヤ。この子の支度が遅くて」

 

だっ、誰だ!?

彼女は謎の『新キャラ』を連れてきた。全く知らない女性だった。

初対面の人の紹介も特にせず、新店員は何事も無かったように話を進めていく。

 

新店員「この子、お寿司好きだって! 名前はアイコね、よろしく!」

アイコ「Nice too meet you」

私「ないす とぅー みーちゅー、とぅー」

 

驚きのあまりに正常な判断が出来なくなっていた。

なぜなら、連れてきたこのアイコという女性。どの角度からどう見てもブスだったのだ。

女性の外見を悪くは言いたくない。言いたくないが、その範疇を超えていた。

 

『漫☆画太郎』が描いたようなブスと表現すればいいのだろうか。

原始人のような骨格に加え、ボロボロの歯、見事なまでに繋がった眉毛。

絵に描いてもこんだけブスに女性を表現するのは難しいというレベルだった。

 

フィリピン人女性
[アイコ似顔絵]

 

しかも、全く日本人顔ではないのに、名前がアイコ。日本語は全く喋れない様子。

なぜ、この子を連れてきたのか?

私が喜ぶと思ったのか?

私への紹介だったら、正直お断りしたい……。

 

そんな事を頭でモヤモヤと考えているうちに、新店員は「レッツゴー!」と。

腕を挙げて元気よく出発してしまった。

私は断るタイミングのないまま、訳も分からず後に続いた。

 

ーー到着したお店は『一期一会』という和食屋。

のちに常連となるこのお店の初入店だった。

パンパシフィックの近くにある、この一期一会は、マニラのど真ん中でお寿司が食べられるナイスなお店。

私は特にタイプではない新店員と、アイコと名乗る原始人と、ひとまず晩御飯を食べる事にした。

 

 

 

慣れた感じで注文する新店員。

私も店の定番っぽく書いてあった握り寿司を注文。

そして、今まで気になっていた彼女、満を持して新店員に名前を聞く。

すると、彼女は『ミカ』という名前だった。

……いや、ここはフィリピンですよね?

アイコにミカですって???

源氏名か何かですか???

とまたもモヤモヤする。

 

絶対に本名じゃないだろうと思っていたが、ここで本名を聞いた所で私にこれといったメリットがある訳でもない。

私は名前に関してはこれ以上触れないでおくことにした。

 

そしてお寿司が運ばれてきて、3人で食べる。味は大変美味しかった。

 

ーー食事が落ち着いたころ、ミカがとんでもない提案をしてきた。

 

ミカ「アイコの家族もお寿司好き。お土産いい?」

 

耳を疑った。

私たちは全員初対面だぞ。

しかもアイコとは出会って数分の女性だ。

しかもタイプじゃないというレベルではなく、一緒にいるのですら私のプライドを傷つけているレベルの女性。

しかも彼女の家族が寿司を好きだからといって、何故私がお土産を持たせてあげないといけないのか?

そもそもそんな事を初対面の人に頼むものなのか?

 




 

しかし、私は『想像力豊かな男』である。

 

アイコの家を想像した。

日本ならば、寿司屋で一杯やったおっさんが寿司屋の大将に『おみや』を頼み、酔っ払ったおっさんがおみやをぶら下げてフラフラしながら帰る事がある。

ぶっちゃけ実際に見た事はないが、そんなようなドラマかアニメのイメージがあった。

それを貰った家族はお父さんが遅く帰ってきても、「お土産があるからいいや!」とそれを許すのだ。

 

そんなほのぼのとした家族の想像をした私は、

「別におみやくらいいいか……」と思い、許可した。

 

しかし、この許可が運の尽き……。

 

15分後に運ばれてきたテイクアウトのお寿司。

10人前だった。

 

『想像力豊な男』と言ったのを撤回しなければならない。

10人前はまったく想像していなかった。

 

会計は軽く1万ペソを超えた。

一瞬意識が飛びかけた。

とんでもない晩御飯代である。

 

しかも、さらに彼女らは追い打ちを掛けてきた。

……それは食事とは別の提案だった。

 

 

[ポットブログ7話終わり]

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

[ポットブログ7話あとがき]

泣きっ面に蜂というのはこういう事だったのか!

この時は、フィリピンやフィリピーナの文化を全く知りませんでした。

初めての出来事のほとんどは衝撃的なものです。

しかし、私のカモられ具合と不運はさらに加速していきます。
 

 

オノケン
クレイジーマニラ ライター オノケン
ポットさん、めちゃくちゃ面白いです! 謎のエスコート役、「分かる、分かる」と言うシーンが多いです!
レンジ
クレイジーマニラ ライター レンジ
ポットさん、お疲れ様です! 寿司10人前のお土産はビビりますね! さらに次の提案とは気になります……

 

「ポットさん、さらにカモられるの!? 気になるやん!!」と言う方、応援クリックお願いいたします! まだまだ、まだまだ序章です。これからどんどん、どんどんポット節が炸裂、乞うご期待!!

 

ブログランキングリンク-ボトム
ブログランキングのトップを目指しています。
応援よろしくお願いしますm(_ _)m

 

 

 

スピンオフ小説『クレイジーマニラ』電子書籍、単行本出版決定!Amazonで販売中↓ フィリピン 小説 マニラ

 

ポットblog前の記事
ポットblog次の記事

 

ポット
クレマニのカモ担当。アラフォー。日本じゃシャッチョさん、マニラじゃカモネギさん。 日本の恩人のススメでマニラで起業を試みるが、仕事より女性を優先してしまうダメ男。 果たしてビジネスは成功するのか?マニラで性交できるのか?

14 コメント

  1. フィリピーナとの屋外デートは必ずと言っていいほど、プラス1以上がセットで来ます。
    金持ちから金取って何が悪いの?と言う思考は普通です

  2. この国で見返りを求めてはいけません。
    授業料と思えば安いものです。
    この先が楽しみです。

  3. 素晴らしい!
    ここまで行くと、もはや清々しい!
    とんでもないライターさんの誕生だ(笑)

  4. ワンチャンへの執着心は男性なら誰もが理解できます

    それにしても10人前には噴きました笑笑いや失礼。

  5. いやー、ポットさん、いきなりサイコーです。
    某オヤジさんに「面白いですよねポットさん」と聞き、
    遅ればせながら全読みさせていただきました!
    ちゃんとケンさんやレンジさんのトンマナは継承されつつ、
    かつ毎回腹痛ネタ(失礼)。
    今回は「店員」「原始人」「10人前」の3本ですか!
    どれもがフィリピンアルアルなので、
    懐かしさもこみ上げつつ笑いました。ありがとうございました。

    ケンさんレンジさん、ポットさん参加されてよかったですね。
    ほんと、サイコーです。今後も期待してますので、よろしくお願いします。

  6. クレマニ最高ー!
    ポットさん最高ー!
    さすがブログライターを任されるほどのストーリーのクオリティの惨さ。
    たぶん、女性店員は慣れていたのかも。
    以前はタレントで日本に行っていたとかあり得ますね。
    ポットさんのカモっぷりが予想を超えてました笑
    これからも楽しみに読ませていただきます!

  7. 毎日寝る前にクレマニ読んでます。いつも笑わせて貰ってます。筆者の方の体験には同情します笑笑
    更新頑張って???

  8. ポットさん、雪崩のようにかもられてますね~。相手が本気かどうかはともかく+1というのは初デートではセットですね。まぁ、お土産10人前は・・・うんw 頑張ってください!次も期待してます。

  9. 思い起こせば約30年前、初めて泊まったホテルがパームプラザホテルでした(笑)
    その時も見知らぬ比島嬢から電話がありました
    (内線電話)
    とりあえずスルーしましたが、ツレがいなくて、今だったら、おテテ合わせをしていた甲鳥です(爆)

  10. ぽっとさんが、やさしい人なんだと、思う事にします。
    しかし、見事なモゲッっぷり。

    さすがです!

※コメントアイコンが欲しい読者様、DMでお知らせください。

 

コメントを書く

Please enter your comment!
Please enter your name here