[ポットブログ 前回のあらすじ]
フィリピンでのマーケティング開始。現地のモールで好青年な日本人セブンと出会う。彼の勧めで、現地仕様のスマホにカスタマイズしようとするはずが、彼は私のスマホを預かったまま、どこかに消えてしまいました。
【ポットブログ5】フィリピンではSIMフリースマホかルータが必須!
※クレイジーマニラでは以下の二つのブログがメインコンテンツで、この度新しく【ポットブログ】が加わりました。
オノケンブログの第一話はこちらから
【オノケンブログ1】転落と後悔
レンジブログの第一話はこちらから
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
ポットブログの第一話はこちらから
【ポットブログ1】タイで起業!先輩の誘い、女を求めてフィリピンへ!
【著者ポットより】
皆さん、こんにちは。
クレイジーマニラのカモ担当ポットです。
前回の話では、再び懲りずにカモられてしまいました。
命の次に大切なスマホを奪われてしまったのです。
しかし、これはまだ序章に過ぎません。どうぞ私のカモっぷりをお楽しみください。
またクレマニ読者の方々、毎回温かいコメントをお寄せ頂き本当にありがとうございます。
厳しいご指摘もございますが、どれも皆さんの貴重なお言葉です。私への叱咤激励だと捉え、前向きに執筆していきたいと思います。
それでは第6話をスタートさせて頂きます。
【ポットブログ6】フィリピン起業準備でいきなりスマホを盗まれるピンチ!
セブンは私のスマホを預かったまま、どこかに消えてしまった。
ヤバい。
これはどう考えてもヤバい。
『日本人だから大丈夫』
という油断が生んだ最悪の事態。
私は焦りに焦って、喋れない英語を駆使してセブン捜索を開始した。
[モール内の怪しいスマホの売り場]
まず、先ほどの携帯ショップ店員に尋問。
この店員はセブンと20秒程密談をしていた。
おそらく英語ではなかったはず。私の分からない現地の言葉での会話だ。
最悪、グルの可能性もある。
私「ねえねえ。さっきの日本人どこいった?」
店員「は? アノ?」
私「アノ? じゃなくて、ジャパニーズだよ」
店員「アノ?」
ダメだ。
尋問したくても、コミュニケーションが取れない。
現地語も英語も全くダメな私。
……くそぉうっ!!
なんたる失態。
スマホを失うとは。
まだフィリピンではやらなければならない事が沢山あるのに。
いや、落ち着け、落ち着け。
日本の会社への連絡は、LINE以外にチャットワークを使用しており、スマホが無くても大丈夫だ。
パソコンから通信出来る為、それは問題ない。
しかし、フィリピン滞在中にもう1日マフィアと行動を共にする日が設定されている。
その集合場所も時間もLINEに届くのだが、未だ確認はしていなかった。
スマホが無いと彼と連絡はおろか、私自身も迂闊に動けない。
あーっ、どうすれば良いのだっ!!
焦りながらも、色々なシュミレーションを頭の中で行う。
・SIMカードは日本についてから再発行すればいいか。
・スマホは買うしかないか。
・バックアップは確かパソコンにしていたはず。
・少し古いデータになるけど、この際仕方ないか。
などなど……。
ーー苦悶の表情でうろたえている私を不憫に思ったのか、店員が優しく声をかけてくれた。
店員「日本語が分かる人がいるので、紹介します」
英語だったので、本当にこう言ったか分からないが、人間は危機に陥ると意思疎通が出来るのである。
確かにそう言ってくれた。
そして、別の女性店員(ここでは便宜上、新店員としておきます。)を紹介してくれた。
新店員「おー! クヤ! スマホ買うのか?」
私「いや、スマホ持ってたんだけど、さっき持っていかれちゃって」
新店員「騙されたか。日本人騙すのは日本人だよ、クヤ。言葉分かる、それ信用しちゃダメ!」
この新店員、正気で言っているのか?
彼女は、「日本語が分かるからと言って、信用してはいけない」と『日本語』で言ってきた。
とても大きなブーメランを投げている事に気付かないのか?と心配するレベルだ。
そして、「日本人を騙すのは日本人だと……」だと。
危うく、私は「では日本語を話すあなたは信用出来ませんね!」と言いそうになったが、今はそんな事を言っている場合ではない。
藁にもすがる思いで新店員の話を聞きいた。
そして……。
ちゃっ、っちゃら~~~!
結論から言うと私はこの新店員から携帯を購入することができたのだ。
スマホではなく、ガラケの超ちっちゃい版のような一番安い携帯だ。
そして新品のSIMを挿して貰い、通話のテストもしてもらう。
新店員を紹介してくれた店員がずっと傍にいるので、きっと「チップをよこせ」という事だろうと認識し、新店員と店員に200ペソづつチップを渡した。
しかし、「これじゃ足らないよ」と不機嫌そうな反応をされたため、もう100ペソずつ渡した。
……チップだけでもう一台ガラケが買えそうだった。
たった半日で色々な事があったが、私はフィリピンでの通信手段を再び手に入れることができた。
しかし……。
当然、誰の電話番号も分からない。
電話帳のメモリには何も入っていない。
携帯を手に入れた喜びよりも、スマホを盗まれてしまった悲しみの方が強く、すぐに立ち直る事は出来なかった。
これからどうすれば良いのだ……。
[ポットブログ6話終わり]
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[ポットブログ6話あとがき]
フィリピンで起業する為、現地で意欲的に調査をする私ポットですが、その道中は決して平たんなものではありませんでした。
先人は、『苦労は買ってでもしろ』と言いますが、正直苦労なんてしたくありません。
今まであまり苦労せずにヌクヌクと育ってきた温室育ちの私には、このフィリピンでの苦労は完全に心を折るレベルのものでした。
「ポットさん、そのガラケでどうすんの!? 気になるやん!!」と言う方、応援クリックお願いいたします! まだまだ序章です。これからどんどんポット節が炸裂、乞うご期待!!
ここまでの不幸のミルフィーユは聞いたことがないww
笑ってはいけない笑ってはいけないと思いつつ笑ってしまいますww
ポットさん、すでに私大ファンです!カワイソナイカウー
そうなった自分を想像してみた。地味に怖い。
「正義は捨てた」に期待!
今後の展開を楽しみにしています。
ガラケ触ると、スマホの文字入力が楽なの分かりますよね
私もはじめてのフィリピン携帯はガラケでした
ポットさんの言動に癒しを感じる
この有事に笑顔にさせてくれてありがとう From Osaka
フィリピンだから騙されたのでは無く、
海外を日本と同等に考える事自体理解不能。日本人をだますのは、日本人は、世界の何処でもある事。失礼ながら現地で騙された方が他の日本人を騙す負の連鎖は、良くある事です。
ケータイをなくすと怖いですね。ご愁傷さまです。次のステップはどうするのか楽しみです。事情が事情なだけに楽しんじゃいけないんでしょうけどw 次の展開に期待です。
ウンコした後に紙がない状態、こんなに紙がないのが大変だと思っていることと同じくらいね!あるあるパターン 最初の話にしてはおもしろい!もっとやってください。(^^)
私は15年マニラに住んでます、居住はMOAの近くです、マラテのロビンソンには環境は良くないので用のない時はいかないです。16年住んで日本人会でも知らない日本人は要注意してます。知らない日本人が一番信用できないです、