[ポットブログ 前回のあらすじ]
フィリピンでのマーケティング開始。両替後、見知らぬ現地人にいきなりカモられ意気消沈。その後、落ち着くためにコーヒーへ移動すると、今度は謎の日本人に声を掛けられる。
【ポットブログ4】怪しい日本人登場!?マニラのマーケティング開始!
※クレイジーマニラでは以下の二つのブログがメインコンテンツで、この度新しく【ポットブログ】が加わりました。
【著者ポットより】
皆さん、こんにちは。
クレイジーマニラのカモ担当ポットです。
当初、フィリピンで『プロ以外』でワンチャンをゲットするという高い目標を掲げた私。
そのスタートは困難を極めました。
しかし、異国の地では、日本では得る事の出来ない様々な経験が出来ます。日本にいるだけでは分からない事が沢山あります。
そういった事がある、という事が学べるだけでも海外旅行は価値があります。
あ、私の場合は現地調査であって、旅行ではないですが!(笑)
クレマニ読者の方々、温かいコメントをお寄せ頂き本当にありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
それでは第5話をスタートさせて頂きます。
【ポットブログ5】フィリピンではSIMフリースマホかルータが必須!
ロビンソンモールにて。
コーヒーショップで出会った日本人男性。
セブンと言う名。
始めは怪訝だった私も、彼の好青年ぶりに次第に惹かれるように。
彼と30分程談笑し、私たちの関係は急速に接近した。
[セブン、現地で出会った日本人男性の似顔絵]
私は、この出会いに感謝し、そして『新しい仲間を手に入れた』くらいの感覚になっていた。
始めて訪れる外国では、その地で出会う日本人が本当に心強い。
短期で築いた信頼関係でも強固なものに感じてくる。
しかも、彼は「もうこの地に5年も住んでいる」と言うではないか。
Lv一桁台の一人旅に、いきなりパパスレベルの強者がパーティーに加わってくれたくらいの心強さだった。
そんな時、セブンがさらに嬉しい誘いを言ってくれた。
セブン「ポットさん、携帯の番号教えてよ。たまに遊ぼうよ」
私「あ、はい。でも、フィリピン携帯持ってないので、日本の番号でいいですか?」
セブン「え? こっちで仕事するのに、携帯も持ってないの? え? それは?」
彼は私の『iPhone7sPlus』を指さし、首をかしげた。
当時は最新モデルのスマホ。しかし、日本の大手キャリアの端末なのでいわゆる『SIMロック』されていたものだった。
私「あー、これは日本のSIMなんで。この状態でフィリピンで使うと、かなり高額な通信料を請求されそうで。使用は控えてます」
セブン「それはそうだ。それだとホテルに戻らないとLINEも見れないでしょ」
私「はい。なかなか不便です」
セブン「SIMフリーなら、SIM挿せばすぐ使えるし、SIMカードなんて100ペソとかで買えるよ。ネットも3日とか5日とかで使い放題のプランあるし、プリペイドでチャージだから簡単」
私「なんと! それはいい! それ買います!!」
セブン「1時間くらい暇だし、連れてってあげるよ」
私「あっ! ありがとうございますっ!」
ーーこうして私たちは一緒に、ロビンソンモールの3階へ移動。
中古の携帯、スマホが沢山あるエリアの調査を開始した。
[ロビンソンモールの3階、ショップがずらりと並ぶエリア]
通りの両サイドに沢山のショップが並んでいた。
携帯ショップばかり。
どこも値段は同じくらいで、「特にここが安い」とかはないようだ。
『こんなエリアにこんなに競合店があって、商売が成り立つのかな?』
という疑問をよそに、セブンが私に質問をしてきた。
セブン「ポットさんのSIMってナノですか?」
私はIT企業の経営をしているのだが、実はスマホの類には全く詳しくない。
自分の設定もショップ定員にして貰っているくらいだ。
アメトーークの家電芸人の中のiPhoneに詳しい人の情報が常に最新情報というレベルの人間である。
セブン「フィリピンのキャリアはGlobeとSmartって二つあって。Globeの方が人気かな。アンドロイド系を使っている人たちはSIMの二枚差しで使い分けてるよ。同じキャリア同士だと通信やショートメッセージ無料だし」
私「ふむふむ……」
セブン「電波状況もエリアや時間帯で変わるからね。周辺でGlobeばっかりの人たちだと回線が込み合うから。そんな時にSmartだとサクサク動くとかね。荷物増えるけど、モバイルルーターが良いかもね」
私「なるほど……」
セブン「iPhoneなら、GlobeのナノSIMだろうね」
私は、セブンの言うことの80%は理解できていない。
彼が親切心で言ってくれているのはわかるが、その用語一つ一つをWikiで調べたい気持ちだった。
そんな私に、『ナノ』とか『SIM』とか言われてもさっぱり分からない。
混乱している私に、セブンは「え?こんなことも知らないの?」という驚きの表情。
すると彼が、店員と何やら密談を始めた。
そして、その20秒後・・・
セブン「グローブのSIM、そのままだとささらないから、少し工事が必要みたい。ロック解除ね。工事代が200ペソかかるけど、どうする?」
私「200ペソくらいどうって事ないっすよ。ぜひお願いします!」
セブン「オッケー。じゃ、ちょっとスマホ預かるね。向こうでやって貰ってくるから10分くらい待ってて」
私「了解です!」
やはり郷に入っては郷に従えという言葉通りだ。
フィリピンで活動するならば、フィリピンのSIMが必要だろう。
これから現地の女性を彼女にしたい!と思っているクセに現地での通信手段が無いのは命取りだ。
たかだか200ペソの工事と100ペソくらいのSIMカードで、その通信手段が手に入るなら安いもの。
私は少しテンションが上がっていた。
ここからがスタートだ!
今までの事は忘れよう!
セブン、見た目通り親切な好青年ではないか!
ありがとう!
他の細々した雑務も彼に聞いてみよう。
そして、もし彼さえ良ければ私のフィリピン事業の役員でも担当してもらおうかな。
しかし・・・10分経っても、
20分経っても、
30分経っても。
セっ、セブンが戻ってこない。
私は周囲を探す。
しかし、彼の姿が見当たらない。
え?
あれ?
うそ?
なぜ?
どうした?
上がっていたテンションは急激に落下。
私は彼の連絡先すら知らない。
と言うか、そのスマホの中に私の必要な情報全てが保存されている。
これでは誰とも連絡が取れない。
何もできない。
何処へも行けない。
異国の地で気の緩みは命取りだと意識を高めてから、まだ1時間も経っていない。
にもかかわらず、もう気が緩んでいた。
出会ったばかりの人に『スマホ』という命の次に必要なアイテムを奪われてしまった。
彼こそ犯罪者(詐欺? 窃盗?)だったのだ。
我ながらなんたるカモっぷり。
『……フルフルフル……』
直近で感じた体の震えが再び。
詰んだ。
いきなり詰んだ。
[ポットブログ5話終わり]
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[ポットブログ5話あとがき]
ロビンソンモールでイミグレーション詐欺で500ペソ奪われてしまった私。
気の緩みを反省していたところ、現地で知り合ったセブンのアドバイスを受け、フィリピンSIMの購入を計画しました。
しかし、その提案をしてくれたセブンは、私のスマホを預かったまま、どこかに消えてしまいました。
相手が日本人だから大丈夫という私の油断が生んだ最悪の事態です。
レンジさんの言葉を借りるなら「モゲにモゲた」状態であります。
私は焦りに焦って、喋れない英語を駆使してセブン捜索を開始します。


「ポットさん、いきなりスマホ盗まれるって、おもろいやん!!」と言う方、応援クリックお願いいたします! まだまだ序章です。これからどんどん面白くなりますので! 乞うご期待!!
あの地でスマホ失うとかゾッとしますね
この時のお気持ちお察しします。私も同じことした可能性大です。
店員との密談は、ポットさんの携帯をいくらで買ってくれるか相談してたんですかね。
これからも記事を参考にさせて頂きます。
これは失意のドン底っすね
海外で携帯無くすとか本気で死を覚悟しますね╭(°A°`)╮
いやー、私も2回目のマニラでロビンソンモールの2階に上がるエスカレーターでスリグループにスマホをスラれたので共感します(笑)
スマホを騙し盗られるなんて、日本にいたらまず遭わないですよね。
しかも同じ日本人を騙すなんて許せないです。
セブンが見つかることを願いつつ明日を待ちます。
とりあえず、私が遭遇した手口を書きますね。
ロビンソンモールのメイン入口から2階に上がるエスカレーターに乗ったんですが、降りる少し前に、前に居たおばちゃんが突然降り口で立ち止まり、人溜りを作りました。私はボディバックを前にして乗ってたんですが、そのおばちゃんのせいで後ろから人が押し寄せてきて、人がごちゃごちゃに…
おばちゃんがその場を離れてようやくエスカレーターを降りて、ふと、鞄を見たらファスナーが全開…
あれ?なんで?俺閉めてたよな?と思い、
ハッとして中身を確認したら、スマホがなくなってました。
財布が無事でホッとしたのも束の間、スマホがない!どこにも連絡できねぇ!
とガクブルでした(笑)
幸い、同行者が居たので、スマホ借りて、今後は同行者に連絡するよう手配して事なきを得ましたが…
世界中何カ国も旅して、盗難被害と食当たりに遭ったのは唯一、フィリピンだけです(笑)
なのに、また行きたい(爆)
これはつらい。ひどい日本人?ですね!!
ポットさん、スマホやれれるとかなり辛いすね。
スマホって、もう自分の分身みたいな感じですもんね。
日本人が日本人を騙すって何なんですかね…?
現地の日本人には気をつけます…。
ロビンソンの3Fの携帯ショップら辺は、いつも戦場ですよねw
バンコクにもシェムリアップにも
不良日本人がいます。
親切な感じで近寄ってきます。
でも、よくよく考えたらおかしいんですね…
冷静になることです!
携帯くらいならまだ可愛いものですよ。輸入とか不動産とかの話しに乗ったらチィ〜ンですよ。不動産なんて最悪ですよ。みんなフィリピンに行く口実が欲しくてフィリピンでビジネスなんて良く口にしますが、コロナブーム前に口車に乗ってたひとたちは、今、ドキドキしてますよ。
日本人でも外国人でも
アジアでファーストコンタクトを日本語で話しかけてくる人は絶対に信用しない!
これ鉄則ですね
遅れ馳せながらブログ読ませていただいてます。すごく懐かしい気持ちで読んでいます。次が楽しみです。
昔、駐在していました。私がいたのはケータイの時代ですw この様なことはケータイの時代からありましたからねぇ。変わってないんですかね(^_^;)