[ポットブログ 前回のあらすじ]
フィリピンでの行動を開始した私ポット。まずはホテル近くのロビンソンと言う大きなモールへ。両替を済ませ、見知らぬ現地人にいきなりカモられる。その後、落ち着いてコーヒー&タバコを吸っていると今度は謎の日本人に声を掛けられる。
【ポットブログ3】マニラでさっそくカモられる!?両替所付近は特に注意!
※クレイジーマニラでは以下の二つのブログがメインコンテンツで、この度新しく【ポットブログ】が加わりました。
【著者ポットより】
皆さん、こんにちは。
クレイジーマニラのカモ担当ポットです。
先週末までに第3話をアップさせていただきました。
この3話分のアクセスは70,000PVを超えており、クレイジーマニラの短期間新記録だそうです。
反響の大きさに正直、ビビっております。
ビビっておりますが、マイペースで執筆していきたいと思います。
レンジさん曰く「楽しんで、ポットさんのペースで書いてください!」とのことです。
クレマニ読者の方々、本当にありがとうございます。
これからも皆さんの腹が痛くなるほどの笑える悲しいエピソードを精いっぱい執筆していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは第4話をスタートさせて頂きます。
【ポットブログ4】怪しい日本人登場!?マニラのマーケティング開始!
フィリピンでの市場調査開始。
自由行動の初日、ロビンソンモールにて両替からスタート。
しかし、その数分後に500ペソを何の意味もなく失い、フィリピンの洗礼をさっそく浴びた。
(前日のタクシーボッタクリはノーカウントである。)
いきなり出鼻をくじかれた私だが、本当の勝負は今夜になると思っていた。
昨夜マフィア(マフィアのような顔の先輩)に、
「このマニラでは、目に映った女性は全員ワンチャン出来る。モデル級のスタイルの女性だって、アイドル級の顔の女性だって、全員ワンチャンいける」
と、そう教わった。
[フィリピーナを語る先輩]
私は完全に信じた。尊敬する大先輩がドヤ顔でそう言ったのだから。
それだけに昼だからといって、気は抜けない。
いつワンチャンのチャンスがあるか分からないのだ。
[マニラ マラテエリアにある巨大モール『ロビンソンモール』]
ーーそんな私が、続いてコーヒーショップで新たな出会いをする。
この時、私はフィリピンの通信事情についてほとんど無知だった。
スマホは通信料が怖くて機内モードにしてあり、出来るゲームは通信を必要としないゲームのみ。
私は、『ナンクロ』という数字パズルのゲームをしつつ精神を落ち着かせていた。
……思い出せばムカついてくる。
さっきの500ペソは何だったんだ。
絶対に払わなくても良かったものだ。
くそっ、忘れるんだ。
そして、悪いことがあれば、いい事も……。
ゲームパズルに夢中になっていたところ、急に声を掛けられた。
その男性は、私の全く知らない日本人だった。
(日本人顔で日本語を話していたので、日本人なのだろうと思っている。)
謎の日本人「日本の方ですか?」
私「あ、はい。そうです。え? あなたも?」
謎の日本人「私も日本人です! マニラは一人で?」
私「紹介してくれた人と一緒に来たんですが、今は別行動でして」
謎の日本人「私は『セブン』と言います。5年マニラに住んでますんで、分からない事は何でも聞いてください!」
急に声をかけてきた日本人男性は『セブン』という名前との事。
短髪、良く陽に焼けた肌。年齢は同世代か少し下に見えた。
[セブン似顔絵]
いきなり話しかけてきて、「なんか慣れ慣れしいな」と思ったが、ここは常夏の国。
そう、フィリピン。
『この国に5年も住んでいれば、大らかな気持ちになるんだろう』
という変換機能が働き、精一杯の作り笑顔で対応する事にした。
私「そうなんですね! 5年ですか!? 凄いですね!」
セブン「いえいえ。まぁでも良い国ですよ!」
私「ポットと言います、宜しくお願いします!」
セブン「一人でどうされたんですか?」
私「いやぁ、実はセブンさん! さっき奇跡みたいな出会いがありまして……」
と、私は先ほどの謎のフィリピン人(イミグレーションで対応してくれた男)について説明した。
セブン「はっはっは! ポットさん! マジっすか?」
私は、なぜセブンが爆笑しているのか分からなかった。
そして、私が不思議そうな顔で見ていると、彼は話を続けた。
セブン「ポットさん! それただの詐欺っすよ! ハッハッハ!」
私「詐欺!?」
セブン「その人、誰にでも言ってるんですって! ……申し訳ないですけど、信じる人いるんですね! はっはっは」
なんだって?
詐欺という事は私は騙されたのか??
奇跡のような出会いだったと思っていたのに。
しかし、セブンはそれを詐欺だと言う。
しかも誰にでも言ってる……と。
セブンが言うには、「この辺りのフィリピン人には気をつけて」と。
このマラテエリアには、裕福な外国人旅行者が多い。
したがって、それを狙う輩もいる。
例えば、日本人の観光客らしき人に片っ端から声を掛けて「子どもの誕生日だから」と言ってチップを貰おうとする詐欺があるのは有名な話。
しかし、そうやって声を掛けられたという話は何度も聞いた事があるが、実際にお金を渡した人の話を聞いたのは、今日が初めてとの事。
『……フルフルフル……』
体が震えてきた。
我ながらなんというカモっぷり。
私は深く、深く反省した。
しかし。
しかし!
私には大量のペソがある。500ペソくらいで落ち込んではいられない。
「いい勉強になったと思えばいい」のだ。そう、私は失敗から学ぶ男なのだ!
ーーフィリピンで一人で行動するには色々なリスクがある。
私はこの時、まだ海外で一人という事に対して、備えが足りなかった。意識が低かったのだ。
『ここは日本ではない、異国なのだ』
そういった意識をもっとしっかり持って対応しなければならない。
今回の失敗は、私の心の緩みから起こった。
海外での心の緩みは命取りになりかねない。私は強く思った。
しかし、これはまだ、恐怖の前兆でしか無かったと気付く事に……。
セブンとの出会いはまだまだ序章だったのだ。
[ポットブログ4話終わり]
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[ポットブログ4話あとがき]
フィリピンでプロ以外でワンチャンをゲットするという高い目標を掲げた私。
そのスタートは困難を極めました。
しかし、異国の地では、日本では得る事の出来ない様々な経験が出来ます。日本にいるだけでは分からない事が沢山あるのです。
そういった事がある、という事が学べるだけでも海外旅行は価値があります。あ、私の場合は現地調査であって、旅行ではないですが!(笑)


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ポットさんへのワクワクが止まらない笑
でもちょっと可哀想な気も、、
でも期待しちゃうよー
楽しく読まさせていただいています。
過去に8年程フィリピンに駐在していました。
住んでいると、同じ日本人駐在員と関係者以外信じられなくなります。
特に用もないのに、話し掛けてきたり、投資の話しを持ち掛けてくる奴には要注意。
何事にも見返りを求めず、寄付だと割り切れば本当に楽しい国です。
う〜ん。ロビンソンでコーヒー飲んでたら日本人に声かけられたりするんですね〜!初めてで一人行動ですか?凄いですね。最初なんて、怖くてホテルの目の前のセブンにもいけませんでした。
クレイジーマニラの大ファンです
ポットブログも楽しみに読ませていただきます!
更新頑張ってください!