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フィリピン マニラ おすすめレストラン

 

ーーなぜマリーがここに!?

 

彼女はボーイと親しそうに会話している。友人なのだろうか。私を指さし笑っていた。

まるで獲物を罠で狩り捕ったハンターのような嘲笑だ。

ボーイは「どうぞお楽しみください」と言って去っていった。

 

マリーは私の横に座った。

 

 

【レンジブログ213】嵐の前の静けさフィリピン人と婚約破棄!?

 

 

「Hey. (おい)」

「Ye, Yes. (はっ、はい)」

「What’s up? (元気か?)」

「Yes. (はい)」

「What are you doing? (何してんの?)」

「..Drunk. (……飲んでます)」

 

そのタイミングでメテオがトイレから戻ってきた。事情が分からず混乱している。

マリーは「この豚は私のものだ。貴様は手を引け」と言った。

メテオは一瞬で顔色が悪くなり沈黙した。

私がフォローを入れようにもマリーの殺気はそれを許さなかった。

 

「Let’s go out. (場所を変えるぞ)」

マリーに促され会計をした。

外に出るまでの間彼女の沈黙が怖い。

 

店を出てロビンソンモール方面へ。そこからボコボ通りを南下し始めた。

私は彼女の後ろを付いていく。

張り詰めた緊張感。こっ殺されるかもしれない。

 

ーーバーチタワー隣のベラージオスクエアに来た。

深夜にも関わらず多くの人で賑わっている。

私たちは空いていた席に座った。

 

マニラのおすすめレストラン兼ライブバンドバー ベラージオ・スクエア Bellagio Square

 

「Hey. What do you order? (ねぇ。何頼む?)」

「……Beer? (……ビール?)」

「Okay, me too. (私も)」

 

忙しそうなスタッフに声を掛けてビールをバケットで注文した。

 

二つ栓を開けて乾杯。

 

マリーはゆっくりと話し始めた。

「今夜はマリアのことが心配で早上がりさせてもらった。さっきのボーイは私の舎弟。案の定『レンジが現れた』と連絡を受けた。私はあなたの不貞を全部知っている。ケンの嘘もあなたの入れ知恵でしょ」

ばっバレとるやん。

「ははっ。『ベラージオでナンパされた』って? あり得なくはないけど。どうせKTV巡りして遊んでたんでしょ。その後お持ち帰りして。”あれ”はその女のものでしょ」

ばっバレとるやん。

 

「You are such a liar.. (嘘つき……)」

マリーは涙を浮かべてビールを煽った。

 

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ーー終わりだ。彼女とは終わり。これにて破局だ。

長い旅路だった。

私は自分を人々の窮地に舞い降りた王子だと勘違いした。不憫な美女を救うのは私だと。

それは到底無理な話だった。私はただのスケベな日本人のオッサンだ。

現実を直視せず自分の都合だけで生きてきた。その報いは必ず来る。

彼女を深く傷付けてしまった。

私がマニラに現れなければ彼女は笑顔のままだったかもしれない。

逆に心を蝕み裏切り不幸にさせてしまうなんて。

分かっていたが。とうとう去る時が来たのだ。

 

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ーー沈黙の後に私の口から出たセリフはこうだ。

「I never want to let you go. (あなたを手放したくない)」

 

マリーは不敵な笑みを浮かべていた。

「..See, I knew all that. (……ええ、分かってる)」

彼女には現実的なところがある。この度の私の愚行を以下のように総括した。

『男が浮気をするのはしょうがない。だけどそれはバレないようにするべきで、バレるようなら始めからするな。もしバレたなら正直に吐け。そのことが最悪信頼を繋ぐ。たとえ心と下半身が暴走しても最後には私のところへ戻ってこい。絶対に戻ってこい。夫婦になるんだろ』

うむ。おっしゃる通り。

これは潮目が変わるんじゃないかと足掻いた。

「I deeply apologize. (本当にごめん)」

「For what? (何?)」

「Everything. (全部)」

「You should told me the truth then. (言えば良かったのよ)」

「I swear I won’t make the same mistake again. (二度と過ちは起こさないと誓います)」

「Mistake? Haha! (過ち? 呆れるわ!)」

 

マリーの風向きが変わりかけたと思ったら墓穴を掘ってしまう。

これを何度も繰り返した。

 

二時間ほど経過したと思う。

 

ーーようやく話し合いの終盤が見えてきた。

私は彼女が私を振ることはないと確信していた。振るつもりならここまでしつこく付き合わないだろう。一言「Bye」で終わりなのだから。

つまり暴れ豚の私を完全に手中に収めたいのだ。

「Please forgive me. I love you. (許してほしい。愛してる)」

「I love you too. Never leave me, Okay? But our last chance. (愛してるわ。失望させないでね。でも最後のチャンスよ)」

 

マリーは数多の男を手玉にとってきて最終的には手玉に取れなかった私を選んだ。私は今後も必ず女遊びをするだろう。それを知っていてなお許すのだ。

彼女の器の広さに驚愕しつつも『なんて都合の良い女なんだ!』と心で高笑いした。

ぐふふっ。酷く怒られずに済んだぞ。

そうは言っても繰り返すのが私だろうて! がははっ!

 

ーーバーチタワーへ戻りマリアが熟睡していることを確認した。

マリーが「シャワー浴びるわ。あとで飲み直しましょう」と言ってバスルームへ。

その隙に私は各女性に「今夜は体調が悪くて。また今度にしましょう」とメールした。

メテオへのフォローは「先ほどの女性は私の元スタッフです。心に病を持っています。過去に交際していましたが此度の危機に心配して現れました。突然のことで恐怖を感じました。つまり嫉妬狂いの鬼ストーカーです。とにかく心配しないでください。なぜなら私はあなたを好きになったかもしれないから」とした。

 

ーーパジャマに着替えたマリーと乾杯した。

ここでも私は彼女の言葉に真摯に耳を傾けた。『本当に反省している』と何度も謝った。

彼女は私の浮気を受け入れた。『でも本当に辛い。あなたのことを信じるのは難しいけど。ゆっくりと私に証明してほしい』彼女にしてみれば今の生活と私との生活を天秤にかけていたのだろう。

心の深い部分では割り切るしかない。お互いのことはよく分かっている。

 

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ーー翌朝。

マリアの観ている子ども番組の音で目が覚めた。彼女はカウンターの椅子に座りジュースを飲みながらTVを楽しんでいる。

マリーは寝ている。

私は朝食のルームサービスを頼み再び眠りに就いた。

 

ーー目が覚めたのは正午頃。

マリーとマリアは身支度をしていた。

この日は彼女たちと外出して家族らしく過ごす予定。

私も体を起こして準備する。

 

ーー久しぶりの水入らず。

 

 

三人でモールを歩いて買い物。

 

その後水族館やレストランへ行った。

 

 

ーー夕方になり暗くなり始めたところでバーチタワーへ戻った。

 

マリーからのお願いで「今夜はレンジのラストだから一緒に飲み歩きたい」とのこと。

私が「マリアは部屋で一人になるの?」と聞くと「叔母が来てくれるから大丈夫」だと言う。

うえっ!? 叔母さんがこの部屋に泊まるのか。それなら大きめの部屋を取っておけば良かった。

このときはそう思ったが結果として今夜はオールとなるので何も問題は無かったのだが。

 

ーー午後9時。

マリーは娘に「良い子にしててね。すぐ叔母さんが来てくれるから」とタブレットを渡した。

マリアはすぐに遊び始めた。私が「本当に大丈夫?」と聞くと「もう近くに来ているみたいだから」と。まぁ母親がそう言うなら大丈夫なのだろう。

私はマリアに「お腹が空いたり喉乾いたら冷蔵庫を開けてね。たくさん買っておいたから」と伝えた。また万が一のため私のフィリピン用スマホを渡した。着信履歴からマリーの番号を探し「何かあったらここに連絡して」と伝えた。

幸いマリアはスマホやタブレットの扱いに慣れており、タブレットからでもマリーに連絡が取れることを教えてくれた。

よっし大丈夫か。

 

ーーマリーと二人でケンさんとの待ち合わせ場所へ向かった。

 

シェラトンホテルの喫煙所にて。

ケンさんは我々を見て不機嫌そうだった。その理由は何となく分かったが無視した。どうせお店に入ったら機嫌を直すだろう。

 

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アドレアティコ通りを南下しながら足を止めたのはリニューアルした店舗。

ケンさんを先頭に私とマリーが続いた。

 

ーーVIPルームに三人で入りケンさんはショーアップ。私とマリーはドリンクをオーダーした。

マリーはこの店舗にも知人がいるらしく「何人か呼んでもいいかしら」と言う。断る理由もなかったし女性同伴でも指名はそれぞれしなければならない。「もちろん。それにしても叔母さんはもう着いたの?」マリアのことの方が心配だった。

マリーがスタッフに「もう一人ゲストが来るんだけどこの辺りには詳しくなくて。近くまで迎えに行ってもらえるかしら」とお願いしていた。

 

ほどなくして美しい女性陣とザ・オバちゃんと見える女性が入ってきた。

 

私の周りを女性が取り囲む。皆マリーの婚約者ということで興味津々のようだ。

叔母さんとも挨拶を交わした。

彼女は優しい笑顔で受け入れてくれた。私は心の中で『最悪はこの女性をも俺がサポートするのか』と嘆いていた。

歳を聞くと私と同い年でびっくりした。

 




 

しばらく談笑してワンセットが終わる頃。

マリーが変な提案をしてきた。「これからマカティに行こうよ」と。

は?

「マリアはどうするのよ。一旦部屋に戻って叔母さんに面倒見てもらうんでしょ。すぐ戻ろうよ」

「もちろん一度戻るわ。その後の話よ!」

 

ケンさんは先に店を出ていった。

私たちはもう少し夜遊び作戦を立ててから店を出てバーチタワーへと戻った。

 

長い夜がスタートした。

 

 

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レンジ
オノケンと同じ会社の先輩であったレンジ。数年前からマニラを訪れるようになり、やがて現地法人を持つまでに。趣味は海外サッカーTV観戦。 実体験に基づいたフィリピンにおけるマニラの闇、貧困と格差、現地ビジネスなどオノケンとは違う視点の記事をアップしていきたいと思います。

6 コメント

  1. 許されるもんですね😄
    レンジさんが息を吹き返してるのが良くわかります🤣
    長い夜になりそうですね😅

    • 過去の交際経験で浮気でフラれたってのは少ないかもです。何だかんだ許してもらっているような。その後は気まずいですけど(^^!)

  2. おはようございます…(。・ω・)y-゚゚゚ケンさんの扱いが雑になってるということは…まだまだこれからが事件的になるのかな?って思ってワクワクしてます🤣

    • そうですね。彼はキーマンになることは間違いないのですが。ぜひこのストーリーの完結を予想してみてください!

  3. レンジさん愛されてますね。心の広さというか彼女にとっては既に旦那さんなんですね。最初に登場して、しばらく行方不明に。そして見つけ出して、コロナを経て今がある。実話だけどホント映画のような凄いストーリー。続きが楽しみです。

    • そうですね。彼女には感謝、感謝です。マニラ冒険に夢中になったのは彼女のおかげです。幸せにしたいですね!

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