フィリピン 飛行機 マニラ空港

フィリピン旅を1ヶ月ほど前に控え、全くモチベーションの上がらない私が、何とかモチベーションを上げるために声をかけた人物、
それは

 

ポットさんである。

 

現在彼はフィリピンで新たに仕事をスタートしているため、フィリピン行きの日程を調整してくれるかもしれないと考えたからだ。

 

「ポットさんお久しぶりです」
「おー、ケンさん久しぶり!元気してる?」

 

「はい、何とかやっています。ポットさんはお元気ですか」
「元気元気!相変わらず何とかやってるよ。それでどうしたの今日は?」

 

「実は、2月の旅行もレンジさんと日程が合わず、1人になりそうなんです。1人だとどうしてもモチベが上がらなくて、もしポットさんの都合がつけばご一緒できないものかなと思いまして」
「あー、その日程かぁ…実は少し前に帰国したばっかりで、次は4月の予定なんだけど…何とか都合つけるようにリスケするよ」

 

「ありがとうございます!無理をなさらない程度に無理してリスケお願いします」
「何じゃそりゃ。了解です!じゃあまた連絡するよ!」

 

それから2週間ほどが経って…

 

「ケンさん、フィリピン行きの日程なんとかなりそう!」
「まじすか!?うおー俄然やる気が出てきました!!」

「80%大丈夫!」
「は…ハチジュウ…そ、それだけあれば大丈夫ですね!」

 

パチンコ打つ人ならわかるだろう。20%の確率って一発で引いてしまうことなんてザラにある。
次の日…

 

「ごめんケンさん…やっぱり行けなくなった」

…引いたか、20%を…

「そうですか…残念です。本当に」
「本当にごめん。次一緒に行くときは飛行機代うちの会社で持つし、ホテルもうちで手配するよ」

 

心遣いは有難いが…次の旅を最後のフィリピン旅行だと位置付けている…私に次があるのだろうか…

 

「ありがとうございます」
「あと、フィリピンにいるうちの日本人従業員をアテンドとしてつけるから、好きに付き合ってもらっていいよ!お金もその従業員に会社の経費渡しておくから好きに使って!!」

 

「え…ありがとうございます。なんでそんなにしてくださるんですか?1年前に名古屋で飲んだ時、私たちと会う前にメンズエステ行かれていましたし、そろそろ私、ポットさんに抱かれてしまいますか?」
「何訳のわからないこと言ってんの。その名古屋では、2人はわざわざ名古屋まで来てくれたし、すごい奢ってもらったから、せめてものお礼よ。あと、昨日行けるって言ったのに、昨日の今日で行けないって言ってしまって本当に申し訳ないし」

 

「奢ったのはレンジさんで、私はただ単に飲んで騒いで吐いてただけですけど…まぁレンジさんは器も腹の肉も大きいので、許してくれるでしょう!ありがたくそのご厚意に甘えさせていただきまっす!!」

 

レンジさんから受けた恩を自分に返してもらうことに一切の躊躇がないクソがつくほどせこい私だが、ポットさんも受けた恩をきちんと返したい誠実な方なのだろう。ただ、レンジさんに返すことは不可能だろう。
多分、「この前奢ってもらったから、この店は奢らせてくれ」と恩を返そうとしても絶妙なタイミングでレンジさんが先に支払うってのが目に見えている。

以前のポットオノケンの章では、ポットさんはかなりオブラートに包んでいたが、実際は3軒目くらいには

 

「おい、レンジさん!!!この店こそは俺が払うからな!!こちとら2人に奢るつもりで今日は来たのにプライドズタズタよ!!次にこそっと先に支払いやがったらまじで許さんからな!!海に沈めるぞ!!!」
「わっかりました!!私、自ら海に沈んで参ります!!」

 

「なにぃ!!?」
「はい、実は私ダイバーの資格を持っておりまして」

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「そういう意味の沈めるじゃねんだよ!!その意味だと、“次先に会計してくれたら俺がバカンスに連れてっちゃうぞ💖”って言ったみたいになるやん!俺は許さんぞって話してるの!!」
「ポットさん、今日は本当にありがとうございます」

「だめだこいつまじで話が通じねぇ!!ケンさん何とかして!!」

「ポットさんお察します。レンジさんに日本語は通じませんよね。今のポットさんの心境をポージングで表すとしたら、

バサ!←上半身裸になった音


ダブルバイセップスでしょうか?ダブルバイセップスはですね、腕にばかり目が行きがちなんですが、玄人は両肘をこう前に向けてこの大円筋をk…」

 

「お前も何言ってんだかわかんねぇよ!どうなってんだよクレマニの2人は!!」
「あ、今自分でダブルバイセップスって言って気がつきましたが、ダブルバイセップスってなんかエロくないっすか?ダブルパイセックスみたいな!!ダブルのパイですよポットさん!こりゃ3Pですね!?ヒャヒャヒャヒャ!!」
「知らねーよ!何なんだよお前らまじでクレイジーだな!!」




みたいな話になっていた。
自分が払いたいがためにレンジさんを脅すのはなかなか面白い光景だった。
どちらにしても奢ってもらえる私は、そのやりとりをニコニコしながら聞いていた。
いやぁ、本当にカオスで楽しい時間だった。

 

この3人がマラテで集合したら一体どうなるんだろうか。
私は少なくとも日本と比べてマラテではリミッターがバカになるので、2軒目以降はずっとパンイチで移動しているだろう。

まぁ、レンジさんという、放っておくとリアルに向こうで警察にお世話になりそうな人がいるので、パンイチになりながらも理性は崩壊しないだろうが。(パンイチの時点ではまだ理性は崩壊しているとは言えない)
私が彼に恩を返せるとしたら、きちんと向こうで保護者をすることくらいだから、そこはちゃんとしたいのだ。

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オノケン
オノケンは日本で働く普通の30代サラリーマン。先輩レンジの誘いから、マニラ旅行へ。それ以来、マニラに通うように。趣味はフィットネスで筋肉こそ正義だと思っている。海外旅行はリアルドラクエのため筋トレでレベル上げをしている。 オノケンブログでは、マニラ旅行記やフィリピーナとの恋愛をメインに、英会話の上達方法などを記事としてアップしていきます。

5 コメント

  1. ケンさん、おかえりなさい! 最終日に嫌な思いしなければ良かったなと思えるハズです。ご武運を!

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