[オノケンブログ前回のあらすじ]
フィリピンに旅に行く前というものは、スケベな妄想ばかりをしている伝声は決して少なくはないはず!!もちろん私もその一人であることは間違いないですが、そんな最高に高まった機体をしっかりと裏切る旅が始まります。
スケベな妄想で頭いっぱい胸いっぱい!史上最悪のフィリピン旅の幕が開く
オノケンブログを最初から(序章)読んで頂けると幸いですm(__)m
私がレンジと出会う前、レンジがどのような経験をフィリピンでしてきたのか、私がマニラに通うようになる以前について書かれていますので、レンジの章を読むことでよりクレマニを奥深くお楽しみいただけると思います。
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
[入国審査で大恥をかく。英語が全くできない初フィリピン筋肉男の災難]
ユウトと常に肩が触れたまま飛行機に乗っている私。
3列1セットの座席で、私が通路側、ユウトが真ん中だったのだが、ユウトの右隣に座っていた人も、まさかのムチマッチョ男性であった。
LCCなので、座席が狭いことなどは我慢しなければいけないが、それにしてもひどい配置である。
せめて体のサイズ(XXL,XL,L,M,Sくらい)を申請する記入欄くらいは欲しいところである。
肩幅申請ができ、それをある程度考慮してくれたら、誰も不幸せにはならない。
鬼のような肩幅、ボディービル候補、ムチマッチョ...私たちの席だけかなり窮屈で、互いの体は常に触れた状態。そして筋肉から発せられる熱でムンムンとしていた。
まさに地獄のような4時間ものフライトを終えた。
ぐったりして飛行機を降りた。
次は入国審査であるが、私がフィリピンに通い始めた頃こそ、入国審査には多くの人が列を作っており、30分以上かかることは当たり前であった。
[入国審査の地獄絵図]
しかし、最近はほとんど人がいないことばかりで、10人ほど並んでいたら
“今回はやたらと人が多いな”
と感じるほどである。
今回についても、入国審査の列は3人ほど。
すぐにマニラの空気を吸えそうである。
しかし、入国審査に怯える筋肉男、ユウト。
――ケンさん、何か聞かれるんですか?なんて答えればいいんですか?僕はどうすればいいですか?一緒にできないんですか?
フィリピンの入国審査ではほとんど質問を受けることがない。
聞かれるとしたら
“何日間の滞在予定ですか?”
程度のことである。
ただ、当然のようにその質問は英語である。
英語力が全くと言っていいほどにないユウトには答えられるとは思えない。
私「スリーデイズっていっておけば大丈夫だと思うよ」
ユウト「スリーデイズ?なるほど...とりあえずそれだけですか?」
私「そうだね。それかサイトシーンっていっとけー」
ユウト「了解です」
私「それでも“ん?”って顔されたら、“マッスル イズ ジャスティス!!”って叫べば、少なくとも俺はその場からそっと消えるよ」
ユウト「わかりました。その言葉だけはいわないようにします。スリーデイズ・サイトシーン」
私が先に入国審査を終えた。
幸い、この入国審査官は何も聞いてこないタイプの人だ。
審査を終えて、ユウトの方に“大丈夫”とジェスチャーを送る。
それを見て安堵の表情を浮かべるユウト。
審査官「NEXT!!」
ユウトがパスポートを渡す。
黙々と作業をしている審査官を不安そうな様子で見つめるユウト。
パスポートチェックが終わり、指紋の登録が始まった。
ここまでくれば後は写真を撮られて終わりだ。
お疲れユウト。
しかし、その次の写真の時に事は起きた。
何か聞かれた時にすぐに答えられるように、ユウトはガラスギリギリのところに立っていた。
審査官は、“写真が撮れないから、少し後ろに下がって”と言っているだけだが、何か聞かれたと勘違いしたユウトは
――スリーデイズ!サイトシーン!!ス、スリーデイズ!サイトシーン!
これを連呼している。
中途半端なことを教えたがために逆効果になってしまった。
後ろに下がるようにジェスチャー付きで言ってくれているにも関わらず、完全にテンパっているユウトは状況が呑み込めず、泣きそうな顔で私を見つめる。
―――ユウト、写真を撮るだけだから、少し下がって目の前に置いてある小さなレンズを見て
状況をようやく理解できたユウトは、必要のないひきつった笑顔で写真撮影を済ませた。
私「ごめんユウト、笑っちゃだめだけど、めちゃおもしろかった」
ユウト「僕はもうだめです。もう帰りたいです。生き恥です」
私「大丈夫大丈夫。日本人で英語がさっぱりなのにフィリピンに訪れる人はたくさんいるから。大事なのはテンパらずに堂々としているのが一番だよ。ホテルなんかでもそういう人を良く見かけるよ。ホテルスタッフが日本語を理解できていないのに、100%日本語で押し通そうとする人。日本語でゆっくり言ってみたり、単語で言ったりね。あくまで自分が好んで異国に来ているんだから、簡単な英単語くらいなら並べればいいのにと思うこともしばしば」
ユウト「そうなんですか...」
私「俺も全く完璧じゃないけど、通訳できる時は助けるから、まずフィリピンの雰囲気を楽しもう」
ユウト「了解です」
今回は深夜到着の便を利用したため、今日はもう行けても1軒くらいだろうか。
私としては物足りない感じはするものの、ユウトにはちょうどいいかもしれない。
初日から色々と気苦労をし、きっと疲れ果てていることだろう。
到着後すぐにKTV三昧では彼の体力は簡単に尽きてしまいそうだ。
私たちはGrabでマラテに向かった。
実は今回、ホテルはいつものリビィエラではない。
リビィエラより高いホテルである。
今回はユウトも来るということで、ホテル代を奮発したのだ。
ずっとこのホテルに泊まってみたかったのだ。
今回泊まるホテルは...
そう...
ロスマンホテルだ。
(バスタブある部屋はリビィエラより300円ほど高い)
うそやん、ほとんど同じ値段やん!
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スリーデイズサイトシーン連呼w
分かるわぁ!
じょにーさん
本人としては必死なんでしょうがね笑
笑える
marumaruさん
ありがとうございます!!