[お前は処女なのか!?返答やいかに!?]

「お前は処女なのか?」

 

セクハラだ。

ただ、回りくどくするのも面倒だ。

嫌われても引かれても問題ない。

気になったことだ。ストレートに聞けばいいのだ。

 

アヤ「うん、処女」

 

…実に潔いじゃないか。

 

私「そうなんだ。付き合ったこともないの?」

アヤ「いや、1人あるよ。前回日本に来た時に日本人と付き合ったよ」

 

私「何もしなかったの?」

アヤ「何もしなかった。そもそもうちの店、1対1では外で会えないから」

 

私「そうだんだ…」

アヤ「うん」

 

なんだろう…嘘と思っているわけではないものの、処女というパワーワードを聞いても何の反応も見せない我が下半身…

やはり距離がネックすぎる。

 

さて、レンジさんは1時間ほどで2ℓものピッチャーを飲み干そうとしている。

もちろんもうすでにテンションと目は逝きつつある。

さっきから高音の歌ばかりを歌い、喉から血が出るんじゃないかと思うほど声がガラガラだ。

 

私「レンジさん。何か追加で注文します?喉ガラガラなので、何か飲まないといけないでしょ」

レンジ「お?おぉおぉ、じゃなんか適当に喉によさそうなもの注文して」

 

・・・喉によさそうなものか。ニヤリ…

 

私「わかりました!!少々お待ちを!!」

 

ピピピ

 

ほどなくしてレンジさんはトイレとタバコ休憩で部屋をでていった。

入れ替わるように店員さんが入室してきた。

 

店員「失礼しまーす。お待たせしましたー」

私「あ、どうもです!そちらに置いてください」

 

注文したのはもちろんピッチャーのビールだ。

数分後、レンジさんが部屋に戻ってきて、自分の席に置かれたピッチャービールを見つめた。

 

私「お帰りなさい!しっかり喉を潤してもらおうと思って大容量で。しかも、炭酸水って今洗顔とか洗髪とか使われて、肌にいいって聞くんできっと喉にもいいはずだと思ってピッチャーのビールを注文しました!!それでははりきってどうぞ!!ちゃんと飲んでくださいね。アフリカとかの飢餓に苦しむ子どもを想ってください」

 

レンジ「・・・」

 

レンジさんは静かに部屋をでていった。

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オノケン
オノケンは日本で働く普通の30代サラリーマン。先輩レンジの誘いから、マニラ旅行へ。それ以来、マニラに通うように。趣味はフィットネスで筋肉こそ正義だと思っている。海外旅行はリアルドラクエのため筋トレでレベル上げをしている。 オノケンブログでは、マニラ旅行記やフィリピーナとの恋愛をメインに、英会話の上達方法などを記事としてアップしていきます。

6 コメント

  1. ピッチャー継投し、その後バットは振ったのでしょうか?
    そこが一番気になるところです(^^;)

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