どうも、オノケンです。このブログ「クレイジーマニラ」では、マニラの夜を彷徨う日本男児としての記録を綴っている。今回のテーマは――「マニラの泥と汗と筋肉」。そう、レンジ先輩と俺の、あの深夜二時のスクワット地獄の夜について語ろう。


深夜二時のマニラ路地裏 泥と排気ガスとレンジ先輩の怒号

フィリピン・マニラ、マラテの路地裏。泥、水たまり、そしてトライシクルの排気ガス。鼻が曲がるような夜の匂い。時計の針は午前二時。酔いも覚めぬ頃、レンジ先輩が悪魔の笑みで言った。「オノケン、スクワット、百回だ」

正気の沙汰じゃない。だが逆らえない。レンジ先輩の腕は丸太のように太く、その肩周りはもはや防具。マニラの泥地に立たされた俺、短パンびしょ濡れで覚悟を決める。

背後で犬が吠え、前でジプニーが唸る。レンジ先輩は腹の底から声を張り上げる。「下げろ!もっとケツを下げろ!」異国の夜に響く怒号と、俺の情けない息切れ。マニラの闇が笑っていた。


汗まみれのスクワット地獄 揺れる筋肉と俺の情けない悲鳴

五十回を超えたあたりで、太ももが悲鳴を上げた。泥の上で滑りながらも、膝を折り続けるしかない。レンジ先輩の背中は、まるで彫刻のように揺れていた。筋肉、汗、月明かり――そのすべてが異常に眩しかった。

「オノケン、笑ってんじゃねぇ!筋肉で喋れ!」先輩の掛け声が飛ぶたび、俺の内臓がどこかで悲鳴を上げる。足がプルプル震え、顔は汗と泥でぐちゃぐちゃ。それでも、なんだか笑えてきた。マニラの空気が狂ってるのか、俺が狂ったのか。

ラストの十回、空を見上げた。排ガス混じりの風が頬を撫でる。レンジ先輩はニヤリと笑い、「筋肉に国境はねぇ」と言い放つ。そのセリフ、臭すぎる。でも……ちょっとカッコよかった。


こうして俺は、泥と汗にまみれたスクワット地獄から生還した。翌朝、足は棒、心は妙な達成感。マニラの夜は危険で不衛生で、そして最高に熱い。次は何をやらされるのか――想像すると、もう怖くてワクワクしている。

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