KTVではお酒と女性の会話を楽しむ

マリーが私に紹介してくれるという真理子の嬢。
ついにその子が入室してきた。

 

………

 

なんじゃあれ?

 

顔、全然可愛くない。ストライクゾーンどころか、バックスクリーンにぶち投げてるレベル。
乳、ないことはないが、腹もしっかり出ている。
また、この時間で明らかになってくることだが、この子には品がない。
まるで品がない。これが一番の難点となる。

 

いや、マリーよ。お前の感性どないなっとんねん。
まず、一番強調した顔のリクエストよ。この子が可愛い…だと?
確かに女の子がいう可愛いは、男のそれとだいぶ乖離があることは通説だが、それにしても酷すぎる。

 

次に乳よ。貧乳ではない。貧乳ではないにしても腹ですぎだろ。スタンディングでこの状態なら、座ったら、それはもう朝青龍みたいになるやん。

 

のっけからテンンションだだ下がり。
レベルの高さはマカティ界隈でトップクラスの真理子でなんで俺はこんな小錦みたいな朝青龍と一緒に時間を過ごさねばらならないのだ。

 

つーか、お前の名前は朝青龍だ。今思いついただけのネーミングだが、朝青龍で十分だ。

 

もう諦めた。ここでの時間の浪費は仕方がないこととして理解しよう。
飲むこと、歌うことだけに専念しよう。
朝青龍よ。隣で静かにしておくんだ。

 

が、最初こそおとなしい感じだった朝青龍だが、徐々にその本性を表し出し、いちいちベタベタしてくるようになってくる。

さて、マリーの方は、いきなりターボをかける。
ワイルドスピードのヴィンディーゼルも白旗を揚げるほどのニトロターボだ。

なにをとち狂ったのか、朝青龍の分と自分の分で、いきなり10杯のLDオーダー。

 

ここの支払いは多分レンジさんだろう。
というより、日本でもフィリピンでも一緒に飲みに行った時は、レンジさんが酔っ払ってポンコツになってしまわない限りは、基本的にレンジさんが支払ってくれている。(いつもありがとうございます)
特にここはマリーのために入店したのだ。きっとレンジさん持ちだ。

 

レンジさん持ちだったとしても、最初からその飛ばし方には、少しイラッときた。
このペースだと、一体どれほどのLDが注文されるか分かったもんじゃない。
以前は、まだ注文の仕方にも小悪魔的な可愛げがあったが、今はただの悪魔にしか見えない。

 

朝青龍だけならまだギリ許せたが、1セット目の中盤。なぜかマリーは2人の嬢を部屋に連れてきた。

 

「この子たち、最近タマゴばっかり。レンジ、この子たちもいい?だってかわいそでしょー?」

 

そんなことを言ってレンジさんが断れるはずもなく、その二人を指名する形に。

しかも、その二人がまたマラテの場末のKTVでも滅多に指名されなさそうなくらいに可愛くない。
働く店変えないと、そりゃタマゴは続くだろうよ。
ここをどこだと心得る。真理子だぞ!?お前らが働けるところは精々、JTV真理子ではなくKTVマリボだ。

 

そして、なにが驚きって、朝青龍はその二人よりさらに上(下か?)をいく可愛くなさなのである。
察してほしい。私がどれだけ落胆&失望しているかを。




最終的に何杯のLDが注文されたのかわからない。わんこそばみたいにLDが来た。

2セット目の突入は仕方がないにしても、3セット目への突入は私が阻止した。
レンジさんが、次の延長どうする?と私に聞いてきたからだ。
これは完全なレンジさんからの

 

次の延長をケンさんが断って!

 

というメッセージである。
レンジさんは、マリーから、「もう少し居て」と言われて断れるわけもない。
私も、もう…というよりだいぶ序盤の序盤で限界だった。

 

マリーが「ヒサシブリダカラー」

 

と言って、2セットでのチェックを阻止しようとしてくるが、関係ない。

【この「ヒサシブリダカラー」というどっかの競走馬につけられていそうなワードを覚えておいてほしい。
この旅で、このワードがマリーの口から出る度にイライラゲージが爆上がりすることになる。というより、この旅で私はマリーのことがめっちゃ嫌いになる】

3セット目なんかに行くんだったら、外で一人でタバコを吸って待っている方が数十倍マシだ。
それくらいもうここには居たくなかった。

 

もちろんその原因は朝青龍だ。
こいつがまたベタベタベタベタと鬱陶しいこと沼の如し。耳元の蚊の如し。
筋肉が好きなんかしらんが、体触ってきすぎだ。

 

耳を舐められた時なんて、ひゃくれつなめより身震いした。
さらに私の怒りボルテージを上げたのは、その時着ていたシャツに原因がある。

 

おニューだったのだ。お気に入りのTシャツだったんだ。
しかも、極め付けが、その色が白だったのだ。
ベタベタされて、汚れでもついたらどうするんだ。

と思っていた矢先、事件が起きる。
朝青龍が、私の背中にキスしたのだ。
我慢我慢と思っていたが、プチっときて瞬間的に口が出た。

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オノケン
オノケンは日本で働く普通の30代サラリーマン。先輩レンジの誘いから、マニラ旅行へ。それ以来、マニラに通うように。趣味はフィットネスで筋肉こそ正義だと思っている。海外旅行はリアルドラクエのため筋トレでレベル上げをしている。 オノケンブログでは、マニラ旅行記やフィリピーナとの恋愛をメインに、英会話の上達方法などを記事としてアップしていきます。

6 コメント

  1. ありゃりゃ、マカティ ってそんな樹海のようなジャングルでしたっけ?😅
    住んでたのにそんなところ記憶にありません💦

    • アイドルグループあるあるですけど、中心に綺麗所集めて、一見全員イケメン、美人グループみたいに見せかけて、端っこや上のほうを注意ぶかく見てみると、意外に変なやつも混ざってたりします。今回は、端の方ばかりを当てられた感じですね!!腹立たしい!!!!!!!

  2. 記事再開、いつも楽しみにしています。
    そんなにLDをご馳走するなんて、お二人ともやさしいですね〜。
    ヘルプの子を3人まとめて連れて帰りましょう。

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