ホテルまで帰ってきた。
おそらく今回の旅ではマークと会うのは最後になるだろう。
お礼を告げ、LINEを確認するために、一旦ホテルに戻った。
リョウコから何通か連絡が入っていた。
リョウコ「今どこにいるの?いつ来てくれるの?」
リョウコ「まだジムにいるの?早く来てほしい」
私としては、花と蝶に行きたい気持ち半分、せっかくフィリピンにいるのだから、最後にもう一軒はKTVに行きたい気持ち半分といったところだ。
私「今23時前ですが、これからどうしますかね?」
レンジ「そうだな。もう一人俺の知ってるガイドがいるけど、その人に会ってみる?」
私「どんな人ですか?」
レンジ「見た目はものすごく怪しいんだけど、信頼できるよ。ポールっていうんだけど、マークが夜遊び担当なら、ポールはスケベ担当だね」
私「なるほど。おもしろそうです。行きましょう」
こうしてレンジさんと私はポールを探しに再度町にでた。
ガイドがいる場所はだいたい決まっているらしく、ポールはすぐに見つけることができた。
もし、目当てのガイドが見つからない場合、町中にガイドがいるため、聞いてみると良いそうだ。
ガイド同士、横のつながりがあるので、教えてもらえることも多い。
レンジ「ポール久しぶり」
ポール「おお、レンジ久しぶりね」
ポールは少しだが日本語が話せるようだ。ものすごく怪しい見た目だ。真っ黒な肌に大きな目、身長は低く、プロレスラーのようなむっちりマッチョ。がっつり入れ墨の入った腕、金髪を後ろで結んでいる。
もし、ポールが街中で話しかけてきたら、私なら走って逃げるだろう。
ポール「レンジ、スケベいっとく?」
のっけから“スケベいっとく?”である。さすがはスケベ担当。
レンジ「ごめんポール。もう俺ら昨日スケベ見学したの。今日はKTV紹介してよ」
あからさまに残念そうなポールの表情。スケベでなければ本領発揮できないのだろうか。
ポール「そうか...わかった。どこ行きたい?」
レンジ「おすすめある?」
ポール「うーん」
ポールは生粋のスケベ担当らしく、おすすめのKTVはすぐには浮かんでなさそうだった。
レンジ「ポールはKTV系は苦手なのよ。ケンさんは何か希望ある?」
私「そうですね。今のところ花と蝶とシンシアだけなので、違う雰囲気の店行ってみたいです」
レンジ「じゃあ値段設定の安めのおもしろい店に行こうか」
レンジさんが何かをポールに話し、私たちは目的のKTVに向けて歩き出した。
ものの数分で到着した。どうやらレンジさんのおすすめKTVは
“パロリー(Paroly)”
というお店のようだ。さて、このお店はどんなお店なんだろうか?
※現在パロリーは閉店しており、フォーエバーラブという店になっています。
次回 フィリピンパブKTV パロリー(Paroly)ショーアップの致命的ミス!!