マラテの最強の飯屋爆誕。その名も！！その名も…名前忘れた…

マニラ空港到着早々に予定外の出来事が起き、早速マニラの洗礼を受けた。
やはりマニラで起こる出来事はなかなか予測ができないな…

気を取り直していこう。ここで取り乱したらダメだ。
コージさんと会話を始める。

「さて、ケンさん今日はどうしますかねー？とりあえずホテルですよね。それから飯ですかね？お腹すいてます？おすすめの飯屋あるんですよ！！そのあとはお店巡りですよね？ポットさんから経費はお預かりしてますので、一緒に楽しんじゃいましょ！行きたい店なんかあります？あったらそこ行きましょ！なかったとしてもいくつか候補は用意しているので、お任せください！」

めちゃくちゃアテンドの用意をしっかりしていただいている…が…ハナがいつ手が開くかわからないし…

「じ、実はですねコージさん。フィリピーナの彼女が急に明日日本に働きに出ることになったんです。なので、今日はなるべくその彼女との時間に使いたくて…向こうの用意が出来次第合流なのでいつになるかはわからないんですが、今日は飯行ったり飲みに行ったりは難しいかもしれません…」
「あらら、そうなんですか？それはまた急ですね！大丈夫です！とりあえずホテルに送りますので、彼女さんとの合流までに時間があったら飯行きましょ！」

「すみません、僕もフィリピン歴長いコージさんにマラテの現状を伺いたかったんですが…」
「いいですいいです！まだ初日なのでいくらでも時間はあります！」

コージさん…第一印象は、正直近づきづらいオーラを纏った人だなと言った感じ。
だが、話してみると、すごく気さくで明るく、話しやすい人だ。
この旅を通して、私はコージさんを大好きになる。すごく魅力的な人だ。

あ、友人としてよ？決して変な意味じゃないんだから！！

マラテに行くまでの道のり、なんだろうこの湧き上がるバイタリティ。
こんなワクワクするなんて日本じゃ有り得ない。

スラム丸出しの風景、上裸のおっさん、フルチンで走り回っている幼子、渋滞、ギラギラしたネオン、何書いているかわからない看板…全てがこんなにも愛おしく感じるとは…

あぁ、始まる…私の旅が。

さて、今回のホテルはロスマンホテル。
リビエラでもよかったが、室内は４、5年前くらいに改装が入っている分、ロスマンの方が綺麗だ。
また、Wi-Fiはどちらも問題ないのだが、リビエラだと、シムを使った通信状態がかなり悪い部屋がある。
そしてそれは私が利用する低価格帯の部屋に多い。

その点ではロスマンの方が優秀だし、アドレアティコに面しているため、リビエラ前に比べて騒音が少ない。
いつもはリビエラより少し値段が高かったのだが、今回はむしろロスマンの方が安かったため、喜んで予約した。

が…

失敗した…

ロスマンには全室バスタブ付きかと思っていたが、まさかのシャワーのみ。
個人的にはこれはかなり痛い。
フィリピンでは、遊びすぎ飲み過ぎ睡眠不足で基本的に疲労困憊だ。
そんな時に、バスタブに湯をしっかりはり、タブレットで動画を見ながらダラダラするのが至福の時間なのだ。
だから私はバスタブがあるホテルしか基本的に予約しない。

さて、ホテルでWi-Fiに接続してハナに電話をかけた。
内容はもちろん今晩のこと。
日本に行く支度があるので、大体22時くらいに集合できるかも…とのことだ。

今は19時で、それまで後3時間もある。
コージさんに電話をし、事情を説明した。
3時間といえば、ちょうど飯を食って１セット何処かに入ってちょうどいいくらいだ。
コージさんは快諾してくれ、ホテルに下まで迎えに来てくれた。

「コージさん、一回断っておきながらすみません！」
「全然いいですよー！今日は完全にスケジュール空けていたので。飯食いに行きますか！！何食べたいですか？」

「かなりお腹が空いているので、思いっきりジャンキーでガッツリしたものが食べたいです」
「じゃああそこかな！！行きましょう」

私としたことが、店の写真を撮るのを忘れ、料理のみの写真となってしまった。

なんと言う店だっただろうか。
ロスマンからKTVアジサイがある道まで出て、そこからボコボ方面に歩いて行く。そのままボコボを通過し、少し歩いた右手にあった気がする。が、私は自慢ではないが、方向音痴に加えて、道を覚えることがあまりできない人間だ。
今の説明に沿って歩いたところでつける保証などない。

ここは、普段はあまり多くの客はいないようだが、その日はほぼ満席だった。
ここでの注文はすべてコージさんのおすすめだ。

ここは、仮に日本にあってもしばしば訪れたいと思うレベルの美味しさ。
特にこのソースベチョベチョの唐揚げとか、ビールが進みすぎてやばい。

この料理も美味かった。

ニンニクの旨さよ。肉にキムチとニンニク包んで食べたら、それはもう何杯ビールの飲ます気やねんってくらい美味い。

てか、そもそもツキダシのキムチのクオリティーよ。

これだけでもうええねん。これだけでビールいくらでもいけるねんって位の日本人好みの味。

チヂミの写真は撮り忘れたが、チヂミも美味い。
このね、注文した3種類のバランスが最高だった。
ベチョベチョ唐揚げで口の中をカッカとなる。そしてまたさっぱり目でジャンルは違うがニンニクのやつでも口の中さっぱりさせながらのピリピリ感の増幅、そしてチヂミのふんわり優しい甘さっていう、これよ。これしかないのよってくらいのゴールデンな組み合わせ。

いくらでも食えた。そしていくらでも飲めた。
それこそコージさんが引くくらい食べた。
場所も店名も曖昧なくせにおすすめするのはなんだが、私、オノケンがおすすめしたい店一位だ。
本当に美味しい店だった。

できればこの旅でもう一度訪れたいところだったが、他にも晩ごはんで行きたい店があり、結局行けたのはこの一回だけだった。
次は絶対２回以上行く。