マラテのKTV、プレミアクイーンでの地獄のゲームで泥酔

プレミアクイーンでの時間。
男はコージさん、レンジさん、私。
嬢はチチ、サナ、なんでこんな子選ぶのレンジさん。ってレベルのブス嬢。
この6人でゲームは開始された。

ルールのおさらい
トランプを一枚ずつカードを出していき、前のカードより数字が大きいか小さいかを言い当てるだけのゲーム。不正解の場合はテキーラを1ショット。最悪なのが前のカードと同じ数字が出た時。
2ショットに加え、さらに次のカードのハイ&ローを当てなければならない。間違ったらもちろんプラス1ショット。

1人目のコージさん、私はハイ、ローのいい当て成功で飲まずに済んだ。

ただ、私のターンで出たカードは2。
次のターンのレンジさんは大チャンスだ。

「イージー！！なんてイージー！！見てよケンさん、2だよ。俺みたいな普段の行いが良い男には、こういう幸運が舞い降りるんだよゴリラ！！クソゴリラとの普段の行いの違い出てしまったわ！！」
「1ターン目で当てやすいやつが出たくらいでそんだけ言いますか。つーか僕のターンの時、僕のカードはクイーンでした。当てやすさは一緒でしょ。よくその状況ありきでそれだけ言えますね」

「黙ってろゴリラ！！俺のターン！シャイニングドロー！！」
「なんやねんシャイニングドローって。つーかハイかローか言わんかいゲームのルールわかっとんのかい」

出たカードは2。
同じ数字が出た時はダブルペナルティ。2ショットだ。

「なぜだ！！！」
「ざまぁ」

レンジさんはグイッと2ショットを飲む。

「ちょうど飲みたかった気分だからな。次はもちろんハイよ」

出たのが2。

「なぜだ！！」
「ザマァ！！！」

グイッとさらに2ショットを流し込む。

「おかしいだろ！イカサマだ！ちょっと一回シャッフルさせて！」

シャカシャカシャカ…

「はい、じゃあ次こそハイ」

出たのはさらに2。

「なんでだ！」
「ザマァ！！」←マイクで

「おいどうなってんだよ。イカサマか？2しか入ってねーんじゃねーのか？」
「ちゃんと自分でシャッフルしたでしょうよ。てかさっさと飲め」

これで合計6ショットだ。
なぜこの人はこんなにも奇跡を呼べるのだ。
これでもう2は出尽くした。
もうこのゲームのハイライトは完全に終わった感がある。

そして次のカード、当然のハイを宣言したレンジさんだったが、出たのは1だった。
レンジさんは黙って1ショット流し込んでトイレに消えていった。

当分の間トイレから帰ってこなかったので、残った4人（レンジさんが指名したブスな嬢はトイレに付き添い）でゲームを楽しんだ。
私も泥酔状態で追加でアルコールを追加したため、２セットが終わる頃には完全にダウンしていた。

流石に今日はアフターなど無理だ。
レンジさんもトイレから帰ってきてからはずっとソファで寝ていたし、男性陣で元気なのはコージさんだけという惨事だった。
コージさんは私の本命のサナがいるからだとは思うが、この店の間は紳士でいた。

店から出てきた。

「いやぁレンジさんってやっぱりクレマニのキャラ通り、持ってますね！」
「単純に確率出したらすごい確率ですよね。しかも最後に出したのが1っていうね」

「笑かしてもらいましたよ」
「はい、流石はレンジさんです」

「ブツブツブツ」
「レンジさん大丈夫ですか？」

「ピロポロピロン」
「宇宙人呼ぶのやめてください」

「おいゴリラ。LAカフェ行かない？」
「行かないっす。つかゴリラが呼び名のスタンダードになりかけてるやん。もう泥酔ですし、疲労困憊なので帰ります。コージさんも今日はありがとうございました！」

「いえいえ、あと…ポットさんから頂いた経費ですが、さっきの店でちょうど尽きちゃいました」
「そうなんですね！2軒もテキーラ入れさせてもらって、大満足ですよ。ありがとうございますポットさん」北北東に手を合わせる。

「ポットさんから足りない場合は知らせてくれと言われてるので、一応明日聞いてみますね」
「ありがとうございます。ただもう十分に楽しませていただきましたよ」

「ポットさんもこの旅はしっかりオノケンさんに楽しんでもらいたいって言ってたので、聞くだけ聞いてみますよ。男気と情深い人だから対応してくれますよきっと」
「ありがとうございます」

そうしてコージさんとは別れた。
レンジさんはLAに行くとフラフラしながら歩いて行った。心配ではあったものの、私もかなりしんどかったため、ホテルに戻ってすぐに就寝した。

そして実質最終日の朝が来た。