[フィリピーナの“お金貸して”問題にどう対処するか?貸す?かわす?]

日本に帰ってきた数日の間は大変な日々である。

 

まず体力的な面。

日本では決まった時間に就寝し、睡眠時間もそれなりにとれている。

飲み会などが入らなければ、お酒は一週間に1本の缶チューハイのみで、タバコは全く吸わない。

 

食生活もバランスよく食べることに気を使っており、脂物は食べ過ぎない。

運動は仕事後にもちろんしっかりと行っているため、理想的な生活を送っていると言えるだろう。

しかし、フィリピンにいるときは真逆と言っていいほどに生活が乱れる。

就寝時間はいつも明け方、睡眠時間も平均4時間もとっていない。

 

毎日二日酔いになるほどにお酒を飲み、タバコも3日で2箱ペースで吸う。

食生活もひどいものである。

脂物中心で、食べる時間も回数もバラバラである。

そして、日本では週6回トレーニングしないと逆にストレスがかかるのに対し、フィリピン時は運動自体がストレスに感じるほどに運動をしない。

 

日本の規則正しい生活からすると、言葉は悪いがクソのような生活をしている。

そしてその反動が日本に帰ってきてから一気に体に与えられるため、数日の間は調子が上がらない。

 

仕事面では人に迷惑がかからないように予め数日分の仕事を済ませてからフィリピンに発つ。

そのため、仕事量的には問題はないが、遊び散らかして帰ってきているため頭がなかなか仕事モードに戻らないのである。

 

帰国後の数日はミスには特に気をつけないといけない。

恥ずかしながら、たまに新人でもしないようなミスをする時がある。

 

 

さて、次のフィリピンは約二ヶ月後である。

それまで関係を深めるためにメッセージはマメに送らなければならない。

 

現在の恋人にしたいランキング断トツの一位はメイである。

メイは昼にも仕事をしているようで、かなり忙しい日々を送っているため、こちらがメッセージを送っても1日あけて返ってくることもしばしばあった。

 

ただ、時間的に余裕のあるときはたくさんのメッセージのやりとりができていた。

次のフィリピン滞在でメイとの距離をぐっと近づけるため、メッセージでもなるべく過度じゃないアプローチはしておかなければならない。

 

次にというより次でランキングは終わりだが、ビーバーともメッセージのやりとりは続いていた。

彼女のベテランらしい行動とメイというとんでもないフィリピーナの出現でかなり彼女に対するモチベーションは下がったものの、あの容姿にあの爆弾乳というハイスペックはやはりすっと諦めることは難しい。

 

あまり頻繁にメッセージのやりとりはしていなかったが、ある日が近づくとレスポンスがやたら早くなる時がある。

 

それはアパートの支払いが近づいているときである。

 

私「こんにちは元気?」

ビーバー「元気ないです」

 

元気がないと送ってくる時点でだいたいはお金に関する話になる。

 

もちろんそうじゃないときもあるが、私は好意を寄せる子から“元気ない”と言われた時点でかなり胸がざわつく。

 

私「なんで?」

ビーバー「ストレスがある」

 

私「なんのストレス?仕事?」

ビーバー「アパートの支払いが足りない」

 

これが初めて会った時から毎月である。

最初こそ

 

“そうなんだ。大変だね”

 

くらいでスルーしていたが、今回は少し冒険をしてみることにした。




 

 

私「そうなんだ。いくら足りないの?」

ビーバー「9000ペソ」

 

これはまたえらく高額である。

一体月々いくらのアパート代で9000ペソ足りないのかはわからないが、彼女たちにとったら9000ペソはすっと出すことのできるお金ではないだろう。

 

私「それはけっこう高いね。給料あまりもらえなかったの?」

ビーバー「遅刻と欠勤でペナルティーが多かったです」

 

まさに自業自得である。あるある過ぎて尿意を催しそうになるほどである。

 

私「なるほどね」

ビーバー「すごく言うの恥ずかしいんだけど、貸してくれないかな?」

 

来ました。

9000ペソなら貸す…いや、あげると言った方がいいだろう。あげることはそんなに痛手にはならない。

しかし問題はビーバーに9000ペソも貸す価値があるかどうかである。

 

あると言えばある。

しかし9000ペソというのは向こうではかなりの額である。

一晩無茶な遊び方さえしなければ高級店巡りも可能な額である。

もちろん遊び方を選べば9000ペソはKTVに行かなくてもぐふふな思いができる額ともいえるだろう。

 

判断が非常に難しい。

とりあえずビーバーには

 

“明日まで考えさせて”

 

とだけ伝えてメッセージを切った。

 

そして次の日、私の出した結論は

 

“9000ペソならば貸すことのできる額です。だけど、決して安い額ではない。信用が必要だと思う。

私が9000ペソを貸すとしたら彼女くらいだと思います。

でも私たちは恋人同士ではないです”

 

意地が悪い言い方をしているとは思うが、ポンと貸すことだけは避けたい。しかし簡単に突っぱねることも避けたい私は1日考えた末に出した結論は“恋人になら貸せる”であった。

 

既読がつくも、その日は返事は返ってこなかった。

私は“返事がないことが彼女の返事”ととらえ、見切られたものとばかり思っていた。

しかし、彼女の返信は次の日の夕方にあり、その内容は意外なものであった。

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オノケン
オノケンは日本で働く普通の30代サラリーマン。先輩レンジの誘いから、マニラ旅行へ。それ以来、マニラに通うように。趣味はフィットネスで筋肉こそ正義だと思っている。海外旅行はリアルドラクエのため筋トレでレベル上げをしている。 オノケンブログでは、マニラ旅行記やフィリピーナとの恋愛をメインに、英会話の上達方法などを記事としてアップしていきます。

2 コメント

  1. お金の話は辛いですね。日本人男性の方は学生時代の頃のような恋愛を期待している部分もありますよね。レンジさんの話で出て来てましたがそう思います。でも、関係性の段階が必要で、いきなり貸しては無理ですね。ブンカノチガイでしょうが。

    • ビーサンさん
      ブンカノチガイ…書いた私でさえ忘れかけていた呪文を出してくるとは、相当に読んでいただいていることとお見受けいたします。
      ご愛読ありがとうございます!

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