[オノケンブログ前回のあらすじ]
フィリピンの人にお土産をあげるとしたら、鉄板はチョコレートですが、好きな人はチョコレートよりはよっぽど喜ばれるものがあります。
オノケンブログを最初から(序章)読んで頂けると幸いですm(__)m
[大型台風で日本に帰ることができない!?欠航=人生終了?]
疲労困憊で眠気がとてつもない午前4時30分。
そんな眠気も吹き飛ぶレンジさんの発言。
“日本に帰ることができないかもしれない”
私「帰ることができないってどういうことですか?」
レンジ「めちゃでかい台風が日本に向かってて、俺らが関空に到着するくらいの時間に強風域に入ってる」
私「えっ、シャレにならないやつじゃないですか」
レンジ「これはシャレにならないやつだな」
実はレンジさんと私は日本に帰国後、その次の日の朝から非常に大事なミーティングがある。私たちがその場で何かプレゼンをするわけではないが、台風とはいえ、旅行でミーティングを欠席するとなれば非常に印象が悪い。
私「最悪だ。一気に目が覚めました。大人の夢の国、ディズニーランドから一気に現実へ戻された気分です」
レンジ「まぁ、飛ばなかったら最悪だけど、今悩んだところでどうしようもないし、とりあえずはフィリピンを楽しもうぞ。最悪のケースは起こった時に悩むとしようや。そして起こったところでやれることなんて限られてるから!!」
私「死ぬほどポジティブってか、良い思考の切り替えですね。ただ、なるほどです。その通りですね。せっかくのフィリピンの最終日を精一杯楽しみましょう」
レンジ「よし!寝よう!明日また起きたらお互い連絡しよう」
こうして私たちは午前5時頃に就寝した。
そして起床。
時刻は10時30分。目覚めはばっちりである。携帯を確認すると既にレンジさんから連絡が入っていた。
一枚の台風の進路予想図と共に。
[イメージ画像]
レンジ「おはよう。やばい。昨日より状況は悪化してる。完全に暴風域に入ってるよ」
確かにさらに状況は悪化しているが、数時間前あんなに気にすんなみたいに言っていた人がものすごく気にしている。
私「やばいですね。でも僕らがバタついても仕方ないです。今日を楽しみましょう」
レンジ「だな。12時くらいにフロント集合して飯いかない?」
私「了解です」
こうして私はシャワーを浴び、軽い朝食を食べ、12時までごろごろして過ごした。
そして12時。
フロントに集合した私たちはロビンソンモールへ向けて歩き出した。
今頃日本はかなり天気が悪いのだろうが、こちらは超がつくほどの快晴である。
車も相変わらず多く、クラクションが至る所で鳴っている。
最終日になるといつもこの景色が恋しくなる。
私達のフィリピン旅行のほとんどは3泊程度の小旅行のため、街並みにも見慣れ、英語も初日に比べるとかなり話せるようになり始めたころで帰らなくてはいけない。
いつかは“もうフィリピンは当分の間は来なくてもいい”と感じるくらい長期滞在したいものである。
さて、街並みに慣れたとはいえ、道路を横切るときはいつも緊張する。
信号や横断歩道などはほとんどなく、途切れることなく車は行き交っている。
現地人は車に手を挙げ、車に合図を出しながらその隙間を抜けて道路を横切っている。
私から見ると、多少危ないと思うタイミングで道路を横切る人もいる。
私から見るとレンジさんも危ないタイミングでよく道路を横切る。
時には携帯をつつきながら道路を横切る時もあり、何度か私もレンジさんに注意したことはあるが、レンジさんは
レンジ「大丈夫大丈夫。慣れてるから」
いつもそう言って聞いてくれないのだ。
そして今日もレンジさんは携帯をポチポチしながら歩いている。
[本人ではありません]
危ないなぁと思いながらも私もさくさくと先を歩く。
道路を横切れる良いタイミングがあったので、私が道を渡って少しして、
ドン
私「えっ?」
完全に調子に乗っていたレンジさんがおもいっきり車にはねられた。