[レンジブログ 前回のあらすじ]

マニラ最後の夜、ここで何とか勝負をかけたかったレンジは、マリーを仕事後の食事に誘う。マリーの返事は果たして。

[前回の記事]
【レンジブログ46】フィリピーナをプライベートで夕食に誘う

レンジブログを始め(序章)から読んで頂けると幸いですm(__)m
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ

レンジブログ第一章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ33】プライベートフィリピン女性との深夜デート。マラテのディスコ EXKLUSIVE へ

 

【レンジブログ47】フィリピーナが客の取り合いを始めて修羅場に?

 

ホテルの部屋に戻ってきて、タバコを吸うと歯を磨くを繰り返しながら、マリーからの連絡を待つ。しかし、すぐには来ない。

 

30分が経過した。

午前4時が近づいていた。ちょっと遅いような気もするけど。ミーティングが長引いているのかな。まー、大丈夫だろう。マリーのあの様子は絶対に食事に行きたい雰囲気だった。絶対に私に気がある様子だった。焦らず待とう。


[パンパシフィックホテル 室内シャワースペースの写真]

もしかしたら、マリーと今夜チャンスがあるかもしれない。万が一に備えて、シャワーに入っておこうか。いや、万が一はなくていい。なくてもいいが、一応備えて入っておこうか。ウキウキしながら、おっさんが一人でホテル室内で待つ。

午前4時半が近づいていた。まだ何か忙しくしているのかなー。

ウキウキがピークを迎えていた頃、ようやくここで、アクションがあった。

『ブーッ』

LINEの着信を知らせるスマホのバイブ音だ。ようやく、来たっ!急いでメッセージを確認する。

 

しかし。あれっ、マリーではなかった。グランドヨーコで以前指名したアミーから?

[アミーについての記事はこちらから 【レンジブログ9】指名したフィリピン女性の性格は出身地でおおよそわかる? ]

 

彼女から送られてきたのは以下のメッセージが一言。

アミー「were you in GY tonight?」(今夜、グランドヨーコにいた?)

ウキウキのオッサンの背筋は凍り、寒気がした。既読は付けずに、その文面の意味を汲み取ろうとする。すると、すぐにマリーからもメッセージが入ってきた。それは、私が期待していたメッセージとは程遠いもので、文量も多かった。私の寒気は本物となった。

マリー「Your request before was Amy right? Then she saw you when you leave there, so please just tell Amy that we know each other for a long time. I don’t want to have any issues here.」(あなたの前の指名はアミーでしょ? さっきあなたが店を出るとき彼女はあなたを見ました。つまり、私たちは長い間知り合いだったとアミーに伝えてください。私はここでいかなる問題も持ちたくありません。)

私の悪い予感は当たった。さきほど確かに入店時アミーは接客で忙しかったはず。別のVIPルームにでも入っていて、私には気づかなかったのだろう。店でのラスト、私がマリーにエスコートされながら出て行くところをアミーはエントランスで目撃したのだ。

 

KTV内の女の子同士で、客の取り合いというのはよくあるらしい。そのことは私にも頭にあった。今夜はマリーを求めて来店したが、アミーの存在はわかっていた。アミーについてはただ一度指名しただけの女の子で、アプローチは全くしていない。もちろん、彼女の固定客になったつもりも当然ない。そもそも彼女に対してこちらも気がない。しかし、アミーにしてみればたしかに面白くはないだろう。マリーは今夜が初めての勤務で、店では新人だ。

 

マリー「She is angry me.」(彼女は私を怒っています。)

やはり。これはおそらく女の子同士で揉めている。ヤバい、アミーとマリーがそれぞれ不快な思いをしている様子が何となく想像できる。下手したら修羅場になっているのかもしれない。こんな展開はさすがに予想していなかった!非常にまずい。

マリーの逆鱗に触れることが怖かったし、もちろん大切なのは彼女だ!アミーが変なことをマリーに吹き込まないとも限らない。

 

私はマリーにすぐ返信する。

私「I see. I’ll tell Amy that I and you are old friends each other. It’s okay?」(わかりました。私は、私たちはお互いに古い友人同士ですとアミーに伝えます。大丈夫ですか?)

 

既読がすぐに付き、マリーから返信が来る。

マリー「Yes. 」(はい。)

 

私は、すぐアミーに「Yes. I went to grand Yoko to see my old friend tonight I think her name is “マリーの店での仮名” there She helps me everytime:)  Anyway please take care always」(はい。私は今夜古い友人に会いにグランドヨーコへ行きました。彼女は私をいつも助けてくれます:)←現地笑顔マーク。とにかくいつも大事にしてくださいね。)と送信した。すると、アミーからもすぐに返信が来た。

アミー「Ah.. ok po.. I was suddenly surprised when I saw you there.. you also take care.」(あー… 大丈夫ですぅ… 私はあなたを見かけて突然驚きました… あなたも大事にしてね。)

 

よしっ!たぶん大丈夫だ。このアミーとのトーク画面をキャプチャして…マリーに送信!

マリーもすぐに既読が付き、返信をしてきた。

 

マリー「Thank you. Just don’t make any reply to her.」(ありがとう。もう彼女には返信しないで。)

私「Sure. I never approach her.」(もちろん、私は決して彼女にアプローチしません。)

既読がすぐに付く。しかし、返信はこない。私は居てもたってもおられず、マリーに電話をかける。彼女はすぐに出た。




私「Marry. I’m so sorry. I apologize.」(マリー、本当にごめんなさい。申し訳ありません。)

マリー「It’s okay. No problem.」(大丈夫です。問題ありません。)

私「Amy was just my friend. I never approach her. Just friend.」(アミーはただの友達でした。私は決して彼女にアプローチしていません。ただの友達です。)

マリー「I understand Range. No problem.」(私は理解しています、レンジ。問題ありません。)

私「Marry, where are you now? I wanna see you again now.」(マリー、今どこに居るの? 私は今もう一度あなたに会いたいです。)

マリー「I can’t. I’m already home. I’m tired. I’m sorry.」(できません。私はもう家です。疲れました。ごめんなさい。)

 

えっ、もう家? 耳を疑った。私とご飯に行く約束は? どういうこと?

私は、「なぜ? 約束は?」と聞き、「もし、アミーのことだったら謝ります!」と必死に英語で伝えた。どうしてもマリーにもう一度会いたいと伝えた。

しかし、彼女は「I can’t. Sorry.」を繰り返すだけだった。

 

私にはどうすることもできなかった。何とか一瞬でも良いからもう一度あなたの顔を見たいと伝え続けた。しかし、彼女の電波が悪くなったらしく、電話は突然切れた。

 

私は何度かLINE電話を試みたが、その夜、二度と彼女が電話に出ることはなかった。

 

確かに期待していた。でも、私はやはりいつもこうだ。いつも残念な流れになる。

虚しすぎる。

 

 

[次回タイトル] フィリピーナは難しいのか、日本人が難しいのか

[次回あらすじ]
レンジはマリーともう一度プライベートで会えると思っていた。しかし、痛恨の出来事があったらしく、彼女とはもう連絡がとれない。マニラ最後の夜にレンジの恋は、果たして。

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レンジ
オノケンと同じ会社の先輩であったレンジ。数年前からマニラを訪れるようになり、やがて現地法人を持つまでに。趣味は海外サッカーTV観戦。 実体験に基づいたフィリピンにおけるマニラの闇、貧困と格差、現地ビジネスなどオノケンとは違う視点の記事をアップしていきたいと思います。

2 コメント

  1. ふらっと見つけたページでしたが読み込んでしまいました。
    楽しい旅行記で読んでてワクワクしました。

    • コメントありがとうございます!そういっていただけると投稿意欲が高まります!これからもクレマニをよろしくお願いいたします!

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