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[前回のあらすじ]

フィリピーナ彼女とその家族と共に、フィリピン ダバオ旅行へ。三日目の午後、ダバオの隣にあるサマル島のビーチで海水浴。せっかくの海なのに、彼女は「人が多過ぎる」と言いだす。その夜、夕食後に父親とレンジは二人だけで話し込む。

【レンジブログ114】サマル島のビーチへ、フィリピーナのビキニ姿?

 

クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリ仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。

[レンジブログ第一章第一話]
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ

[レンジ外伝第一章第一話]
【レンジブログ101】フィリピーナをフィリピン国内旅行に誘ってみた

 

 

 

【レンジブログ115】フィリピーナ彼女の父親に交際を認めてもらう

 

 

私が車に乗り込もうとしたところ、父親が外で二人っきりで話そうと言う。

 

父親「Range, Come here. (レンジ、こっちへ来い。)」

私「Yes? (はい?)」

 

同じ男同士、私の気持ちを感じ取ったのだろうか。

 

父親「I understand what you mean. (レンジ、言いたいことは分かる。)」

 

彼は真っすぐ私を見ていた。

彼の目を見る限り、私の発言を待っているようだった。早く話せと。

 

私「I love your daughter. The feelngs I have for her are never gonna change. (彼女を愛しています。この思いは決して変わりません。)」

 

父親「I know. You’re kind. And?  (知っている。君は良い奴だ。で?)」

 

私はこの旅で、父親にきちんと挨拶していなかった。

おそらく、彼もずっと待っていたのだ。

そのために、マルコの私に対する態度が自然と冷たいものになっていたのかもしれない、とここで気付いた。

旅行初日にでも、初対面のあの空港の時にでも、早く伝えるべきだったとこのとき後悔した。

少なくとも、旅行中のどこかで父親に真摯な挨拶をしている姿を、彼女に見せておくべきだった。

 

もう手遅れかもしれないが、私は今の想いを伝えた。

 

私「Please accept our serious relationship. I promise I always love her. Please tust me. (私達の関係を認めてください。いつも彼女を大切にすると約束します。どうか認めてください。)」

 

父親は笑顔だった。

 

父親「Of course, Range. Of course, YES. No problem for me.(もちろん、レンジ。もちろん、イエスだ。私には問題ない。)」

 

何?

 

彼は、既に私のことを受け入れていると言う。「娘が好きな男性をどうして認めないなど言えようか。」と言う。

 


[父親と駐車場で話し込む。]

 

 

では、私と何を話したかったのだろうか。

何を教えたかったのだろうか。

 

父親「It’s up to you, and Marco. (君次第だ。そして、マルコだ。)」

 

私はこの言葉が深く胸に刺さった。

男女のことは、日本もフィリピンもほとんど違いがないと気付いた。

 

彼女との関係の進展を、彼女の家族次第だと転嫁したのは私の方だった。

彼女にもっと好かれるには、「家族に好かれる」ことが第一だと勝手に思い込んでいた。

 

肝心の彼女のことは、言われてみれば蔑ろにしていたかもしれない。

私にはその心当たりがあり過ぎて、自分からは一番大切なことに触れることができなかった。

 

しかし、父親は気付いていた。

彼は、私が最も気にしていたことを始めから分かっていたのだ。

 

私が彼女から未だ「I love you.」と、一度も言ってもらえたことがないことを。

 

彼も娘のマルコもその言葉の重要性を知っている。

 

父親「My advice is “ Ligaw ”. (私のアドバイスは、“リーガウ”だ。)」

 

「リーガウ」とは、タガログ語で「恋愛猶予期間」を意味する。

女性側が、将来の旦那や彼氏を、本当にふさわしい人かどうか見極めるものだ。

多くの場合、恋人になるための男性側のアプローチ期間を指すが、この時父親が説明した内容は少し違っていた。

 

父親「Just follow your heart. And keep going. (思うようにしなさい。そして、それを続けなさい。)」

 

彼は、彼自身も今なお妻に対しては同じなのだと。結婚後もそれは変わらないと言う。

 

父親「Forever. (ずっとだ。)」

 

私はそれを聞いて、ズンっと脳ミソが打たれ、体が重くなる感覚を覚えた。

大きな不幸を知った時と同じ感覚。まるで、近しい人を失った時のようだった。

 

父親のその話から、私に光明など差すはずはなかった。

それは、私に” フォレストガンプ ”になれということを意味していた。自然と抱く純愛を貫き、彼女を何処までも深く愛し、信じていつまでも待てということ。

 

そこまで重い言葉だったとは。

私は、もっとイージーに「I love you.」自体を考えていた。私の過去の恋愛は、ここまで難しいものではなかったからだ。

何より、私は主人公フォレストとは対極にいる、悪知恵クソブス野郎。

 

つまり、父親のアドバイスとは、この状況をこの先も続けて、耐えろと言うことだ。

いや、私が「耐える」と感じている時点で、彼の言葉通りならば私はもう彼女から手を引かなければならないだろう。

 

『Just follow your heart.』

美しい響きのフレーズだが、もし私が現実に行動してしまえば、とんでもないことになる。

本当に心のままなら、オス犬の散歩のごとく、その辺りで撒き散らしてしまうぞ。

 

父親「And enjoy! (そして、楽しめ!)」

 

父親は笑いながら、「君のフィリピン人スタッフにでも聞いてみろ。」と言う。

とにかく、「永遠にリーガウ」だと。

 

 

そして、話はそこで終わり、私達は車に乗り込んだ。

 

助手席のマルコはスマホには触らず、無言で前を向いていた。

 

私も彼女に伝えるべき言葉が何も出て来ない。

そのまま無言で車を発進させた。

 

 

ホテルに帰着した頃、夜10時を迎えようとしていた。

 

 

家族はベッドルームへ行く元気も残っていなかったようで、入り口付近のリビングのソファに横になる。

私は喫煙がてら、向かいの建物のプールサイドへ。

 

少し一人になりたかったのだ。

 


[ホテルのプールサイド]

 

そして、タバコに火を付けるよりも先に、あるフィリピーナに電話した。

 

私「Hi, Naomi, could you teach me?(やあ、ナオミ、ちょっと教えてくれる?)」

 

ナオミ「Good evening, Sir! Yes! (こんばんは、ダンナ! どうぞ!)」

 


[ナオミ似顔絵]

 

ナオミは私の勤めるフィリピン法人の社長だ。私とはビジネスパートナーで、決して頭の上がらない女性である。

 

[ナオミ過去記事]
【レンジブログ56】人生三回目のマニラ旅行へ。夕食会場で新たなフィリピーナとの出会い

 

私は事のいきさつを伝え、彼女の意見を求めた。

 

彼女は、「ははーん、このブス野郎、フィリピーナに完全に落ちやがったな。」と言わんばかりの、上から目線で説明してくれた。

途中で電話を切りたくなるほど、それはもう丁寧に教えてくれた。

 

彼女の話は概ね父親の言っていたことと重なっていたが、彼女なりの持論もあるようだった。

自身の経験を踏まえて具体的な策を教えてくれる。特に、女性からの視点と気持ちを優先したアドバイスは大変ありがたかった。

 

私には、先ほどの父親の話より納得できた。

彼女に感謝の意を伝える。

 

ナオミ「See you soon! People comes, people leaves, Sir! (またすぐに会いましょう! 人は来る、人は去る、ダンナ!)」

 

最近の彼女のお気に入りフレーズなのだろうか。以前にも聞いたセリフで電話を切られた。

 

今度マニラで彼女に会った時は、「How are you?」よりも先にそれを言ってやろう。

とにかくありがとう、ナオミ。

 

私はタバコに火を付ける。

少し心が晴れたような気がした。

しかし、今度はすぐに着信が。

 

 




 

 

国際通話で、田原さんからだった。

 

私「もしもし!」

 

田原「あー、久しぶり! レンジさん、元気!?」

 


[田原似顔絵]

 

彼と電話で話すのは、新年度が始まって以来だった。

 

[田原過去記事]
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ

 

お互いに近況を報告し合う。

 

彼は以前「もうフィリピンは卒業した。」と言っていた。一方、私は相変わらず、と言うかますますドップリな状態。彼は半ば呆れていた。

 

電話の度に私は「またフィリピンへ遊びに行きましょうよ! ご一緒しましょう!」と誘っていたのだが、なかなかその機会は無かった。

 

私「先ほどナオミと電話していたところです。パーリーも元気にしていますよ!」

 

二人のフィリピーナは姉妹。パーリーも今は私のビジネスパートナーであり、田原さんの元彼女だ。

 

田原「はは、あーそう、良かった。ところでさ、明日からフィリピンなのだけど。久しぶりに!」

 

私「えっ!?」

 

田原「と言ってもマニラじゃなく、ミンダナオ島って言うフィリピンの南、ダバオってところなんだけどね!」

 

私「ええっ!!」

 

私は本当に驚いた。

もちろん、彼に私が今ダバオに居ることは伝えていない。

 

私「今、ダバオです!」

 

田原「えっ、誰が?」

 

私「私です。今、ダバオに旅行に来ています!」

 

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Range Abe
オノケンと同じ会社の先輩であったレンジ。数年前からマニラを訪れるようになり、やがて現地法人を持つまでに。趣味は海外サッカーTV観戦。 実体験に基づいたフィリピンにおけるマニラの闇、貧困と格差、現地ビジネスなどオノケンとは違う視点の記事をアップしていきたいと思います。
ホテル予約サイト「アゴダ Agoda」へ

 

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