[オノケンブログ前回のあらすじ]
ダブルブッキングした場合、優先順位をつけがたいときは、非常に悩みます。それが短期間しか行くことができない小旅行だったらなおのことです。
約束のダブルブッキング!?アフターはどちらのフィリピーナと行くべきか?
オノケンブログを最初から(序章)読んで頂けると幸いですm(__)m
[泥酔フィリピーナの介抱か、アフターか?懇願…圧倒的懇願…願うは奇跡!!]
この2ヶ月間、途中リョウコの再来で一回はとんでもなく気持ちが揺らいだこともあったが、ようやくティーに会うことができる。
実は今日、到着するとは伝えていたが、到着があまりにも遅いため、会うことは難しいだろうとティーには伝えていた。
そのため、ティーはまさか私がサオリまで来ているとは思っていないだろう。
既に何人かのフィリピーナは着替えを終え、続々と帰って行くが、ティーはなかなか出てこない。
ポニーの介抱で大変なのだろうか?
しばし待っていると、二人に両肩を借りたポニーが出てきた。ポニーはぐったりとしており、確かにこれはだいぶ無理をしたのだろうということがすぐにわかるほどに泥酔していた。
ポニーは階段のところに座り込むと、まるで真っ白に燃え尽きた矢吹ジョーのようになっていた。
私「ポ、ポニー。久しぶり。わかる?」
返事がない。しかばねのようだ。
続いてレンジさんが問いかける。
レンジ「ポニー俺だよ、わかるか?」
するとポニーはなんとか顔をあげ、レンジさんを確認すると
ポニー「ゴメンナサイ」
とだけ言い、また真っ白状態になった。
さすがは、元カレ。言霊の力が私とはまるで違う。
圧倒的な言霊の力の違いを見せつけられ、わかってはいてもなんか悔しい。
それから少しすると、ついにティーがお店から出てくる。
すぐに私のことを確認すると、声にならないような歓声を上げていた。
私(心の中)「か、かわいいぜ。君も君の声も服装も」←気持ち悪い
私に駆け寄るとハグをしてきた。
働いているときは高いヒールを履いているため、低身長はあまり目立たないが、私服時のぺったんこな靴を履いた時のティーはものすごく小さく感じる。
おそらく140代前半から半ばといったところであろうか?
フィリピン人の平均身長は日本と比べてもかなり低めである。
私は日本でも180オーバーの無駄に高い身長なので、フィリピン時の私はさしずめ3m級の巨人で、さらに奇行種であることは間違いない。
そんな奇行種巨人の私と低身長のティーのハグは、ティーがすっぽりと収まるほどである。
ティー「寂しかった。でも、なんで?今日会えないと思っていたのに」
私「君に会いたくて急いで来たんだよ(←半分嘘、ある意味真実)。会えて嬉しいよ。俺も寂しかったよ」
ティーはすごく嬉しそうである。
私「この後、実はご飯にでも行きたかったんだけど、ポニーがこの様子じゃ無理そうだね」
ティー「うーーーん。そうなの。ポニーにはいつも私が潰れた時はサポートしてもらっているし…」
私「わかってるよ。そうした方がいいね。友達は大事にしないとね」
ティー「ごめんなさい。明日は会えますか?」
実は、明日の昼はティーとデートに行く約束をしていた。
それもあり、今晩は私の部屋に招く良い口実があったのだ。
綿密に計画された私のワンチャン達成計画は儚くも砕け散ったということになる。
私「もちろん!明日起きたら連絡ちょうだいね。俺は10時過ぎには起きていると思うから」
ティー「わかりました。明日また連絡するね」
私「あ、これお土産!後で見てみてね。きっと気に入ってくれると思うから」
ティー「ありがとう」
お土産をティーに渡し、残念だが、今日は帰ることにした。
私「さぁ、お待たせしましたレンジさ………ん?何やってんですか?」