[レンジブログ 前回のあらすじ]
フィリピーナのマルコと仕事終わりにディナーへ。彼女にもアプローチ開始する。
[前回の記事]
【レンジブログ91】正月に超美人フィリピーナとディナー、アプローチ開始?
クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリ仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。
レンジブログを始め(序章)から読んで頂けると幸いですm(__)m
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
レンジブログ第一章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ33】プライベートフィリピン女性との深夜デート。マラテのディスコ EXKLUSIVE へ
レンジブログ第二章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ51】マニラのフィリピーナが初めて日本の地方都市に来る
レンジブログ第三章は以下のリンクからどうぞ
【レンジブログ71】マニラでビジネス開始。フィリピーナのコンサルティングで法人設立。
また、オノケン(現在の話)とレンジ(過去の話)のブログは交互にストーリー展開します。登場人物も共通する人が出てくるので、始めから読んで頂けるとより記事の内容が分かりやすいと思います。オノケンブログもチェックしていただければ幸いですm(__)m
【レンジブログ92】フィリピーナの彼女のお店へ。そして、アフターへ。
年明けのマニラ。
マルコとのディナー後、私はホテルに戻ってきた。
[パンパシフィックホテル1階南側ラウンジ]
夜中、12時を過ぎた頃。
営業を終えたカフェラウンジに腰を下ろし、スマホをチェックする。
私は年始の仕事を終えたこと、またマルコとのディナーの緊張感から解放されていた。
もう一件くらいは何処かへ行ってみようか。
それとも、明日からの仕事に備えて、もう部屋で休もうか。
メッセージが来ていたフィリピーナ達に返信をそれぞれしながら、今夜の動向を考える。
すると、マリーから「今、どこにいるの?」と、メッセージが入ってきた。
私は「ホテルだよ。」と返信する。
そして、間髪入れずに電話が掛ってきた。「私に会いたい」とのことだった。
この時間帯、おそらく指名客が帰ったのだろう。彼氏である私にヘルプを頼んできたのだ。
もちろん、彼女に悪気はないし、私も悪い気はしなかった。ちょうど、一杯飲んでカラオケでも歌いたいかなと思っていた。
その場でマリーが傍に居てくれるなら、それはそれで楽しい。
よっし。行こう!
[マラテの高級KTV]
彼女は当時、パンパシフィックホテルからほど近い高級KTVで働いていた。
ホテルから歩いて一分も掛らない。
私は一人で入店する。
ここへは過去に何度か訪れたことがあるが、特に通っていた訳でもなく、幸いにも親しいフィリピーナは居なかった。
マリーは、クリスマス前はマカティのKTVで働いていた。そして職場を変え、先週からはここで働き始めたばかり。
私は本能的に、彼女が再び「マラテの高級KTV」で働き始めるかもしれないと、警戒していたのだろう。このようなスタイルのKTVは、彼女の存在が私の脳裏にあったため極力避けていた。
彼女は「KTVはもう辞めたいんだけどね。」と言う。私に直接金銭的な援助を求めてきたことはないが、遠回しに期待しているような雰囲気は伝わってきていた。
私はスタッフに「VIPルームで」と伝え、空いている部屋へ通される。
[店内VIPルーム写真]
2,3人のゲスト用の部屋。大きなカラオケ用モニターがあり、内装は高級感のあるものだ。
ここは、現地で言うフィリピンパブや「KTV」ではなく、日本のキャバクラ、高級ラウンジのイメージに近いだろう。
ソファに座り、ドリンクをオーダーし、マリーをリクエストする。
しばらく待つと、彼女は現れた。
しっかりとメイク、綺麗にドレスアップされた彼女を見るのは久しぶりだった。
やはり彼女の美しさが際立つ。高級KTVでもトップを争う美貌だと再確認する。
[参考記事]
【レンジブログ44】フィリピーナがパルパロだと怒る?その理由について
【レンジブログ52】マニラで出会ったフィリピーナと日本のフィリピンパブで再会
私「Hi, how are you today?」(やあ、今日の調子は?)
マリー「I’m sleepy.」(眠い。)
彼女は前の指名客からかなり飲まされたのか、顔がほんのり赤かった。疲れもあり、本当に眠いのだろう。
また私たちは、彼氏、彼女となった今、お互いに「お店」で会うことが恥ずかしくなっていた。
外では会話に困ることはないが、このような空間では思うように言葉が出てこない。
そして今、マリーは当然私のことを「お客様」とは思っていないので、接客もあったようなものではない。こちらに気を使っている様子、接客サービスを心掛けている様子はほとんどない。
一応、最初だけドリンクを作ってくれるが、初回のみ。嬉しいか悲しいか、それ以降はセルフだ。
また、レディースドリンクもセルフオーダー。彼女が頼みたいだけオーダー用紙に書き、彼女が勝手にサインする。
もちろん以前、私が「マリー、任せた! サインも一緒に書いていいよ!」と伝えたことがあるからだが。
それ以降、彼女の職場では彼女に遠慮はない。
気付けば彼女は次々と「ブロージョブ」というショットをオーダーし、飲みほしていく。
私はその様子を眺めるしかなかった。
[ブロージョブは度数高めのショット、火を付けて飲む]
マリー「Range, sing!」(レンジ、歌えよ!)
彼女は早々に出来あがっていた。かなり酔っ払っている様子だった。
私は未だ彼女の前では、緊張していた。そのため、歌を歌うにはかなりのアルコールが必要だった。
私「I’m shy. You know I need many alcohole to sing.」(恥ずかしいです。酔っ払わないと歌えないの知ってるでしょ。)
マリーの目が光る。
私に「卓上のグラスをすぐに空にしろ!」と言う。私は、それに従う。そして、彼女は空いたグラスにドバドバとウイスキーを注ぐ。
マリー「Drink, drink, Range! Haha!」(飲め、飲め、レンジ! ハハッ!)
先に断っておくが、私はMではない。決してMではないのだが、このような流れ、実は好きなのだ。
私が多少無理をしてでも、彼女の笑顔が見られれば嬉しい。常に、惚れた方が負けなのだ。
はい。飲まさせて頂きます。
私がそれをグーッと飲み干す姿を見て、マリーは「レンジ、クレイジーだな! お前できんじゃん!」とケタケタ笑っていた。
まぁ、あなたもまあまあですよ。
そして、私たちはお互い酒に酔い、カラオケを楽しんだ。
セット延長は彼女によって自動だ。もちろん、ラストまで。
入店時、それは覚悟していたが、明日の仕事を考えると、さすがに体は悲鳴を上げていた。お酒はもう飲めない。
酔っ払った男女が個室に二人っきり。しかも恋人どうし。
私は隙を見ては、彼女にセクハラを試みる。しかし、その都度マリーの死神の様な睨みで阻まれる。
今夜もダメか。
アルコールで回らない頭の中、モニターに映る歌詞をただ目で追いかけていた。
そして、最終の会計伝票が来たところで、マリーが聞いてくる。
マリー「Dinner after this? Together?」(後でご飯? 一緒に?)
これからアフターか、確実に死ねる。しかし、私には断る余力すら残っていなかった。
私「Sure. Where?」(もちろん。どこで?)
私はもう白目を剥いていたと思う。
会計を済ませ、頭をしっかりさせようと深呼吸する。はぁー、酔っ払った。
彼女との待ち合わせは、ホテル前。「友達の車で迎えに行くから待っておけ!」と言ってくる。
私は、「早くお願いね。」とだけ伝え、店を出た。
ホテルまで近いはずが、この時はとてつもなく遠く感じた。
[パンパシフィックホテル前]
再び、カフェラウンジに腰を下ろし、マリーからの連絡を待つ。
幸いにも10分ほどで彼女からの電話が鳴り、私は通りに出る。
黒いSUVが止まり、後部の開いた窓からマリーが「早く乗れ!」と言ってくる。
私は言われるがまま乗り込む。
車内にはマリー以外に、運転手含め3人のフィリピーナがいた。運転手がフィリピーナだったことには多少驚いたが、皆マリーの友達だと言う。
私たちはその車でレストランへ向かった。
そして、車が止まったのはすぐ近く、あの同じ韓国焼肉店だった。
…どんだけ好きやねん。
車をレストラン前に横付けし、店内に皆で入る。
[フィリピーナに大人気の韓国焼肉店]
すると中では、他のフィリピーナ達がすでに待っていたようで、私たちを拍手で迎えてくれる。
この日のアフターは、マリーを含めテーブルには10人ほどのフィリピーナが集まっていた。
皆、マリーの友達で、KTVで働く女性もいるのだと言う。
おいおい、超危ねぇ。知り合いはいないだろうな…。一気に酔いが醒める。
こんな危険な空間になっているとは想像していなかった。マリー、先に言っておいてよ。勘弁してほしい。
ここにいるどの女性かが、私のことを知っているかもしれない。マリーの交友関係はそれは注意深く聞いていたが、その可能性は大いにある。
私は、恐る恐る彼女らの顔を一通り確認する。もし、私がアプローチを掛けたことのある女性が居れば、即爆死だ。いや、瞬時にネジリハチマキ状になって息絶えるだろう。
それはもう入念に確認した。
しかし、皆初めましての方ばかりのようだった。安心した。
そして、大人数でガヤガヤと遅い夕食(ほぼ朝飯)を食べる。
[朝方食べる韓国焼肉は確かに美味しい。]
この時、マリーは私のことを「ボーイフレンド」だと、皆にはっきりと紹介してくれた。
嬉しかった。
この日、このアフター、彼女は親しい友人達に向けて、私の「お披露目会」をしてくれたのだ。もちろん、初めての経験だった。
私は、彼女の愛をずっと疑っていたことは確かであり、彼女に今まで申し訳ないと思った。
この場で、彼女なりに「本気だよ」と私に伝えてくれたのだ。
私は、「こんなブスですみません!」と皆に挨拶をした。
私は本当に嬉しかった。
そして、友人達の手前からか、彼女は食事そっちのけで、私の皿に随時お肉を運んでくれた。他にも、水を飲ませてくれたり、口元をお手拭きで拭いてくれたりと、この時ばかりは優しかった。
何か後で恐ろしいことが待っていなければいいがと、世界を疑う。それほどマリーの意外な変化に私は驚いていた。
会計はもちろん、私持ちだった。大人数のため、それなりの金額だった。
それでも、マリーの気持ちが本当であると確認できた。私は彼女との関係にようやく進展があったことに強く感動していた。
レストランを出て、友達の車に乗り込む。
ホテルまで歩ける距離だが、彼女達は車で送ってくれた。
去り際、マリーは私に強くハグをしてきた。私も強くそれに応えた。
よっし。次回こそ彼女に試合を申し込むぞ!
彼女らの車を見送り、明るくなりつつあるマニラの空を見ながら、私は部屋に戻った。
[次回あらすじ]
今回の滞在も残すところあと一週間ほどとなっていた。フィリピーナたちとの恋愛は、ここから急展開が待っていた。