[前回のあらすじ]
フィリピーナ彼女とその家族と共に、フィリピン ダバオ旅行へ。三日目の午前中はクロコダイルパークへ向かう。園内の巨大なダチョウと戯れる彼女、まさかのおっぱいポロリ。また、世界一高価だと言われるシベットコーヒーの紹介。
【レンジブログ112】最高級品のコーヒー、シベットコーヒーを飲む?
クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリ仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。
[レンジブログ第一章第一話]
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
[レンジ外伝第一章第一話]
【レンジブログ101】フィリピーナをフィリピン国内旅行に誘ってみた
【レンジブログ113】ダバオからサマル島へ、車に乗りフェリーで渡る
私達はまず、ダバオにあるサマル島へのフェリーターミナルに目的地をセットした。
場所は、「サマル フェリーターミナル(埠頭) Samal Ferry Wharf 」。
[サマル フェリーターミナルへのアクセス]
事前のネット情報調べで、サマル島へのフェリー乗り場は周辺にいくつか見つけていた。
他に、サマル島のリゾート施設利用者用への送迎船、車ではなく徒歩のみの乗客を乗せる格安渡船のようなサービスも見つかった。
しかし、どれも「乗客のみ」という船舶サービスのようだった。
「車を載せて、乗客も一緒に運んでくれる」のは、この近辺ではどうやら「サマルフェリーターミナル」を発着するフェリーだけのようだった。
ダイバージョン通りを東へ走り、海沿いを南下。
真昼の時間帯、特に混雑は無くフェリー乗り場付近にやって来た。
空港の北側を迂回して海側へ来たので、反対車線側にフェリー乗り場はある。
この辺りだと思うが…あった。
マップと合わせて、車の左手奥ににフェリー乗り場を確認する。
しかし、そこをスタート地点に、私は強い絶望を感じた。
ものすごい長さの渋滞が出来ていたのだ。
全ての車は、フェリー乗車を待っているようだった。
そういえば、今日は日曜日か。時間帯も悪かったかもしれない。今がおそらく一番混んでいる時。
以前、「フィリピンのフェリー乗り場はエグい。」と、聞いたことがある。それは大変な待ち時間を意味していた。
フェリー乗り場の混雑はどこも凄まじく、1時間待ちは当たり前。繁忙期には日付が変わることもあるらしい。
恐ろしい。
しかし、フィリピンなら有り得る。
私はその渋滞を見ながら、最後尾まで車を進める。
一体、何処まで続いているのだろう。
3キロほどだろうか、ようやくフェリー乗り場を待つ車列が途切れる。
これを待つのか。マジかぁーっ。
どうしようもない。私は車をUターンさせ、その最後尾に並ぶ。
車内のマルコ達は、このような状況に慣れているのだろう。
「フィリピンでフェリーにすぐ乗れると思うな。普通は何時間も待ってから乗るものだ。」と言わんばかり。
私だけ苛立ってはしょうがないので、この状況を受け入れるしかない。
しばらく車列で様子を見る。
すぐ前方の車が気になった。
週末をサマル島で過ごそうとする家族だろうか。
車の外の歩道にアウトドアテーブルを広げ、ランチを食べていた。車内には運転席にだけ後ろ姿があった。父親だろうか。
大変微笑ましい光景だが、この渋滞にリラックスし過ぎだろう。一体どれだけ待つつもりだ?
彼らは、その場でこの後テントを広げ、キャンプでも始めそうなほどのんびりしていた。
そして、10分ほど待っていると、ようやく車が動く。
しかしそれは、たった車1台分ほどの距離。
そして再び停車。
10分ほど経って、また車1台分ほど動く。
マップを確認するが、フェリー乗り場エントランスまで未だ3km近くある。
この調子では、明日になってもフェリーに乗れるか怪しい。
あの家族のリラックス具合は本物だったのか。
そして今度は全く動かず30分停車したまま。
私「別のフェリー乗り場を探してみる!」
痺れを切らした私は、車内のマルコ達にそう伝え、並んでいた車列を外れる。
ネットに載っていない場所で、付近には他にもフェリーがあるかもしれない。
わずかな可能性に懸けてみて、ダメなら今日はサマル島を諦めよう。
ここでそんなに待てない。
右車線には永遠と並び待つ車、車、車、ジプニー、車。
私はそれらを横に車を走らせた。
そして、当初の目的だったフェリー乗り場まであと50mの辺りから、全ての車線が車で滞っていた。
そこには、「ショートカットで割り込んでやろう」と言う多数の車が入り口付近に大きな渋滞を作っていた。
そうか、この人達のせいで、後ろは大混雑していたのだ。
しかし、私達の車もその中に巻き込まれる。
そして、徐々に囲まれ、右車線へ押し込まれる。
あー、ごめんなさい! 割り込んだ私に、後ろの人はさぞ怒っているだろう。
バックミラーで後続車のドライバーの表情を伺う。
と、ここで私は恐ろしい事に気付く。
『ドライバーがいない?』
後ろに並んでいたと思われた車列の先頭には、無人の車が止まっていた。
すぐに理解できなかったが、状況を整理する。
つまり後方の人々は、前方に違法駐車の車があるとは知らず、動くわけもない渋滞を無意識に作っていたのだ。
これではいつになっても進む訳がない。
この事実、教えてあげたい。
あの車外でランチを取っていた家族に教えてあげたい。
そのまま待っていても、渋滞を抜けるのはほぼ不可能なことを。
そして、前後左右を小型ジプニーに挟まれてしまった私達の車は、それらに押され、なす術なくフェリー乗り場へと吸い込まれていった。
おそらく何時間分ものショートカットであった。
結果、オーライである。ラッキーである。
乗り場の関所でフェリーのチケットを購入し、次のフェリーを待つ車列に並ぶ。
[フェリー片道料金は乗用車一台210ペソ(大人四人、子ども一人込み)]
サマル島は、ダバオ市民の憩いの場所で、休日には多くの市民が島でゆっくりと過ごすらしい。
徒歩でのフェリー乗り場には何百人もの人であふれていた。
地元の学生らしい若者の姿も多く見かけた。
[サマルフェリーターミナル]
私達は乗り場で15分ほど待ち、無事にフェリーに乗ることが出来た。
サマル島へは船で約10分、港同士の直線距離は2キロも無い。
その区間を二台の大型フェリーで24時間ひたすら往復しているようだ。
[フェリー内部。積み込む車は20台ほど。]
そして、サマル島へ到着。
私達は、サマル島の目的地とした「パラダイスアイランド Paradise Island Park and Beach Resort」へ向かった。
もちろん事前にそのリゾートについては調べており、サマル島の人気ビーチである。いつも日帰り海水浴客で賑わっており、宿泊も出来るようで、整備されたビーチのようだった。
[パラダイスアイランドへのアクセス]
特に、トイレやシャワーなどは、女性同伴であれば綺麗なところが良い。このリゾートはその大事な点でも満足できる設備を備えていた。
人知れないビーチよりは、家族連れの私達にとって最も良い条件のビーチだと思った。
サマル島には、島をグルッと一周するメイン道路(サーカムファレンシャル・ロード)があり、片側一車線で舗装されていた。
当初、このセダンでも問題なかった。
しかし、リゾートへアクセスする道路以降は全く舗装されておらず、急勾配でデコボコの砂利道。ハンドルで窪みを避けながらも、車の底をガツガツ当てながら進んだ。
[パラダイスアイランド周辺道路]
この時ダバオの運転で初めて「SUVか4輪駆動の車」にしておけば良かったと思った。
幸い、立ち往生するようなことはなかったが。
そしてようやく目的地に到着。
時刻は午後3時。
日は少し傾いていたが、未だ海水浴は楽しめそうだった。
車を留め、ビーチの有る方へ歩いて向かう。
この時、マルコが久しぶりに腕組みしてきた。
この旅でようやく訪れた嬉しかった瞬間だった。
私は、本人とも家族とも距離が近づき過ぎた今、この旅によって「もう見限られた」と感じていた。
もし「将来の相手として無い」と思われていれば、マルコの言動は全く別のものだっただろう。
少なくとも腕組みをしてくると言うことは、私の悪い思考とは違う心境であるはず。
もちろん、しっかりと彼女の乳の感触を二の腕越しに味わう。
そして、駐車場からは徒歩5分ほどでパラダイスアイランドのビーチに到着した。
[サマル島の海]
[海水浴場には大きな屋根のある飲食スペースがあった。]
私達はまず拠点となるテーブルスペースを確保。着替えやタオルなどをそこへ置く。
父親と弟、私は男なので、その場で着替える。
母親とマルコは、女性更衣室へ向かう。
そして、父親が「女性達を待つ間に、お昼を注文しておこう。」と言うので、近くにあったレストランブースへ向かう。
アドボやシニグなど代表的なフィリピン料理をいくつか注文。
オーダー待ちを示す札を受け取り、テーブルに戻る。
ちょうど女性達も着替えが終わり、出てきたようだ。
母親とマルコは水着の上にTシャツを着ていた。
わたしはこのビーチ?に写真の木船に乗って…一人で行きました。目当ての子とタイミングがあわず。。でも、海は綺麗でした。セブと比べてどうかわかりませんが。。
Mr.Kさん、コメントありがとうございます。
海はいいですよね。フィリピンにはたくさんビーチがあるようなので、いろいろ巡ってみたいです。