【エッジブログ10】マニラ駐在スタート、フィリピンの夜遊びも始動!?

 

 [エッジブログ前回のあらすじ]

エッジは、アジアの担当者として台湾への出張で忙しい日々を送っていた。マニラ駐在前に、担当だった台湾へ出張。連日の歓送迎会を乗り切り、交際女性にも駐在を説明する。
【エッジブログ９】台湾へ出張、マニラ駐在を彼女にどう説明する!?

 

 

※クレイジーマニラでは現在まで、以下の四つのブログがメインコンテンツでした。

 

上記に、今秋『エッジブログ』が新しく加わりました。

内容は全く新しい連載物で、他ブログとは別ストーリーになります。

 

それでは、エッジブログ第10話をスタートさせていただきます。

 

 

 

 

【エッジブログ10】マニラ駐在スタート、フィリピンの夜遊びも始動!?

 

ーーフィリピン、マニラ駐在。

 

数度の出張後、いよいよマニラに着任した。

1993年の7月のことだった。

記念すべき着任ということもあり、空港にボスが迎えに来てくれていた。

こういうものなの？

 

ボスの表情は引き締まっていた。

「正式に着任だからね。ようこそマニラに。これからよろしくね」

 

[ボス似顔絵]

 

私は少し緊張しながら返事をした。

「はい、よろしくお願いします！」

 

ーーまずはホテルにチェックイン。

一息ついて、これから事務所に出向くことになっている。

 

着任しちゃったなぁ。

これが正直なところかもしれない。

 

付焼刃的にフィリピンの情報を頭へ叩き込み赴任したのだ。

期待よりも若干不安の方が勝っている。

日本サイドも、「付焼刃の知識なんか役に立たないから、現地で体感し体験から経験を積み上げろ」と言われてきた。

 

えっ、じゃあ、何のための詰め込みだったのさ？

そんな状態なので、案件も上澄みを掴んでいるだけだったりする。

 

ーーこれからゼロスタートなのだ。

ホテルの部屋で気を引き締めたところで、なぜか興奮してエネルギー充填が始まっている。

「徳川機関長、波動エンジンが暴走しそうです」

直立しそうな波動砲を抑える。

何に興奮しているのか。

つくづく残念だが頼もしい奴だ。

 

[ホテル室内（写真はイメージ）]

 

今回、ボスの将来の後任なる人が出張に来ていた。

彼はマニラ出張を手ぐすね引いて待っていたらしい。

みんな大好き新規開拓の担い手だ。

「営業なら新規開拓にロマンを感じろ！　求めろ！　引き寄せろ！」

だそうだ。

まぁ、ねぇ。わかるけど。

 

でも、初日からじゃないよね？

今日着いていきなりは、ちょっと……。

 

[マニラの街並み（写真はイメージ）]

 

ーー夜、マカティエリアにあるシーフードレストランへ。

皆で夕食をとった。

そして、そのあとに出張者A（ボスの後任者）が、

「エッジ君、さあ、行こうか！」

「マジですか？　今日着いたばっかりだし……」

「こんなとこで無駄に時間を使っている間に、知らないかわいい子が他の誰かわからんヤツにとられてもいいのか？」

 

いやいや、何ならシーフード美味しかったし。

オープンキッチンで調理するの見られるの楽しかったよ。

そこからだよね？

 

「Aさん、知らない子ですよね？　誰かわからない人ですよね？　いいじゃん！」

「だから君は日本のバーボンバーでヘロヘロにやられちゃうんだよ」

 

てか、それ、原因はあなたですよ。

端から順番にバーボンロックを飲んでいこうとか無茶苦茶ですやん。

しかも今回の話とは何の関係もない。

 

「よし、じゃあ、行くぞ」

「へーい」

なぜか負けた。

 

ーーこの出張者Ａ、夜の街をかなり開拓しているらしい。

毎度出張するたびに１つ以上開拓することを目標にしていた。

……出張だよね？

マジで確認したい。

 

「今日は大人の個室遊園地に行くぞ！」

盛大に宣言する彼。鼻息も荒い。

 

それ開拓なのかな？

大人の個室遊園地って言っちゃってるし。しかもまだレストランだし。

 

「エッジ君、ところで大人の個室遊園地に行ったことはあるか？」

「まぁ、日本では」

「よし、こっちではチェリーだな。連れて行ってあげよう！」

「お、おごりですか？」

「自分の遊び代は自分で払う。それが大人の作法だ。作法は奥が深いぞ。金もリスクも自分で判断して行動するというところから始まる」

丸め込まれた。

 

まぁ、私も今後出張で来る他の連中にも同じようなことを言うんで仕方ないな。

遊ぶ以上リスクは常に隣り合わせだし、気を抜かずに遊ぶというのは国内だろうが海外であろうとも肝に命じておくべきことだ。

フィリピンだと『大怪我＝死』の場合もあり得る。

 

ーー「今から行くところは近場にするか？　それとも遠征するか？　……よし、近場は今度にして今日は遠征しよう！」

「意見、言ってませんけど。まぁ、いいんですけど……」

 

ケソンに移動することになった。

 

 

ーー相変わらずEDSAは混んでいる。

SMメガモールを越える頃にはまあまあ時間が経っていた。

 

今から行くところは『マリカヤ』という大人の個室遊園地だそうだ。

5階建てくらいの建物。

各フロアで料金が違う夢の国である。

もし現在も残っていてシステムが同じであれば、４階が人気なのかもしれない。

当時行くと４階が混んでいるという感じだった。

なぜなら、４階は料金が安いのだ。

個室は個室だが、トイレ・シャワーは共同という何の合宿所かわからん造りだった。

 

他のフロアは各フロアでいい感じの個室だったり、そうじゃなかったりするが、バストイレ付で全てそこで完結できた。

 

……やっぱりちゃんとした個室へ行きますよね？

 

「４階いこう！」と言っている男が約１名いた。

なんでやねん！

 

「色々と体験しておけって。今後、他の出張者も連れて来なきゃならないんだし、なぁ？」

いや、知識として持っておけば良くないですか？

 

全く聞いていない。受付で「４階！」と言ってる。

 

もうちょっとアトラクションやらなんやらをじっくり楽しみたくないんですか？

楽しんでこその遊園地でしょ？

 

ーーサクッとエレベーターに乗り込み４階へ移動。

何だか安作りの個室が並んでいた。

各々個室に分かれていったが、すぐシャワーブースで顔を合わせる。

何だろう、待合室でシャワーを浴びて待つ感じ。

 

うーん、落ち着かない。

 

シャワーを終え個室に戻ると、アトラクションを実施する女性が待っていた。

黒髪の少し小柄だが痩せ過ぎず太り過ぎずのどっちつかずの女性だった。

顔立ちは丸みのある愛嬌のある顔をしていた。

きれいではないがかわいい感じの人だった。

ちょっと安心したが、年齢は３０半ばぐらいか。

……ちょっと残念。

 

ーー基本的には日本の個室遊園地と同じようなメニューで、最後は波動砲がさく裂してアトラクションは終了となるのだが、シャワーが外というのが面倒だ。

 

シャワーブースには他の出張者もいて、「どうだった？」と聞かれる次第。どうもこうも、想像の通りです。

やっぱりちゃんとした個室の方がいいかな。

 

ーーそんな感じで赴任１日目は過ぎていった。

初日から大人の個室遊園地は刺激的ではあったが、初日じゃなくてもいいような気がした。

 

個室遊園地好きの出張者を駐在中幾度となく連れていくが、ここ以外にマカティのインペリアルや同じケソンのペガサス等けっこうまだまだ場所はあった。

今はどうなんでしょうかね？

手っ取り早くアトラクションを楽しみたい人にとっては便利なところだけど、アトラクションではなくそこまでの過程を楽しみたい人にとってはＫＴＶやゴーゴーの方が楽しめるだろう。

 

そこら辺は人それぞれ好みに寄るからリクエストに全て答えることはできなかったが、駐在中に開拓と称して色々な体験をさせてもらったことを覚えている。

 

そんな在りし日の初日だった。

 

 

[エッジブログ第10話終わり]

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回、エッジブログ第11話「マニラ駐在本格始動！」

 

 

 

 

「エッジブログ楽しみ！」と言う方、応援クリックお願いいたします！　次回も乞うご期待！！

 

エッジさんのツイッター（エッジさん@Edge_Ackie80）も是非チェックしてください！

 

【ライブラジオの告知】

ラジオ配信は現在テスト配信中です。

ウメさんのツイッター（梅ちんさん@crazy_umechin）も是非チェックしてください！

ウメさんがホストのライブラジオ『ティーマカナーピー』は、ほぼ毎晩、クレマニの秘密兵器ちーちゃん、TEAMあわよくばの皆さんで楽しいエロトークを繰り広げています。

時々、レンジも参戦させていただいております。

 

現在、レンジがホストのクレマニラジオの方は不定期で発信しております。

※ラジオはアプリを入れなくても、聴くだけならTwitter上で可能です！
（コメント参加にはログインが必要）