金魚鉢 KTV ゴーゴーバー マニラ フィリピン

 

 [エッジブログ前回のあらすじ]

エッジは、マニラ駐在員として忙しい日々を送っていた。そして、駐在を終えた後もマニラ出張は続いていた。そんなある日、彼女と彼女の母親三人でホテルで過ごす……。
【エッジブログ29】フィリピーナの『母娘丼』、謎の親子関係とは!?

 

クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリ仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。

 

※クレイジーマニラでは現在まで、以下の四つのブログがメインコンテンツでした。

 

上記に、今秋『エッジブログ』が新しく加わりました。

内容は全く新しい連載物で、他ブログとは別ストーリーになります。

 

それでは、エッジブログ第30話をスタートさせていただきます。

 

 

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【エッジブログ30】駐在後もマニラ出張が続く、ショーパブの金髪女性

 

ーー90年代後半頃。

駐在から戻り、日本での対応からマニラ出張に年に何度も行っていた。

駐在と出張者の間のような状況だったかもしれない。

 

ーー現地には新しいボスが着任し、仕事をまわしていた。

彼は背が高く、学生時代にラグビーをやっていたこともあり、体格もしっかりしている。

しかし、表情が柔らかいため人当たりは優しい。

実はこの人、日本にいた時は同じ部門で一緒に仕事をしていた。

帰りもだいたい似たような時間が多かったので、遅い夕飯を一緒に食べて帰ることがしょっちゅうだった。

仲の良い元同僚、先輩であり、マニラでは上司という立場だった。

 

クレイジーマニラ 駐在 エッジブログ
[新ボスの似顔絵]

 

ーーある日、仕事を終えたとき。

 

新ボス「今晩空けといて」

私「接待ですか?」

新ボス「うん、それもあるけど、そのあとケソンに行こう」

私「了解です」

 

新ボスは夜遊びが大好き。

私も同様である。

この人とはあちこち突撃して、開拓していったところが数ヵ所ではきかないくらい多いのだ。

もちろん、

「あかーーん」てヤツや、「えーーーーー?!」てヤツなんかも多かった。成功ばかりとは限らない。

失敗を繰り返して成長していくのだ。

やってることはいつの時代も同じ。

 

この時も新規開拓なのかなぐらいと思っていた。

 

マニラの街並み
[マニラの街(写真はイメージ)]

 

ーー夜、顧客との食事会を終え、ケソンに出発した。

エドサをマカティから北上していく。

出発前に場所を聞くと、いつも行く場所だった。

『ビッグウィッグ』というショーパブのようなところだ。

 

そこは、大通りに面した店で、大きな掘っ建て小屋。

電飾が瞬いている安っぽい場末感ハンパない店だった。

店の正面には駐車場があり5、6台停められるスペースがある。

昼間に前を通ると廃墟っぽくて笑えた。

わざわざ行こうって言うほど気合いを入れて行く感じの店ではないが、よく行ってたなというイメージがある。

気楽に行けるローカル感丸出しの店であるが、けっこう遅い時間まで盛り上がっている。

 

クバオ ストリップバー 飲み屋街
[ケソンのショーパブ(写真はイメージ)]

 

ーー店に着くと車寄せのボーイが寄ってきて迎えてくれる。

店内に入っていくと6割ぐらい埋まっていた。

1回目のショー終わりで、帰った客がいる感じだ。

この店では21時と23時にステージでダンサーがショーを見せてくれるのだが、まぁ、水や火なんか使って盛り上げてくれる。

ステージのダメージはかなりすごい。

 

ここでのルーティーンは、席についてドリンクを注文し、飲み物が来たらそれを片手に『金魚鉢』を覗きに行くのである。

この夜も、温いサンミゲルを持って、金魚鉢へ。

ステージの上手奥にある厨房の横にある。

暗い通路を歩いていく。

だいたい指名嬢が決まっていたのでわざわざ行くこともなかったのだけど、「今日は見に行こう」と新ボスからの指令だった。

 

いつもならその中は、左から

『女、女、オカマ、女、女、女、ドラッグクイーン、女、性別不明、赤ちゃん、女、他』

みたいなラインナップだ。

いつも思うんだけど誰の赤ちゃんなんだ?

 

金魚鉢 KTV ゴーゴーバー マニラ フィリピン
[女性のウェイティングスペース通称『金魚鉢』のイメージ]

 

このとき、ボスが「そこじゃない」と、さらに奥の『金魚鉢』を指差す。

滅多に奥を見ることがないので珍しいなぁと思いつつ奥に進んだ。

 

ーー奥も部屋の電気がついており、煌々と光を発し暗い通路を照らしていた。

中を覗き込むと女性達が10人ほどいただろうか。

 

ん?

んんんっ!?

キラキラと光に包まれていた。

 

なんと金髪の白人美女が並んでいたのだ。

目が慣れてきてちゃんと見ると、どの子もブラウンやブロンドの髪をしていた。

光って見えたのは彼女達の髪と露出している白い肌だったようだ。

 

しかし、どの子もキレイで…… デカいw

いや、スラッとしたモデル体型なのである。

 

ボスが『どう?』って顔でこちらを見ている。

どうもこうも私の波動砲はエネルギー充填93%だった。

 

本来、ここでは指名している子がいるのだが、今日はいないみたいだ。

チーママがいつの間にかそばにいたので目線を合わせると、「安心して。今日は休みよ」と言う。

 




 

何かが心の中で弾けた。

断腸の思いである。

不可抗力だが、ブロンドの子を指名してみよう。

いつもの子がいないのだ。仕方ないじゃないか。心の中は言い訳で溢れていた。

 

気持ちも波動砲もはち切れんばかりだ。

早速また金魚鉢を覗き込む。

 

ーー新ボス「じゃ、お先」

 

と言い残し、ブロンドのスラッとした女の子と手を繋ぎテーブルに戻っていった。

お、なんか後ろ姿がかっこいいな。

そっか、二人ともデカイからか。

さては、すぐ選んだということは何度か来てるんだな……。

 

二人を見送りまた金魚鉢をみる。

 

右隅の方にプラチナブロンドの少し小柄な女性がいたので、チーママに「彼女どう?」と聞いてみると「シャイでいい子だよ」と。

「じゃあ、お願い!」と彼女を指名して席に戻った。

 

名前はレーナだという。

 

ロシア人女性だった。

 

 

[エッジブログ第30話終わり]

 

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次回、エッジブログ第31話「マニラでロシア美女と!?」

 

 

オノケン
クレイジーマニラ ライター オノケン
エッジさん、お疲れ様です! 透き通るような美白美人も良いですねー! 日に焼けた健康的な肌も好きです! いや、全ての女性のおっぱいが大好きです!

 

レンジ
クレイジーマニラ ライター レンジ
エッジさん、お疲れ様です! ロシア人女性ですかー! ロックダウン前もロシアンパブがありましたけど、今はどうなってるんでしょうね(悲)

 

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エッジ
ひょんな事からフィリピンと関わることになって早30年弱、当時はまだ20代でしたので今はすっかりおじいちゃんです。だいたい90年代前半から2000年頃にかけてのお話です。立場も含め色々制約のある中での元駐在員の珍道中を見ていただけたらと思います。よろしくお願いします。ウメさんとかぶる部分も多いかと思いますが視点を変えて書ければと思っています。皆さん、よろしくお願いいたします。

4 コメント

  1. お疲れ様です

    ロシア人というと肌が白くてクールというイメージがありますが
    どんな展開が待っているのでしょう??
    楽しみです!!

    • 鳩麦茶さん、
      コメントありがとうございます。

      実はロシア人とのファーストコンタクトでした。正直、よく知らないのでどんな人なんだろうって思ってました😆でも、肌は白いしスラっとしているし、見た感じはすごく魅力的でした🤣

      これからもよろしくお願いいたします。

  2. マシ~ンエッジサン 今晩は♪

    南の国で北の嬢との 初国際親善ですね(*´∀`)
    初の相手国でしたら 徳川機関長に波動砲を万全の態勢にしてもらわないといけませんね(^^)d

    自分は 20年近く前のウラジオストクでしか 対戦したことがありません。
    当時はまだ音声翻訳機もなく 片言の英語だけで緊張して ほとんど覚えていません。
    でも グレーぽい瞳がキレイだったなぁ。

    試合結果を お待ちしておりますm(__)m

    • ryokunさん、
      コメントありがとうございます。

      ホモサピエンス・エッジです😆不思議ですよね。なぜフィリピンに来たのか?謎でした~w

      ウラジオストクですか。私はまだ行ったことがありません。今後行く機会があるかも不明ですwいい経験をされたんですね😍瞳がキレイだと吸い込まれそうな気になります。

      これからもよろしくお願いいたします。

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