みなさん、こんにちは。
クレイジーマニラの癒し担当エッジです。
10月最初の週末、いかがお過ごしでしょうか。
私の方はエッジブログを執筆させていただいております。
ウメさんからバトンを引き継ぎ連載しておりますが、皆さんの反応が楽しみであり少し恐ろしくもあります。
いつも読んでくださる方々、コメントをくださる方々、本当にありがとうございます。
また週明けより話は続いて行きますので、どうぞ今後ともよろしくお願いします。
さて、今回はトピックスと言うことで、『治安』についてお話したいと思います。
駐在員としての立場ですが、フィリピンは今も昔も治安に関してあまりよろしくないと思っています。
少なくとも私がいた頃はまだまだという感じでしたし、このコロナ禍以降も不透明です。
この記事が皆さんの旅行や出張、新たな駐在員の方々に役立てば幸いです(来年には行けるか!?)。
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【マニラ駐在】フィリピンの治安について。失踪事件も路上強盗も!?
以下、私が実際に体験した事例を元に、フィリピンの治安について注意喚起したいと思います。
過去の事例ですが現在でも起こり得ますので、特に初めてフィリピンへ行かれる方には注意いただきたいと思います。
過去のフィリピンの治安
ーー私が赴任した頃は、『若王子さん誘拐』の後だったこともあり、全体的に世間はざわついていた。
大使館からも注意喚起するメッセージがページャーに届く等、落ち着きがなかった。
【三井物産マニラ支店長誘拐事件(若王子さん誘拐)】
ーー三井物産マニラ支店長であった若王子信行氏(わかおうじ のぶゆき、1933年8月10日 – 1989年2月9日)が、マニラ首都圏郊外のゴルフ場からの帰りに、フィリピン共産党の軍事組織、新人民軍(NPA)のメンバー5人に誘拐された。
引用:ウィキペディアより(三井物産マニラ支店長誘拐事件)
地元の人たちも日本人は金持ちというイメージが先行していたので、町中でも『日本人から金を巻き上げてやれ』みたいな感覚で寄ってくる輩も少なくなかった。
それはタカリ、詐欺、置き引き、昏睡強盗、等々幾らでも沸いてきた。
それでもある程度時間が経って、日本人個人ではなく日本企業が金を持っているとわかり始めたようだが、犯罪の数字は激減することはなかった。
そもそも、日本人、中国人、韓国人と区別できないし、勝手に日本人を名乗る連中もいたのでふたを開けてみてビックリなんてことも屡々だった。
そんな中からエピソードをいくつか紹介したい。
駐在員会議で失踪事件
これは駐在事務所で定期的に行われていた『駐在員会議』というもので、アジアの駐在員が集まって各地域のあれやこれやを真面目に話し合う退屈な会議。
今回偶々マニラで行われることになったのですが、ボスも私も乗り気じゃない会議だった。
なんだかトラブルが起こりそうな予感が……
あちらこちらから海外駐在員がマニラ入りしてくる訳だが、だいたい夜便とかで入ってくる人が多い。
そんな中、マニラ便の都合で昼頃前乗りしてくる人もいる。
その人はある国に技術駐在している人で、海外はその地が初めてだった。
当然マニラも初めてである。
しかし……
技術さん「大丈夫。アジア圏にはもう慣れてるし、マニラはぜんぜんオッケーだから」
私「いや、まぁ、気を抜かないで来てくださいね」
技術さん「オッケーオッケー。大丈夫だから、しつこいなぁw」
まぁ、言うこと聞かん奴の心配はしないで、事が起きたらキッチリ対処はしますけどね。
と思っていたら、
前乗りしてホテルにチェックインした後、いきなり行方知れずになるw
[マニラの街並み(写真はイメージ)]
何をしとるんだ、あの男はっ!!
夜は皆でお食事会でしょうがっ!
危険だから皆で集まって行動しましょうね!
って言ったでしょうがぁぁぁあ!
ボスが「まぁ、念のため連絡が付くようにしといてね」と。
探すのは無理があるので、心配しながらも残りの出張者を連れて現地飯を食い、近くのKTVに行って楽しく過ごした。
しかし、その技術さんとは結局連絡が取れず仕舞いだった。
皆と解散後もボスと連絡を取り合い、ホテルを調べたが帰ってきた様子はない。
いよいよ警察に動いてもらうかどうか弁護士とも相談し、とりあえず明日の朝まで待ってみようということになった。
ーー翌朝、朝9時。
ボスがホテルへ来て、私は会議場に行きそれぞれ対応していた。
その頃には他の出張者も今回の事件を知っていて、少し落ち着かない空気が流れていた。
[会場(写真はイメージ)]
ーー会議が始まって1時間ほど経った頃。
ボスから電話が入る。
「技術さんが無事発見された」と。
皆にもそう伝え、その場の空気が少し落ち着いた。
後から話を聞くと、以下のようなことであった。
ボスがホテルで待っていると、パンツ一丁でロビーに入ってくる技術さんを発見。
朦朧としていたため、そのまま病院に連れて行ったとのこと。
特に怪我とかしている訳ではないが、検査のためである。
ボスと弁護士が付き添ったらしい。
病院での検査でも異常なしだが、少し薬が残っているようなのでホテルで安静にしていろと。
ボスからも強めに言われてシュンとしてしまったらしい。
一応「夕方連絡するので部屋にいてください」と伝えて、ボスは弁護士とホテルを離れた。
まぁ、日本からも心配され同時に怒られ、いい年したおじさんが小さくなっていたらしい。
ーー彼に何があったかと言うと、ホテルにチェックインした後、一人で近くのモールまでお土産を買いに出かけたんだと。
(ここで私はすでに彼を見失っている)
その道中、現地人数人に声を掛けられた。
汗を拭いてくれたり飲み物をくれたり親切にされたんだとか。
買い物をしている時もガイドしてくれたり、値引き交渉してくれたりと優しかった。
そして、ついつい彼らのバラックについて行って、テーブルゲームをやったらしい。
[マニラの街並み(写真はイメージ)]
ーー記憶はそこまで。
次に意識が戻ったのは翌朝。
ホテルの近くの道にパンイチで放り出されていた。
ふらつきながらホテルに戻ると、笑顔のないボスがロビーで待っていた。
「金目のものは盗られ、パンツだけ残った」
お見事です。忠告したんですけど。
ちゃんと理解してくれてなかったのが原因でしょう。
怪しいホテルスタッフ
次の話は、私がマニラへ出張で来ていた頃、赴任前に体験したエピソード。
当時、ドゥーシットに滞在していたのですが、買い物に隣接するクワッドに行きました。
まぁ人が多いところで、早くホテルに戻りたいと思っていた。
CD屋に向かってクワッドの中を歩いていると、正面から笑顔の張り付いた男が近寄ってきた。
現地人「やぁ、元気かい? 今日は買い物?」
私「だれだっけ? 会ったことないよね?」
現地人「いや、あなたがステイしているホテルの警備員だよ」
見たことない。
私「で、どうした?」
現地人「いや、実は今日は休暇で家族サービスしてるんだけど、金が足りないから少し貸してくれないか。明日には返すよ。給料安いんだ」
何となく『あぁ、あかんやつやん!』と思ったので、
私「給料安いのか。わかった。じゃあ、君の上司に話してあげよう。給料上げろと。泊っているホテルが給料をちゃんと払っていないとなると……」
現地人「いや、そういうことじゃないんだ。わかった。いや、いいんだ。うんうん」
と言って足早に去って行った。
こういうのが一時流行っていた。今でもその類の話はあるだろう。
ホテルの従業員を名乗る詐欺まがいの行為。
中には本物もいるので質が悪い。
少しだったらいいかと思っちゃダメですね。
市街地中心部で強盗
ーー次の話は、マカティエリアにて。
グリーンベルトで夕飯を食べた後、歩いてコンドに戻るところで起きた。
[マカティエリア夜景(写真はイメージ)]
ーーマカティアベニューを北上し、アヤラトライアングルの暗い通りを歩いていた時。
パラパラと若者が通りに出て来て囲まれたのである。
人数は5人。
正面の男がナイフを持っている。他は持っていない感じだった。
ぐるっと囲まれているが統制が取れているわけではないようだ。
横と後ろは落ち着きがない。
そして、正面の男が案の定、
「金を出せ!」
私はタイミングを見計らっていたので無言を貫いていた。
「金だ! 金出せ!」
男は相当イライラしている様子。ナイフをチラつかせる。
これなら逃げられそうだと思い、男の背後にあるパセオデロハス通りの様子を見た。
やっぱりというか黄信号の点滅だった。
流石に夜遅いと交通整理のお巡りさんもいない。
右方向から2台ぐらいタクシーが走ってきたので、それが通り過ぎるタイミングで正面にいる男の顔めがけて背負っていたデイパックを飛ばして視界を遮った。
男が避けた拍子に横をすり抜け、パセオデロハスに飛び込んで道の反対側に走った。
そこそこ広い道だ。
パセオデロハスは日中は車がアホ程走っているが、この時間だと疎らだ。
反対側には銀行が並んでおり、ちょうど警備員がブースから出てきたので助けを求めた。
ショットガンを持った警備員が2人出て来て、通りに睨みを利かし保護してくれた。
ヤカラ達は道を渡ろうとしたところで踵を返して逃げて行った。
警備員によると、囲まれているのをちょうど見かけたので「こっちに走ってくるなら助けよう」と話していたらしい。
私が道を突っ切ってきたので表に出てきたのだと。
彼が見てなかったら実は危なかったようだ。
ああいう時は「見せ金でもばらまいてから逃げろ」と。
または「連中の気が済むように有り金を渡して開放してもらえ」と。
さらに「危険だぞ、命を落とすぞ」と忠告された。
確かに警備員の言う通りなのである。
リスクを冒して良いことと、ダメな時とちゃんと見極めないと命がいくつあっても足りない。
たまたまラッキーだっただけである。
それ以降、近くで面倒でもタクシーを捕まえて帰ることが増えた。
だから、今も生き残っているのかもしれない。
皆さんはこんなことはないでしょうけど、お気を付けください。
空港のイミグレーションで拘束
ーー最後は、直接自分が体験したことではないし、先輩社員にしても交通事故にあったようなものだった。
駐在中、日本からは引っ切り無しに出張者がやって来ていた。
その先輩も香港に駐在したり、東南アジア圏を飛び回っていたりしたので、マニラも大丈夫そうな感じだった。
見た目、そうあの香港の俳優チョウユンファのような感じだ。
香港ノワールに出てきそうな感じでかっこいい。
昼も過ぎ、3時のお茶の時間になっても事務所に現れないので、不思議に思ってあちらこちらに連絡してみるも行方知れずだった。
ホテルにもチェックインしていない。
ボスとも相談したが、「ユンファが間違いを犯すことはないだろうからもう少し待ってみよう」となった。
ーー夕方、ユンファが事務所にやってきた。
ひどく疲れた様子だった。一息ついて私のデスクの前の椅子に座って、
ユンファ「ひでー目にあった」
水を飲みながら一言吐いた。
要は、空港のイミグレでのこと。
普通にイミグレで順番を待ち、自分の番になりカウンターに進む。
すると、イミグレの担当官の女性がパスポートと先輩の顔をしきりに見比べ始め、挙句に他のラインの担当官を呼んで何やら話している。
しばらくすると警備員と担当官が来て別室に連れていかれた。
何のことだかさっぱりわからず別室の椅子に座っていると、担当官と別の人物が部屋に入って来て色々聞き始めた。
話し方は物静かだが、有無を言わせない圧を感じたそうだ。
担当官「あなたは今回日本から来ましたね?」
ユンファ「そうです」
担当官「あなたは普段香港にいますか?」
ユンファ「いいえ、日本に住んでいます」
担当官「香港に住んでいたことはありますか?」
ユンファ「はい、駐在していました」
こんな会話の後、担当官に誰だかわからない人の写真を見せられる。
担当官「この人を知っていますか?」
ユンファ「いいえ、知りません」
本当に見覚えがなかったのだ。
担当官「この人はあなたと同じ名前です。そして国際指名手配中のテロリストです」
ユンファ「はぁ!? いやいや、別人じゃないですか。同じ名前と言っても日本語だと漢字が違ったりで同じとは言えないでしょ?」
担当官「それは私たちにはわからない。アルファベット表記で指名手配されている」
ユンファ「どこに聞いたらいいかはわからないが確かめてほしい。私の名前は漢字ではこう書くんだ」
と書いて見せる。
担当官「少し待ってろ」
ーー断続的に聴取が行われ、夕方まで拘束されてさっき解放されたんだとか。
どういう風に調べたかはわからないが、何かの確認が取れたので解放されたんだろうと。
普通、フィリピン国内の警察機関、日本大使館や香港の関係省庁への確認を行うのにかなり時間がかかる。
その日の内に解放されるのは、まぁ稀なケースだろうと弁護士も言っていた。
この様によくわからない交通事故も起こるので、気を付けていても仕方ない場合もあるが、何が起こるかわからないというのが一番怖いかもしれない。
ホントに外で悪さをしないで欲しいですね。
他の人に迷惑がかかるので勘弁していただきたい。
他にも色々と危険なことに巻き込まれる事件は起きています。
皆さん、気を付けましょうね。
隙を見せないということは大事かもしれません。
以上、【マニラ駐在】フィリピンの治安について。失踪事件も路上強盗も!? に関する記事でした。
明日のトピックスは『フィリピンのゴルフ事情』について掲載する予定です。
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マラテでエドセンに両替に行く途中、日本語を話せるフィリピン人の女から声をかけられた事が有ります。
女・日本人ですか?
私・そうだけど、何か?
女・兄が横浜に居るのだけれど連絡がつかないから、たすけて欲しい。
私・じゃあ、アサワを呼ぶからはなしてごらん。
女・じゃあいいです・・・。
と言って立ち去った。
あのまま、話を聞いたらどんなストーリーが展開したのか分かりませんが、路上やモール内で声をかけてくる人は危ないですよね。
ルーシアさん、
コメントありがとうございます。
良くはわからないですけど、とりあえず行けそうと思ったらまず声を掛けてきますよねw で、相手が英語を話せたりタガログ語がわかったり現地の知人がいるとわかるとケツをまくるという飛び込み営業が過ぎます🤣 数打って当たってるんですかね?w
とにかく無手勝流で来るので面倒くさいです。気を付けていきましょうね。
これからもよろしくお願いいたします。
エッジさんこんばんわ!
いろんな事件があるのですね、自分はまだ、特に事件らしいことには、
遭遇したことがないので、今後も気を付けたいと思います。
しいて言えば、自分もエドセンに行く時に、おじさんに話しかけられ、免許書を見せられ、
私は国公認のガイドと言って近寄ってきました。
その日は、エアフォースワンに行く予定でしたが、LAカフェに行かないかと言われ、興味があったので、
案内してもらい、女の子と交渉してくれましたが、後から女の子に聞いたら、お金を持ってかれたと言い
とんでもないオヤジだなと怒りに見舞われたのですが、その時自分が腰が痛く普通に歩けない状態だったのと、そのオヤジが背は小さいのですが筋肉が格闘家みたいな腕と足だったので、
探すのをあきらめました。
その時初めてフィリピンの嫌な男を知ってしまいました。
toshidesuさん、
コメントありがとうございます。
手数料おやじってどこにでもいますね(^_^;)最初はすぐ寄ってきて親切にするんですけど、拒否するととりあえずチップを求める。なんだかなぁ、って感じですね。
生活のためとはいえ、迷惑かけるのはどうかと思いますね。
これからもよろしくお願いいたします。
エッジさん、こんばんは。
治安を良くすれば観光立国になるのにといつも思っています。
しかしフィリピンは警察と軍が腐っているから無理ですね!
フィリピンで一番悪いのは警察と軍ですね!
ボンさん、
コメントありがとうございます。
警察と軍は確かにダメでしたね😅 それでも今の政権でだいぶマシになったと聞きますけど、どうなんでしょうね💦
まぁ、諦めている私がここにいますがw要はどちらも使い方次第かもしれないですね😅
これからもよろしくお願いいたします。
エッジサン こんにちは♪
幸いにも自分は まだ台風の自然災害のほか事件事故には遭遇しておりません。
今後も気をつけたいと思います。
しかし嫁は 結婚してから一度だけホールドアップに遇っています。
ノースフェアビューのSMに 当時3才の姫と二人で買い物に行った際 駐車場でやられました。
姫は 怖くて泣いていたそうですが 二人に怪我はなく 金だけの被害で済んだそうです(-_-#)
以後 出来るだけ兄弟・友達などと複数で行っているとのことです。
同国人でさえ此れですから 外国人は一層注意しなければなりませんね(^_^;)
ryokunさん、
コメントありがとうございます。
奥さんは災難でしたね。でも、お金だけで済んでよかったです。フィリピンって生き残れるかどうかの壁が低いんで気を付けないとですね。行動を共にする人が多い方がいいですよね。
私が強盗を振り切って走って逃げたのは反面教師にしていただきたいですね💦あれはやっちゃダメなヤツですから。もちろん、そんなことしないよって言われそうですが(^-^;
これからもよろしくお願いいたします。
エッジサン お疲れ様です♪
足が遅いので自分には 走って逃げるのは最初から無理です(>.<)y-~
またホールドアップの犯人に 姫が日本人の子供と知られ 誘拐されなくて助かりました(((^_^;)
ryokunさん、
コメントありがとうございます。
走ってはいけないです(^-^; おっしゃる通りです。
お子さんが日本人と知られなくてホントによかったです。
これからもよろしくお願いいたします。
こんばんは
やはり現実にあった話はリアルです。。
用心に用心を重ねてもやられる場合があるようですね。
やはり日本と海外は別物ですね。。
常に緊張します。
貴重な経験談をありがとうございました!
鳩麦茶さん、
コメントありがとうございます。
リアルはコワイというのは当たってますね。国内、国外関係なく気を付けないといけないですね。フィリピンの方が日本よりリスクが高いですけど(^-^;
巻き込まれないように気を付けましょうね(^^)v
これからもよろしくお願いいたします。