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[前回のあらすじ]

フィリピーナ彼女とその家族と共に、フィリピン ダバオ旅行へ。三日目、朝食に手羽先の唐揚げを振る舞うが彼女には不評。そして、午前中はクロコダイルパークへ向かう。園内の巨大なダチョウと戯れる彼女。そのとき一瞬時が止まる。

【レンジブログ111】彼女の服装がセクシー? クロコダイルパークへ

 

クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリ仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。

[レンジブログ第一章第一話]
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ

[レンジ外伝第一章第一話]
【レンジブログ101】フィリピーナをフィリピン国内旅行に誘ってみた

 

 

 

【レンジブログ112】最高級品のコーヒー、シベットコーヒーを飲む?

 

 

(今回の記事には下品な内容が含まれています。下品な内容が苦手な方の閲覧はご遠慮ください。待ってました! と言う方のみ続きをどうぞ。)

 

 

 

 

 

 

 

マルコが服を直し、笑いながら「ダメよっ!」とダチョウを叱る。

 

彼女は気付いていない。

 

ダチョウがマルコの胸元を突いていた時、私には見えた。

正確には ” カメラ越しに見えた ” のだ。

 

 


[マルコがこのとき着ていた服]

 

まさかと思い、手元のスマホを確認する。

 

映っている。

その瞬間が動画として残っている。

 

ダチョウがマルコの服を引っ張り、彼女の片乳だけがプリンッと完全に出ていた。

豊満な象徴物、薄ピンクの小さなスイッチが、共にハッキリと映っている。

それは、「乳首こんにちは」レベルの挨拶ではない、「明けましておめでとうございます」レベルだ。

 

スマホを持つ手が震えた。

 

思わず口を覆う。

 

私のあまりにも深刻な様子に、身内に不幸があったのかと遠目に人は心配するだろう。

 

 

マッ、マルコの破廉恥ムービーが、タイトル「レンジ企画ダバオ青空露出」として今スマホの中に。

しかも、ダチョウという斬新な動物との絡み。

ハーフ美女が出演、場所はクロコダイルパーク。

類を見ない設定に日本のAV業界もザワつくだろう。

GIFであれば一瞬にして世界を駆け巡ってしまうのは間違いない。

 

こっ、これは…、売れる!

ケンさんに売れる!

 

あの筋肉バカは以前、

「レンジさん、マルコとのAVなら100万で買いますよ!」

と冗談っぽく言っていた。

私は、真に受けず、

「はは、ペソならね。」

と軽く返していた。

 

が、彼はたぶん本気だ。

この数秒のムービーでも10万は堅い。

さらに、意外性のあるシチュエーションを好む彼のことだ。これは間違いなく売れる。

 

しかし、

しかし!!

 

将来お嫁さんになるかもしれない女性のプライベートを、他人に見せるのは人にあらず。

相手が外国人であるなど関係ない。ネタにして言い訳がない。

そもそも見せたくないし、本人の許可無く撮ることも保存することも絶対に許されない。

そのようなことをするのは、ただの豚以下、クソ豚である。

 

私はその場でそのムービーをすぐ消した。

 

…正直に言うと、私は豚なので、もう一度見直してから消した。

 

 

その代わりと言っては何だが、ダチョウとマルコがただ戯れるだけのムービーをケンさんに送った。

私は彼をからかうのが好きなのだ。

彼からは案の定、「空気を読まんか、ダチョウめ!」と返信があった。

 

 

そして、一通り園内を回りしたところ、出口付近の喫茶で休憩を取ることにした。

 

 

父親「Range, do you know “ Mt. Apo Coffee ”? It’s “ Civet coffee ” . (レンジ、“ アポ山コーヒー ” って知ってるか? “ シベットコーヒー ” だ。)」

 

 

(以下、さらに下品な内容が含まれます。特に食事中の方の閲覧はお控えください。)

 

 

 

 

 

私が、「聞いたことありません。」とした表情をしていると、彼は詳しく説明してくれた。

 

“アポ山のコーヒーというのは、アポ山のシベット(ジャコウネコ)の糞で出来たものだ。糞と言っても、アラビカの種(コーヒー豆)なんだがな。シベットがその果実を食べると、種だけが残るんだ。体内で発酵されて出てきたものを使う。乾燥、ローストしたものを淹れるのだが、これが非常に高価なのだ。世界一高価なコーヒーとも言われているのだぞ。”

 

なっ、何!?

うんこのコーヒーだと!?

それが最高級品だと!?

 

私はコーヒーには疎い。

初耳だが、ふざけているのか?

父親よ、私はバカだが、うんこネタは小学生の高学年で卒業したのだ。この歳になってからは、全く笑えない。

うんこのダシ汁が世界一な訳がなかろう。

 

 

しかし父親は、真面目な顔で「知らないんだな。こちらへ来い。」と、私を呼ぶ。

 

喫茶スペースにある「コーヒー販売所」へ向かう。

 


[アポ山コーヒー売り場]

 

アポ山のラベルが貼られたコーヒー豆が並んでいた。

値段を確認すると、確かに高い。アラビカ豆コーヒーとあるが、これらが世界一のコーヒー豆なのだろうか。

 

本物の100%シベットコーヒーは、日本や諸外国だと一杯2,000円を超えるという。

近頃はシベットコーヒーの専門店も増えているらしい。

 


[シベットコーヒーの説明]

 

カウンターにあるシベットコーヒーの説明看板の内容を読むと、

・アポ山エリア(標高1500メートル以上)で育つアラビカ豆は、栄養豊かな火山性土壌から化学物質を含まず育てられる。

・シベットはそれらの果肉を果実ごと食べる。

・シベットの体内で、タンパク質分解酵素が豆(種の部分)にしみ込み、極小ペプチド類とより遊離アミノ酸を作り出す。

・発酵済の糞の塊を、徹底的に洗浄し、不純物を取り除く。

・乾燥場で、豆の外皮を自然乾燥させる。

・外皮を研磨して、シルバースキンを除去。

・低品質の豆を除去し、焙煎する。

『これらの豆は、苦味の少ない香り高いコーヒーを生み出します。極上のコーヒーをお楽しみください。』

とある。

 

要は、コーヒー豆の果肉を乾燥除去させる工程を、シベットの体内で代替しながら「発酵」という要素を加えている。それにより、香り豊かなコーヒーに仕上がっていると言う。

 

なるほど。高価だが興味はある。

ネタとして面白そうだ。お土産として買って帰るか悩むな。

ケンさんにそっと飲ませて、「これ実は、猫のうんこスープなの。」と言ってやろうかな。

 


[店頭にあったコーヒー豆は、250gで1,200ペソ(約2,500円)]

 

この時、日本のネットショッピングで価格を調べてみた。すると、同等のものが現地価格の3~5倍もの値段がするではないか!

エクーア シベットコーヒー 豆 100% フィリピン産ジャコウネココーヒー(コピルアク) (250gアラビカ種ギフト)

果たしてこれを輸入したところで、日本で売れているのだろうか。

 

まず、その値段が明らかに高い。

コーヒーの一杯にそこまで違いが出るものなのか。

希少性は理解できるが、購入レビューを見る限り、値段差ほどの価値は無さそうだった。

 

それにしても、このコーヒーを飲むことに関しては、一消費者として強い抵抗を感じた。

私にとって、うんこを乾燥、焙煎したとしても、ただ水分が飛んだだけでうんこに変わりはない。むしろ、発酵させるのだからスーパーうんこになっているはずだ。

そしてコーヒーにするためには、再びうんこにお湯を通すのだから、ただのうんこに戻しているだけだろう。

個人的には、カレー味のうんこを食べるのと同じように感じる。

 

30歳を過ぎ、ブログでこんなにも「うんこ」と打つのも初めてだ。

 

シベットコーヒーは、特異な趣向をお持ちの方への飲み物なのかもしれない。もはや人間とのプレイにも飽きてしまった、私には理解できない世界の人々への。

高価でも飲みたいと思う何かしらの魅力を、そのコーヒーに感じているはずだ。

それでも私は普通のコーヒーが飲みたい。

 

 

私は、「ふーん、凄いですねぇ。」と軽く相づちを打つ程度でその場をやり過ごした。

 




 

 

しかし、マルコが冷えたペットボトルコーヒーを持ってきた。

そこの売店で買ったものらしい。

 

彼女はとても嬉しそうな表情で、私は嫌な予感がした。

 

マルコ「You must try!(飲んで!)」

 

ぶふぇっ! マジか…。

 

この罰ゲームは、バラエティ番組も自粛するレベル。だって、うんこのコーヒーだぞ?

 

彼女と父親はニヤニヤしている。

外国人がどのような反応を見せるのか楽しみなのだろう。「絶対美味しいから!」と言う。

 

彼女らの期待を裏切る訳には行かない!

これも異国の文化を理解することに繋がれば。

しかも、高価な一杯をマルコが買ってくれたのだ!

 

よっし、一気に飲んで「美味いっ」と言ってみせる!

私は、思い切ってそれを飲んだ。

 

 

『ゲボッ!!』

 

しかし、私は瞬時に吐き出す。

液体は甘い香りだったが、何かの固形物が舌と喉に触り、それが具の切れ端だと思ったのだ。

 

マルコは「レンジ、超ウケるぅ! ギャハハハッ!」と、誰かを彷彿とさせるような高笑いをしていた。

父親も「Yeah, so funny! Hahaha!」と爆笑している。

 

この親子、フランクにも程がある。

 

マルコ「It’s not Civet coffee. Just coffee. (それはシベットコーヒーではないよ。普通のよ。)」

 

はっ!?

 

ペットボトルのラベルをよく読むと、確かにただのミルクコーヒーと書かれている。

舌と喉に当たったと思った異物は、チョコレートだったのだ。

 


[私はとうとう一線を越えたと思った。]

 

マルコと父親のプチどっきりにハマってしまったようだ。

 

私は胸をなで下ろす。

 

しかし、確認した。

やはり、私はシベットコーヒーは飲めない。

いくら「コーヒー」と説明されたところで、「あのスープ」かもと一度想像してしまうと、どうしても飲めない。

 

同じく笑っていた売店のスタッフに話を聞くと、実はシベットコーヒーにはシーズンがあるらしく、今年の販売は8月からとのこと。

今店頭に置いてあるのは、” 普通のアラビカ豆コーヒー ” だと言う。

 


[この時オフシーズンのため、本物は無かった。]

 

本物のシベットコーヒーは、この時は試飲もできなかった。

 

なるほど、私にはナイスタイミングだったわけだ。良かった。

 

私たちはその喫茶でしばらく休憩した後、次の目的地である「サマル島」へ向かうことにした。

 

母親から「バタフライガーデンも見て行きたい。」と言う希望があったが、この後の時間が読めないため、彼女には申し訳ないと思いながらもキャンセルした。

 

我々はクロコダイルパークを後にし、サマル島へ渡るためのフェリー乗り場へ向かった。

この旅で、初めてのビーチだ。

 

2 コメント

  1. 昨日、マラテにいらっしゃいました?相当体格の良い人とぽっちゃりな男性二人組が歩いていたので、てっきりお二人かなと!いつかご一緒したいですねー

  2. トモヤさん、コメントありがとうございます。
    いつかご一緒出来たら良いですね。
    今年もよろしくお願いします。

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