オノケンブログ第三話
海外旅行は楽しい!?フィリピン・マニラはどんな国?
レンジさんとは同じ会社の先輩後輩。同僚になり5年と少し。
実は、同じ会社で働くようになってから1年くらいは正直、苦手な存在であった。
私自身は学生時代から、遊びという遊びは経験することなく社会人となった。自分でいうのはなんだが、まじめな人生を歩み、まじめな性格であると思う。
レンジさんは、後輩の私がいうのもなんだが、絵にかいたような遊び人である。
ドラクエの初期の職業はきっと遊び人を選択したに違いない。
そんな私とレンジさんは対極とまではいかないが、性格が合うわけがないと思っていた。
そんな私たちの関係が変わったのは、同じ会社に勤めるようになってから1年ほど経った頃。会社に非常に性格がツイストドーナツのようにひん曲がった人間がおり、私もレンジさんも嫌っていた。
ひょんなことからその話題となり、共通の敵を持っている者同士、お互い愚痴を言ううちに仲良くなっていった。
それでもプライベートな話はほとんどすることもなく、
“同僚の中では仲が良い方”、といった関係だろうか?
そんなレンジさんが外国へよく行っていることは知ってはいた。仕事が少し楽になる時期になるとだいたい会社から消えていた(今思えばだいたい海外に行っていたのだろう)。
ある日、レンジさんの旅行についての話になったとき
レンジ「マニラ知ってる?とても楽しいところだよ。」
私「フィリピンですか?どんなところなんです?」
レンジ「どんなところ….か」
考え込む。何が頭に浮かんだのか微かな笑みを浮かべる。
レンジ「一言で言うとリアルドラゴンクエスト…だね。」
レンジの顔から真剣さが増す。
私「リアルドラゴンクエスト?…」
韓国、グアム、シンガポール、インドネシア、ハワイ…外国には行ったことはある。ただ、
・私が英語がほとんどしゃべれない。
・食べ物が口に合わないことがほとんど。
・店員の対応がよくない(日本はすばらしい)
・どこへ行っても大しておもしろいと感じたことがない
・何より飛行機が苦手 などなど
そんなこんなで海外旅行、冒険は嫌いだった。というより大嫌いだ。
ただ、「リアルドラゴンクエスト」。そんな言葉は日本で使うことなどまずないだろう。
少なくとも私は普通の日本人だが、それはどのような意味なのだろうか。
「リアルドラゴンクエスト」
今思えばこの言葉がレンジさんから出てこなければ私はマニラには行かなかったかもしれない。
クレイジーマニラのブログ記事は、小説風に展開します。
過去の記事を参照頂けるとストーリーの内容が理解しやすいかと思います。
実際の旅行や取材を元に記述していますが、登場人物の名前等は仮名です。
[オノケンブログ第四話]
フィリピンの公用語はタガログ語・英語 ~日本人は英語がなぜ苦手?~