フィリピンに対する思いの冷め。このまま終わってしまうのか！？

前回旅から2ヶ月後の2022年10月。
予定としては12月の頭に行けたらいいなと思っていた。
そろそろチケットも取らないといけないため、レンジさんに連絡をとった。

「レンジさんお久しぶりです。太ってますか？」
「久しぶり。うん、太ってる。過去最高に」

「マリーの件もありましたからね。フィリピン熱はまだ下火で残っていますか？」
「うん、また新たに探さないとなぁ」

「そうですか。では以前言っていた12月頭の〇〇日はどうでしょう」
「ちょっと待ってね…うわ、その日程ど真ん中に仕事入ってるわ」

この時、言葉にはしなかったものの、彼のこの一言から彼の衰えとフィリピン熱の冷めを感じた。
以前、同僚だった時は、仕事よりもフィリピン行きを優先していた。
それこそ季節によってはインフルエンザだと嘘をついてまでフィリピンに行っていたほどだ（お互いに）

かくいう私も以前に比べたら、かなりフィリピン熱は冷めてしまった。
以前だと、次の旅まで4ヶ月も空いたら、それはもう1ヶ月ヌクなと言われるよりもしんどいことだ。

それが今はどうだろうか…絶対に12月に行きたいかと言われれば、レンジさんが行かないなら…と早くも諦めムードである。
12月の旅は結局スルーすることになったのだが、決定打となったのはサナとのメッセージのやり取りである。

「俺、12月行くとしても、1人で行かないといけない。友人がいけないんだって」
「そうなんだ。じゃあフィリピンではあなた1人になるの？」

「うん」←嘘。少なくともハナとは凸凹できる。
「そっか」

「あなたが俺のために時間を作ってくれるなら行くけど」
「ケンがフィリピンにくる日程では、働いてはいるけど、時間をそれ以外で作るのは難しい。母親の仕事関係や家族のことで仕事以外はそっちの手伝いをしないといけないの」

「じゃあお店に行くしか会う方法はないということ？」
「うん…だからもしあなたが今回フィリピンに来なくても私は理解する。私はあなたをフィリピンで1人にしたくない」

「でも店行けば会えるじゃん」
「あなたが単に私にとってのゲストならそうしてほしいと頼むと思う。だけどあなたは私のゲストではない。そうでしか会えないならフィリピンに来なくてもいいよ」

何だか嬉しいんやら悲しいんやら。
ゲストではないからって言われるのは嬉しいけど、来なくても大丈夫って言われるのもなぁ…
でも少なくともサナには会えそうにない…
ハナには多分確実には会えるけど、そのためだけに行くのもなぁ…かといって新しい子と巡り合うことに賭けるのも微妙だし、そもそも以前のように高頻度で行けないなら、口説くのも難しいよなぁウジウジウジ…

12月旅のモチベーションは日に日に下がって行き、2月に行くことだけを予定して、スルーした。
ハナは聞き分けのよろしいことで、残念そうにはしていたが、理解はすぐにしてくれた。

そして迎えた2023年。
年末にレンジさんと飯会をした際、レンジさんも1日仕事を休みを取れば私と同じ日程で行けるといっていたため、かなり２月の旅は楽しみにしていた。

しかし、1月を迎えて早々に…

「ごめん、休む予定だった日、仕事が入ってさ、行けなくなった」

正直、そんな展開になるような気がしていた。
だから、旅の1週間前までならキャンセルができるホテルの予約だけ取って、キャンセルのできない飛行機のチケットはまだとってはいなかった。

嫌な予想は当たるものだな…

旅の予定は2月の下旬。
テンションが落ちているうちに予定日まで1ヶ月を切り、そのタイミングで往復で4万弱で買えていたチケットも一気に7万円ほどに跳ね上がった。
その現実にさらに意欲が下がる。

ただ、この２月を逃すと、いよいよ次はいつ行けるのか、そもそも次があるのかわからなくなる。

あんなに好きだったフィリピン。
この旅が最後だと決めてきちんと精算はしたかった。
最後はレンジさんと一緒が良かったなぁ…

行くとは決めているものの、なかなか腰が上がらない。
何か…何か向こうに向かおうというモチベとなるものがないものか…

思考の上辿り着いた一つの答え、それが私にとっての大きな転機となる。