ハナの連絡を待ち詫びて待ち侘びて鳴ったスマホの呼び鈴。
急いで確認するも、レンジさんだった。
「なんだよこの野郎!タイミング悪過ぎるんだよゴラァ!!」
「う、うお、なんだよいきなり」
「あなたの着信はいつも僕の嫌がらせしてるのかと思うようなタイミングです」
「いや知らんがな!でも嫌がらせはできたんだ。もしかしてヤッてた?ハナとヤッてたな?これは間違いなくやってたな!さすが俺d」
ピッ
ボケめ。貴様と話しているうちにハナから電話があったらどうする。
ピロリロリー
ピッ☜応答ボタン
そして即座に
ピッ☜切るボタン
ピロリロリー
ピッ。ピッ。☜応答、切る
ピロリロリー
ピッ。ピッ。
ピロリロリー
し、しつけぇ。
ピッ
「ちょっと今電話できるタイミングにないので後にしてください」
「いやいや、そう言わずに付き合ってよ。暇なのよ。一人で家飲みしてて暇なのよ。今フィリピン?」
「はい」
「どんな感じ?」
「まぁまぁです」
「やっぱ楽しい?」
「えぇ、楽しいです」
「元気?」
「はい」
「フィリピンっていえばさ…」
「あの…今ヤレるかやれないかの瀬戸際に立ってるんです。このレンジさんとのしょーもない電話してるうちに重要な電話がかかってきているかもしれないんです。こちらからまたかけ直すんでとりあえず切っていいですか?」
「そう言うなって。俺たちの仲じゃん。くちゃくちゃ」
「…」
「くちゃくちゃ…」
「またですか」
「何食べているでしょう?」
「いや、僕が苛立つのわかってて食べてますよね?」
「さぁ、盛り上がって参りました、俺のくちゃくちゃ音を聞いて食べている物を当ててみようイントロドンのお時間です」
「…」
「おっと挑戦者、一問目から考えています。脳筋です!完全に脳筋野郎です!圧倒的な脳筋です!」
「一問目て、そんな茶番に何問も付き合わないといけないんですか?」
「ここはオーディエンスですか?オーディエンスを使いますか?」
「いや、電話しているのにオーディエンスもクソもないでしょうよ」
「わかりました。では50/50を使いますか!?」
「いや、選択肢与えられてないのに50/50もクソもないでしょうよ」
「おっとここでテレフォンか?ついにテレフォンを使いますか!?」
「いや、今そのテレフォン中なんですが。どうやって使用しろと?」
「で、中身はなんでしょう。くちゃくちゃくちゃくちゃ」
「…」
「仕方がない。ここでスーパー大チャンス!その名もスーパーイントロ!」
「…」
「それでは参ります…一瞬だけ音声が流れますので、聞き逃さないでくださいね……クチャ!!」
「あれだけフルで聞かせておいて、なぜ大チャンスなのに聞かせる時間短くなるねん」
「もうええって。はよ答えんかいボケゴリラ」
「…イカですか?」
「はい、挑戦者がウダウダしていましたので、飲み込んでしまいました!真実は闇の中!!てか俺の胃の中!!まさに!これこそまさに!イリュージョn…」
ピッ。
…ピッピッピッピッ…
LINE ブロックの設定完了。
とりあえず明日まではブロックしておこうか。
なんだかんだで日が変わる…
少しずつ諦めが出てきていた時、ようやくハナからメッセージが届く。
「後30分くらい」
「どれくらい一緒にいられる?」
「1時間くらい」
「オッケー。どこ行けばいい?」
「お店の前」
「了解」
それから40分後、店の前にいるから来てほしいと連絡が来たため、急いで向かう。
店前にいたハナと、ハナに似たフィリーナ。
あれは…リンだ。
彼女は交通事故で歯の多くが折れてしまったと聞いていた。
その治療費問題で私は訳の分からないフィリピン人に追いかけられたわけだが。
マスクをしていたので歯の様子は伺えなかったものの、事故から3年以上経過し、元気そうだ。
そして良いサイズの乳をしている。年齢的にはもう30前なので、そろそろ重力に負け始めている可能性はあるが、服の上から伺えるデカさはハナ以上だ。
デカパイという称号を与えて問題ないだろう。
いや、今はそんなことはどうでもいい。
ハナに話しかける。
「久しぶり」
「久しぶり。じゃあ入ろう」
…ん?
入ろう?
どうやらハナは、リンと私との3人で店に入るつもりだ。
店に自分の荷物があるため、その荷物を取る+片付けのついでに店で最後の時間を過ごすつもりだ。
いや、そんなラストチャンスを店で過ごすような真似はできない。
ハナの腕を掴み、リンから離れる。
「店に入るなんて嫌だよ」
「なんで?」
「部屋にきてくれると思って出てきたから、お金持ってきてないよ」
「大丈夫、私持ってるから奢るよ」
いや、そういう問題ではない。
むしろ今は奢られても店なんかに入りたくない。
「いやいや、最後の夜だよ?俺はあなたと二人だけになりたい。こんな店じゃなくて」
「私もそれは同じ。じゃあ店じゃの荷物を出すまで部屋で待っていてくれる?」
「どのくらいかかる?」
「20分かな」
…ふむ、店に入ろうと言われた時は焦ったが、なんとかなりそうだ。
それから30分ほど立ってハナは部屋に来た。
ヤッた。
風呂も入らせずにヤッた。
四十八手のうち半分はやった。
やり散らかした。
結局2時間ほど部屋にいたが、3発。
その代償は
おティンティンの薄皮に摩擦でケガしたことであった。
それから2日ほどはシャワーを浴びるたびに痛みが走るのであった。
やったんか〜い
イカだけにイカ臭くなりましたね!
私のやつはフローラルな香りを残します!
2時間で3回も🤣お若いですな🤣🤣
まだ誰も抱いてなかったあの頃のケンさんが懐かしい🤣
あの頃は本当にうまくいかなかったですね…それが実話だからまた恥ずかしい限りです🫣
3発とは実にお若い😊
初日にクライマックスを迎えたらあとは何が来ても大抵のことはフーンできすね?😂