来ないフィリピーナからの連絡。あの人がついに登場

私が先ほどのGOTにて気になった点、それはコージさんのお店での様子だ。
空港からマラテのホテルまでの道中&飯屋の時までは

気さくで明るいが、真面目な話はバシッとした雰囲気でできる大人な感じの人だった。
しかし、私の目の錯覚だろうか、先ほどのお店ではなんか一人で腰振ってた。
テンションメーターがバカになっていた。

他の客のショーアップに並ぶわ、ステージ中央で一人で腰を振るわでさっきまでと雰囲気が違いすぎる。
特筆すべきは腰の振るスピードだ。

爆速。
まるで昔のゼンマイタイプのおもちゃを、限界ギリギリまでゼンマイを巻き切った直後のバカみたいなスピードでの腰振り。ワンチャン残像残るやつ。
マンガ。

きっと日本から目薬を持ってくるのを忘れて、少し目が疲れていただけだ。
あんなことをコージさんがするわけない。
コージさんは紳士だ。紳士なんだ。

さて、時刻は22時過ぎ。
ベストな時刻だ。

「それじゃあコージさん、今日は空港から何から何までありがとうございました！ちょうど向こうが指定した時間なので今日はこれで失礼します！」
「了解です！まぁ…5分後10分後の約束ってならともかく、19時の段階で22時に集合しようって向こうが言い出したんですよね？それはよくて1時間遅れにはなりますよ」

「いやいやコージさん、ハナは時間にはきっちりしていますから大丈夫ですって」
「1時間以内ならかなり良いフィリピン人ですね！ハナちゃんがそうだと願っています！」

「きっとそのはずです！」
「ところで明日からの予定はどうしますか？僕は明日は都合が悪くて、明後日なら朝からでもお付き合いできますよ！ポットさんからの経費使って派手に遊びましょ！」

「ちょうどダイスケさんと明日会う約束していたのでちょうどいいです！明後日また楽しみましょう！その時は是非LAカフェは行きましょう！」
「ポットさんからのケンさんからLAへ行きたいってことは伺ってます！了解です！ではまた明後日」

昼はフリーで、夜については明後日までの予定が一気に立った。良い感じだ。ぽっちゃりな彼がいないだけでこうもうまくいくもんなのか。
ハナからの連絡はまだないが、コージさんは1時間以内の遅れなら良い方だと言っていたが…きっとハナは早く連絡くれるだろうな。

が…

だがしかし…

23時になっても既読すらつかない。
嫌な予感が頭をよぎる。
これは…あれだ…今までの経験からくるフラッシュバックだ。

今日こそはやれると思っていたところで連絡が途絶えた経験はかなりある。
つーかハナにも一回やられたし。
で、大体嫌な予感が的中する。

おいおい、今日を逃すと半年はハナとワンチャンできない。

わかるよ？
そりゃ直前で日本行きを言われたら、準備に時間がかかって当然。
でも、何の連絡もないって、こちらとしては不安しかない。

電話だ。電話をかけよう。

プルルルリャ。

プルルルリャ。

でない…

なんだかんだでもう23時半…
やばい、本当にやばい。

時間が勿体無いが、外に出るのもなぁ…
とりあえず風呂にはいってワンチャンの準備だけはしとくか…
さっきの店でやたらベタベタされたから香水の匂いでもついてたら最悪だしな。

時間が刻一刻と過ぎれば過ぎるほど、仮にこの後ハナと会えても時間が短くなる。
こちらの準備だけはしておかねば。
じゃ、ひとシャワー浴びるとするか。

…

…

ピロリロリーピロリロリー♪

来た！着信音！

鳴ってるよな？
今部屋の方で鳴っているよな俺のスマホ！！

体も拭かずにベチョベチョのまま部屋にあるスマホを手に取る。

…

ブタジ(レンジ)さん…