よく寝た。
前日がまともに寝られたのが2時間ほど。加えて疲労も溜まっていたので、昨日は本当に体がきつかった。
今日は、8時間ほど集中して寝られたため、体調がだいぶ良い感じだ。
1時間ほど前にレンジさんからメッセージが来ていた。
「あの人はもう起きているのか、本当にショートスリーパーな人だな。確か昼からマリーと会うと言っていたから、それまでの間、ロビンソン行ったりできるかな」
そう思って電話をかけた。
「はい」
「うわ、声ガッラガラですね」
「うんまぁ色々あってね。まだ寝ていない」
「え、もう起きたんじゃなくて、まだ寝てないんですか!?一体何があったんですか?」
「いやぁ、実はね…」
[レンジさんの身に何が起きたのか。全米が鼻で笑った事の詳細については、オノケンの章終了後のレンジの章にて。私なら気絶するレベルのことが起きています。とだけは伝えておきます。彼は本当に天才です。と同時に、それ以上にアホです。プラマイのマイナスがデカすぎて、結果アホという判定になります。要は天才的アホです]
「…ってことで、俺は後2時間くらいしかないけど、寝るわ。マジで死んでしまう」
「睡眠時間よりも、起こったことがやばすぎます。僕なら精神崩壊を起こします。心身ともに疲労困憊でしょうから昼からも気をつけてくださいね」
さて、ハナが来るまであと1時間ほどだろうか…そんなんカジノしかないでしょ。
はい、ぼろ負け。
12時前にハナからメッセージが来た。“今起来た。準備してそっち行く“とのことだ。
今日は、マカティのなんたらとかいうゴーカート?の場所にハナが行きたいと言っていたので、そこに行く予定だ。
程なくして現れたハナ。一度部屋に招き入れた。
「すぐに行く?」
「レンジは?」
「なんかマカティで仕事だってさ」
「そうなんだ。アンナを誘ってるんだけど」
「あぁ、そうなの?俺はてっきり二人だけで行くのかと…」
「二人で行くようなところじゃないよ笑」
「そうなんだ…で、アンナは?」
「私が家を出る時はまだ寝てた。起こしたけど、あと少し寝たいって」
「そうなんだ」
「電話してみるね」
それからアンナからの電話が15時まで来ることはなかった。
そろそろPCRの結果を見に行く時間だ。
大丈夫だろうと思ってはいたものの、いざ結果を知るタイミングになると緊張するもので、もし陽性だったらどうしよう、ホテルは?飛行機は?そもそも職場になんて言い訳しようなど、嫌な考えばかりが頭をよぎる。
特にクリニック前に来ると心臓なんてバクバクだ。
書類を受け取る…
…
…
…
こ、これは!?
…何書いてるかさっぱりわからん。ちょっと店員さんに聞いてみよ。
「すみません、これってどういう意味ですか?私、日本に帰れますか?」
「あー、大丈夫。陰性ですよ。ここ、ほら」
「あー、このネガティブってやつ?」
「そうそう」
「おぉ!陰性だ。これで誰とどんな濃厚接触しようが帰国はできるぜ!!」
「ところで、マスクはちゃんと不織布ね」
「はい、すみません」
とりあえずはよかった。
祝いにまずはさっさと部屋に戻って、ハナと濃厚接触しよう。
…
…
合体。
濃厚接触終了…
ただ、腰が痛くてたまらん。
17歳の時に腰痛を患い、23歳の時にぎっくり腰、それから今までに4度のぎっくり腰を経験し、腰痛生活ももう20年だ。
そのため、連戦はきつい。そろそろマッサージを受けにいかねば。
それからの時間は、アンナからの電話はいつまで待っても来ず、今日のマカティでのデートは諦めたため、とにかく二人でゴロゴロしたり、ゲームしたりと、まったりするだけの時間だった。
17時頃、レンジさんから電話が入る。
「はい」
「ケンさん、どうしよう。俺どうしよう」
「なんですか?どうかしたんですか?豚と同化したんですか?」
「俺…PCRの検査結果、陽性だった」
レンジさんの闇は深そうですね🤣
ここでTwitterの書き込みに繋がるんですね✨それにしても陽性と言われると心臓止まりそうになりますね😅
レンジさんは、常々、フィリピンに行けば何か起こると言いますけど、この人は身から出た錆が多すぎるんですよね😂
短期間で色々起こり過ぎだろ。どうなってんだマニラは!これだから辞めらんねぇ。
レンジさんの場合は身から出た錆のことが多いです。