2022年8月現在、日本への帰国時は、陰性証明が必要だった。
私は陰性で無事に陰性証明をゲットできた。
だが…レンジさんは陽性反応が出たと連絡が来た。

 

「陽性ですか!?日本に帰れなくなるじゃないですか」
「マジでやばい」

 

「とりあえず、他の検査場で受け直しましょう。PCR検査も70〜80%の精度でしょ?数打ちゃ陰性でます。あと、フィリピンにもイソジンと同じようなやつがあるらしいので、今度はうがいだけじゃなくて、鼻うがいもしてくださいね。鼻はツーンレベルじゃないほどにツーンとくるかもしれませんが、帰国ができない痛みに比べれば、すかしっぺのようなもんです。とりあえず帰国…心配ですね…あ、でも今後、日本に帰るまで、全ての行動は完全別行動にしましょう。今回の旅はありがとうございました。また日本で打ち上げしましょう。お疲れ様でしたさようならレンジさん」
「この冷たさよ」

 

[Twitterで繋がっている方は、もうご存知だとは思いますが、このあと程なくしてレンジさんも無事に陰性と証明されます。その模様はレンジの章にて]

 

19時頃。ハナは仕事に行ったため、一人で部屋でゴロゴロしていると、レンジさんから電話がきた。

 

「はい」
「お疲れ」

 

「お疲れ様です。陰性でほんとよかったですね」
「ほんとよ。死んだと思った」

 

「で、今晩はどうする予定ですか?」
「俺はまたこれからマカティに行って、真理子に行く約束したんだけど、ケンさんも一緒n…」

 

「絶対に行きません。勝手にいって来てください」
「いや…2人で行動しようって約束しt…」

 

「知らん。行かん。ボケ」
「そうか、わかった。じゃあまた後で電話するわ」
「了解です」

 

さて…私はどう行動しようか…サナに会いにプレミアクイーンに行きたいけど、まだ彼女から出勤したという連絡がない。
かといって、またハナに会いにお店行ってもなぁ…
とりあえず人通りの多いところだけでもマラテの街をうろつくとするか…




久しぶりのマラテの街、私のことを覚えてくれているガイドも何人かいた。
肝心のマーク(初期からの馴染みの、最も信頼のおけるガイド。人間性抜群)は、もうマラテの街にはいないようだ。
以前からいるガイド数名に彼のことを尋ねてみたが、長い間、マラテには顔を出していないとのことだ。

 

いつも私たちが旅に来るたびに、飛び跳ねながら喜んでくれていた彼は、2年以上ぶりの再会ではどれだけのリアクションを取るのか楽しみだったのに…またマラテが以前と変わらない様子になれば、彼もまたここで働き出すかもしれない。また彼に会いたいものだ。

 

ホテルまでの帰路で買ったミニストップのチキンを部屋で食べていた頃、レンジさんから電話が来た。

 

「はい」
「ケンさん今何してる?」

 

「部屋でチキン食ってます。食ったらそろそろどこかの店に行こうかと」
「マカティ来ない?」

 

「行かないです。しつけぇ!断りましたよね?」
「ブルゴスの調査しようよ。流石にあそこは一人では危険だろうし」

 

「いいですけど…真理子には行きたくはないです。時間の無駄です」
「じゃあケンさんが真理子前まで来てくれたら,俺はそのタイミングでチェックして退店するから」

 

「わかりました。何時頃行けばいいですか?」
「10時前くらいでいい?」

 

「わかりました。ではその時間くらいに行きます」
「わかった。じゃあまたこっちに向かい出したら連絡して」
「はい。ではまた」

 

10時前か…今からだと,店に行くのはワンセットでも厳しいか…

 

そう思った私は,今まで堪能していなかったバスタブでのんびりした時間を過ごすことにした。
広めのバスタブでタブレットで映画を見ながらのんびり…これも私にとっては至福の時間だ。

…そろそろ真理子に向かう時間か…

 

初日、あれだけ捕まらなかったグラブタクシーだが,マラテ発だと,ほぼ入れ食い状態。
捕まるまでに10秒もかからない。
マラテ〜マカティなんて、多くの人が利用するだろうし、行った先で客もすぐ見つかるだろうから、運ちゃんとしても良いコースだろう。

 

そうしてマカティに向かった。
こんなにすんなりとタクシーが捕まると思っておらず,思ったよりも早くマカティには着きそうだ。
途中でレンジさんに

 

“少し早く着きそうなので,チェックそろそろしてください”

 

と連絡しておいた。レンジさんもOKとのことだ。
そして真理子に到着。

 

レンジさんに電話をかける。

「お疲れ様です。着いたので出てきてください」
「うん,ちょっとそこで待ってて」

真理子のドアが開く。

そこから出てきたのは…

マリーだった。

ビキ…

おい、話が違うじゃねーか…

ブログランキングリンク-ボトム
ブログランキングのトップを目指しています。
応援よろしくお願いしますm(_ _)m

 

 

 

スピンオフ小説『クレイジーマニラ』電子書籍、単行本出版決定!Amazonで販売中↓ フィリピン 小説 マニラ

 

オノケンシーズン2 第三章前の記事
オノケンシーズン2 第三章次の記事

 

オノケン
オノケンは日本で働く普通の30代サラリーマン。先輩レンジの誘いから、マニラ旅行へ。それ以来、マニラに通うように。趣味はフィットネスで筋肉こそ正義だと思っている。海外旅行はリアルドラクエのため筋トレでレベル上げをしている。 オノケンブログでは、マニラ旅行記やフィリピーナとの恋愛をメインに、英会話の上達方法などを記事としてアップしていきます。

7 コメント

  1. マークさんがもう居ないというのは残念でしたね。確かマークさんがクレマニのマーク(シンボル?)のモデルじゃなかったでした?(記憶違いならすみません!)ふと過去のエピソードの思い出し笑いをしてしまいました。
    しかしレンジさん流石持ってますね!そして釣られたケンさん(苦笑)。次回も楽しみです。

  2. いや、陰性で良かったですね😅
    さて、マカティ に楽しみは待ってくれてるのか?ふふふ😎

※コメントアイコンが欲しい読者様、DMでお知らせください。

 

コメントを書く

Please enter your comment!
Please enter your name here