レンジ「さて、今日はマラテのKTV三昧といきますか」
私「ですね!振り切りましょう!!」
近くのコンビニでいつものエナジードリンクを一気飲みし、いざマリーの待つお店
“花と蝶HANA TO CHO”へ。
私、実はキャバクラなどは行った経験がなく、まさか初キャバクラがマニラのお店になるとは。
花と蝶はホテルから徒歩1分ほどの非常に近いお店である。
外観は非常に綺麗なお店である。
店の前には呼び込みのような男女が4名ほどいた。
その中に一番年上に見える女性がレンジさんを見つけると手を振っていた。どうやら顔見知りだそうだ。
レンジ「忙しい?マリーは指名されているかな?」
どうやらその女性は日本語ができるようであった。
女性「マリー今指名ない。大丈夫」
レンジ「そっか。じゃあケンさん、入ろうか」
レンジ「はあ、気が重い」(小声)
私(心の中)「今、絶対気が重いって言った!さっきまで余裕だぜみたいな感じだったのに」
中に入ると内装は非常に豪華な造りである。階段を上ると20人ほどのドレスを着た女性たちが出迎えてくれた。
昼のフィリピン女性ばかりで目が慣れてしまっていたので、すべての女性が美人に見えた。
外で対応してくれた女性の案内で個室に入った。
私「レンジさんの言う通り、夜の女性のレベルの高いこと!!」
レンジ「うん、そうだね」
私(心の中)「め、目が死んでいる」
ハイテンションな私とは対照的にかなり気が重そうだ。
すぐにおしぼりを持って、先ほどの女性が入ってきた。
レンジ「マリー指名で。友達はショーアップで。」
私「ショーアップってなんですか?」
レンジ「これから今の段階で、指名されていない女の子が前に並ぶから、気に入った子を選ぶシステムね。もちろん気に入った子がいなかったら、ローテーションで女の子が横につくシステムもあるけど、せっかくだから指名したらいいと思うよ」
私「わかりました。ぐふふ」
すぐにショーアップが始まった。2グループあるようで、まず1グループ目の15名ほどが入室してきた。
私「ぐは、なんちゅうレベルの高さなんすかレンジさん」(小声)
レンジ「でしょ?ここは女の子のレベルは高いと思う。俺もマリーがいなかったら指名したい子はたくさんいるよ」
ボーイがレンジさんは指名しているので、もう一人の方がショーアップを希望した、ようなことをタガログ語で女性たちに話すと、女性たちの視線が私一人に集中された。
ごく数人はやる気がなさそうだが、ほとんどの女性がものすごい笑顔である。
誰を見ても目が合う。恥ずかしい。
30過ぎたおっさん、真剣に悩む、そして照れる。
レベルが高くてなかなか選ぶに選べない。
一人、非常に気になる子がいた。黒いドレスに胸元がしっかりと空いた服。顔は日本人に近い顔、ちょうど篠原良子に似ている顔立ちだ。白い肌、そして何より、女性の象徴物が…大きい。
※イメージ
一旦、その女性の名前と番号だけ聞いて、とりあえず2グループも見たが、結局先ほどの子を指名することにした。
この選択が束の間の天国の後、大変な出来事に繋がっていくとはこの時は知る由もなかった。
次回 花と蝶HANA TO CHO。すさまじく不機嫌なマリーと必死に語りかけるレンジ、そして何も話せない私