【ポットブログ77】無邪気なフィリピーナの鬼電で睡眠不足

 

ジョアンとフェイスブックで友達になる事に成功した私は

日本に帰ってからも常にジョアンの事を考えていました。

 

どんなお土産を買って帰ろうか、何が喜ぶか。

そんな事を考えるだけでも毎日が楽しかったです。

 

しかし、肝心のコミュニケーションが全く取れません。

メッセージを送りたくてFacebookのIDを交換したのですが、

なかなかメッセージが送れません。

 

何を送っていいのか・・・・

 

向こうから何か送られてくれば、すぐ返事する体制はあるのですが、

自分からなかなかメッセージを送れないのです。

 

キッカケが欲しい・・・。そう毎日考えていました。

 

ジルの協力が無いと私は本当に無力でした。

恋がしたいのに一歩踏み出せない、

 

そんなシャイなおじさんだったのでした。

 

 

【ポットブログ77】無邪気なフィリピーナの鬼電で睡眠不足

 

私の日本での仕事は朝が早い。

 

私は代表者こそ一番に出社するべし!という教えを先輩経営者から受けていた為、

会社に朝一番に出社し、朝礼をしてから営業に出るのが日課であった。

 

先輩曰く、重役出勤のようなスタイルは流行っていない。

若い会社は、トップが士気を高めないとダメだ!と教えられていた。

 

なので、どれだけ眠くても朝は会社に顔を出し、

外出すると言って会社を出て、打合せが無い時は家で昼寝するようにしていた。

 

そして、また夕方くらいに会社へ行き、役員や役職者とミーティングを行い、

その後、会食、そして夜のパトロールをする。それが私の日本でのスタイルだった。

 

その為、平日は自宅に戻らず、会社の近くのワンルームマンションで過ごし、

日曜日は嫁さんを自由にする為、私が子供たちと過ごすのである。

この日曜日だけは最高に良いパパを演じていたのである。

 

基本、毎日のように2時、3時まで飲んでいて、

下手すると朝の5時、6時まで飲んでいたので、

朝の7時くらいの出社は目茶目茶しんどい。

 

昼の予定が無ければ昼寝出来るのだが、

意外と予定が入っているので、私の睡眠時間はかなり短かった。

 

しかし、それを更に短くする伏兵が現れた。

 

・・・・

 

 

マキだ。

 

 

マキにLINEを教えたのは、コミュニケーションの練習の為だ。

しかしこの女は常識が通用しない。

 

自分の仕事が終わり、部屋に戻るとビデオ通話をしてくる。

フィリピンと日本は時差があり、そもそもド深夜に仕事が終わるのに、

その後なので、もはや日本では明け方に近い時間になる。

 

普通の人なら誰もが寝ているだろう時間にビデオコールしてくるのである。

 

しかも内容は何もない。

家でご飯を食べていたり、洗濯したり洗い物をしていたり、

下手すると、お客さんとアフターに行っている様子を中継してくるのである。

 

なぜ?!!!

 

あまりにも毎日電話が掛かってくるので、

理由を尋ねてみたのだが、答えは、

 

マキ「ひまだから」

 

 

えええええ?!!!!

 

 

お前が暇でも、俺は暇じゃねええよ!!!

 

こっちは貴重な睡眠時間なんだよおおおおおお

 

マキに丁寧にこの事を英語で説明するのだが、

 

日本にいたらお店に来れないでしょ?

私の声聞きたいでしょ?

 

との事。

 

 

しかし、そんな事は一言も言っていない・・・

私からビデオコールなんて一度もした事がない。

声が聞きたいなら自分からかけるだろ・・・普通。

 

そもそも、マキには可愛いねキュートだね。と伝えているが、

愛だの恋だのの話は一切していない。

 

何故なら私はジョアン一筋だからだ。




 

しかしマキは実家に帰っている時以外はほぼ毎日ビデオコールしてくるのである。

この時点ではジョアンの数倍いや数千倍のコミュニケーションを取っていた。

 

昼に掛かってくる時はカメラを外に向けろと言い、

私が歩いていたり、車で移動している風景を見たがった。

 

これが日本か。綺麗だね。行ってみたい。と言うのであった。

 

マキの良い所は、仕事で会議中の時やガチで寝てしまっていて

電話に出れなくても何も文句は言わない所だ。

 

そもそも暇なら相手してよ。というスタンスなので、

暇な時だけ対応すれば良いのである。

 

それに通話が繋がっていても、特に話をするわけでもなく

マキはスマホアプリなどのゲームをしているだけで、

顔は映しているが、他の事をしている事が多かった。

 

そして通話中に私が寝てしまったとしても、通話を切らないというツワモノでもあった。

下手すると、私の寝顔をスクショして、次の日に送りつけてくるのである。

 

この辺はただのガキンチョだった。

 

 

しかし律儀がヒト型になった男と呼ばれている私は、その暴挙にも毎日対応してしまい、私は猛烈な睡眠不足に悩まされる事になった。

 

フィリピンにいる時はフィリピンタイムで動いているので昼まで寝ているのだが、

日本にいる時は朝の朝礼に毎日出ていたので本当に辛かった。

 

とんでもないヤツとLINE交換をしてしまったと後悔した。

 

 

 

そして肝心のジョアンとのメッセージ交換は全然進まず、

挨拶のメッセージすら送れないでいた。

 

出来る事はジョアンの投稿にグッドボタンを押す事だけである。

 

ただ投稿を一方的に見ているだけ。

 

しかも過去に遡ってじっくり見ている。

 

冷静に自分を分析すると、ただのストーカーだが、

他に出来る事がないので仕方ないのである。

 

このままではダメだ。

 

何かキッカケが欲しい。

 

もっとジョアンとコミュニケーションが取りたい。

 

 

私は睡眠不足に悩まされると共に、片思いにも悩まされた。

 

やはり明確にリーガウを宣言しなければならない。

次回フィリピンに行った際は、キッチリと宣言しよう!

 

私はそう強く誓った。

 

 

【閲覧注意】以下、純愛ストーリーとは関係ないお仕事の話を書きます。ポットやフィリピンの仕事に興味の無い方は閲覧を止めてください。「いやいや、ポットさん。ここには心の広い読者しかいませんよ!」と言う方のみどうぞ。)

 

日本とフィリピンの大きな違いは人件費です。

もちろん、物価も相当安いには安いのですが、IT企業からしてみると

仕事に掛かる原価の相当を人件費が占めているので、人件費の差は本当に大きいです。

 

どのくらい違うのかと言うと、地域によっても違うのですが

私が会社を作ったマニラで大体月に15000〜20000ペソくらいが平均賃金でした。もちろん、もっと安いコールセンターや、もっと高い職種もあります。だいたいの平均の話です。15000ペソは当時の日本円で3万5千円くらいでした。

 

日本人を雇うと福利厚生なども考えると、月に25万前後はかかります。

それがエンジニアでスキルもあってなんて事になると30万から40万、

下手したら50万なんて事になってきます。

 

それを考えると日本人を日本で1人採用するのと同じコストで、

フィリピン人を10人雇える計算になります。

 

もちろん、単純計算なので細かく計算するとここまでの差はでませんが、

それでも軽く5人以上を雇えるくらいの人件費の差が出ました。

 

マニラエリアの中でもマカティという経済の中心にオフィスを構えましたので、

平均賃金よりもかなり高い給与に設定しましたが、利益は凄く出ました。

 

スキルは確かに日本人の方が高いのかもしれませんが、

当時、私が行っていたWEBサイトのコーディング作業は、

ワードプレスというフレームワークの使い方さえ覚えてしまえば、

高い技術力がなくても、見栄えの良いホームページを作る事が出来ました。

 

なので、日本で仕事を獲得すればフィリピンのWEB工場を使用して

格安でホームページが作成出来るという流れが確立出来ました。

 

更に顧客として選択したのは、風俗店でした。

 

風俗店は上場企業などの大手はコンプライアンスの関係で仕事を請けてくれません。

私の日本の会社でもお断りしていましたが、話があまりにも多いので、

後輩にお金を渡して別会社を作って貰い、そこで受注するようにしました。

 

当時の最先端であった渋谷のSEO会社と同等のSEO技術が導入された風俗のサイトの制作だけでなく、ドメイン管理、レンタルサーバー料金も込みという料金を設定した所、飛ぶように売れました。

 

正直、トップページだけそのお店用に作るくらいで、下層ページは殆どコピペという量産型のサイトでしたが、料金が安いのでクレームは一切きませんでした。

 

コロナが落ち着いたら海外でオフショア開発を進めてたいと思ってらっしゃる方は、

タイやベトナムは賃金がどんどん上がっていっているので、その国の経済状態や政策と合わせて検討すると良いと思います。私のおススメはミャンマーです。

 

人件費について軽く書きましたが、次は法人の設立について書いてみようと思います。

日本と海外はやっぱり色々違いますので・・・。

 

お仕事の話は一旦おしまいです。

 

次回、またフィリピンに行きます!!行ってきます!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

[ポットブログ77あとがき]

 

 

マキの自己中は本当に想定外オブ想定外でした。

私たちは身体の関係があるわけでもなく、彼氏彼女でもありません。

 

何ならそんなに店に行ってないので、私は常連でもありません。

 

にも拘わらず、恐ろしい程にコールが来ます。

他の女性はメッセージがメインなのですが、マキはコールがメインです。

しかも自分が好きな時にかけてくるだけで、用事が入るとすぐ切られます。

 

私はただの便利屋さんのようになっていました。

 

さてさて、マキはほっておき、

次回ついにジョアンへのアプロ—チ大作戦をスタートさせます。

 

しかし壁は依然高いまま。

 

頑張れポット!負けるなポット!

 

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ポット
クレマニのカモ担当。アラフォー。日本じゃシャッチョさん、マニラじゃカモネギさん。 日本の恩人のススメでマニラで起業を試みるが、仕事より女性を優先してしまうダメ男。 果たしてビジネスは成功するのか?マニラで性交できるのか?

8 コメント

  1. ポットさん更新お疲れ様です。
    これから純愛ストーリーが始まるのですね!
    そして海外起業のお話も経験者だからこそ語れる部分で読んでいて楽しいです♪
    門外漢なのでほへーと読んでいるだけですが笑
    アプローチの行方が気になります(*´-`)
    神出鬼没なマキがどこでドラマを起こすのかも!!

    • かなかなさん、コメントありがとうございます。
      そうなんです。ついに始まります。ドキドキワクワクのピュアストーリーです。
      神出鬼没とかw 先読みが凄いっすねw

  2. ポットさん、私には社長業をする勇気も才能もないのでヌクヌクと会社員をしておりますが、社会に対しても家族に対しても責務が増える分独立したほうが自由度が増えると言う事が色々な視点で判り、大変参考になったと同時にポットさんのバイタリティといいますか、とにかくスゲェーポットさん!と言う気持ちでいっぱいです(しかもこれまだ30代ですよね?!)。
    でもシャイで少し乙女なポットさんでもあったんですね🤣🤣🤣 そのギャップがいいじゃないですか。
    毎日更新ありがとうございます、明日も楽しみです。

    • かーわんさん、コメントありがとうございます。
      会社員も経営者もどちらもメリットありますよね。自分は今、4足の草鞋を履いてますので、社員でもあり、管理職でもあり、経営者でもあったりします。それぞれのメリットを活かす事を考えてます。

      そうなんです、この時は30代でした。ただ24で起業しましたので、経営者としては、そこそこのキャリアになっていた頃ですね。

      仕事に没頭し過ぎて、女性関係はてんでお子ちゃまでした。本当にピュアです。今でも。
      当分、毎日更新続きますので、宜しくお願い致します~

      • 四足の草鞋( ̄◇ ̄;)
        自由度が増えるなんて言ってしまい大変失礼いたしました。それぞれのメリットを活かすと言う前向きな姿勢が全てを物語るような気がしますがご自身で作り上げてきた成果であり結果なのですね。人生の約半分経営者。四足の草鞋。毎日更新。本当に頭が下がります。ありがとうございます。これからも健康第一で、是非末永くクレマ二さんへの投稿よろしくお願いいたします。

        • ありがとうございます!
          実は、そんな大したものではなく、土日も休まずに動き続けてるだけなんですけどねw 休むくらいなら遊びたい!遊ぶためには稼がなければ!という感じで手を広げてます。

    • ボンさん、そうなんです!
      怖がりなのか、プライドが高いのか、全然一歩目が出ません。
      常に受け身になってしまう悪いクセが直りません・・・

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