【ポットブログ110】泣きっ面に蜂???ポット崩壊の始まり

フィリピンの大統領選挙は本当に誤算でした。
しかし少し前から最悪のケースは想定していたので、
損切出来る部分は早めに切り始めており、
利益は取れなくとも赤が出るような事はありませんでした。
セーフ、セーフ。

そんな事より日本の会社の方が大問題です。
私が海外を飛び回っており、日本を留守にしがちだったのですが
その間に取り返しのつかない事態になっていました。

 

【ポットブログ110】泣きっ面に蜂???ポット崩壊の始まり

5月、6月は日本に居られる日数が3日あるか?ないか?くらいで
殆どが海外というスケジュールになっていた。

地獄のような日程の中、交渉と契約を繰り返し
なんとかかんとか裏稼業を完了させる事が出来た。

 

利益の1割は自分の手数料に取って良いという契約だったが、
正規ルートで進めたが為に大きな利益が出せず、億単位の取引を何度もしたが
利益としてはトータルで1000万もいかないような案件となってしまった。

 

更に交渉が長引きそうな案件は損切で利益ゼロもしくは若干のマイナスで取引した為、
怖いお兄さん達に報告する際は自分の利益を足して報告していたので
結果2カ月間休みなしで働いて儲けはほぼ無しという状態だった。

 

それでもやっと怖いお兄さん達から解放され安堵した。
失敗が許されない案件というのは本当に生きた心地がしない。

見上げた空は青く、やっと自由になれた気がした。

 

本来ならキャバクラでも行ってどんちゃん騒ぎをしたい所だが、
あまりに日本から離れていた為、ジャンプやマガジンなどの週刊誌が読みた過ぎて
漫画喫茶に籠って2カ月分の雑誌を読み漁っていた、その時!!

 

 

事件が起こった。

 

ジルから何とも言えない悲鳴が・・・

 

ジル「ボス!仕事来ないよ?skype繋がらないよ」
ポット「え??どういう事?Hに電話はした?」
※Hは日本の会社を任せている後輩である

ジル「電話もダメ。skypeもダメ」
ポット「分かった。ちょっと待ってて」

 

一体何が起こったのか?

ジルの会社はこの頃社員数も結構増えており、
画像を取り扱うクリエイターが育っていたので、
ポップや名刺など色々な印刷物の受注をフィリピン国内から請けるようになっていたが
それでも日本からの仕事の収入がメインの収入だった。

 

それだけに日本の会社と連絡が取れないとなると
ジルの焦りも理解出来る。

私もジルと同じく何度もHに電話を掛けるが、
電源が入っていないと言われるだけでコールすらしない。

ジルに明日の朝一番で会社に行ってみる!と告げ
私はとりあえずダッシュで雑誌を読み漁った。

 

徹夜で日本での空白の2カ月を埋め、
外苑前にある後輩の会社に向かった。

 

・・・・が鍵が閉まっている。

 

営業時間なのに鍵が閉まっている。

嫌な予感しかしない。

鍵を開けて中に入ると、いつもの通りの会社。
違ったのは従業員が誰もいない事、
そして後輩の机の上に3通の退職願。

 

 

意味が分からない。

社員が辞めた???

後輩は???

取引先や知り合いに連絡を取るのだが、
誰も分からない、聞いてないとの事。

 

仕方無いので履歴書を引っ張り出してきて
退職願を書いた社員に電話してみる。

 

ポット「あ?A君?お疲れさま」
A君(仮名)「お疲れ様です。」
ポット「なんか退職願見たけど、どうした?」
A君「ポットさん知らないんですか?」
ポット「ん?なにが?」
A君「Hさん逮捕されましたよ。」

 

ええええええええええええええええええええええええええええええええええええ

うええええええええええええええ

 

たっ たっ  たっっ たいほ?????

 

後輩の会社は確かにインリーガルな仕事をしていたかもしれないが、
法に触れるような事はしていないハズである。

 

ポット「え?知らない。聞いてない。何罪???」
A君「暴行と強姦未遂か何かみたいです。」
ポット「マジで???いつ????」
A君「つい3日前とかですよ。それで僕ら話し合って辞める事にしました。」
ポット「ちょっと考え直してくれない?」
A君「その前に先月分の給与とかちゃんと払ってからにしてくださいよ」
ポット「え?給料貰ってないの???」
A君「はい。飲み歩いてばかりで会社にも来てないですよ。Hさん。」

 

・・・・・・・・

 

なんという事だろうか。

私が信頼して会社を任せていた後輩が、逮捕されていた。
顧問弁護士にすぐ連絡をし、事情を聞いた所、

歌舞伎町の女の子を無理矢理タクシーに乗せ、
ホテルに連れ込もうとした所を通報されたのだとか。

 

この後、会社の口座などを調べてみると、
小口現金が空、経費精算は飲み屋の領収書ばかり・・・

 

会社の口座にもお金がほぼ残っておらず、
確かに社員の給料を払えるだけの残高が残ってなかった。

弁護士経由で後輩に面会させて貰ったが
泣いて謝っているだけで打開策は無し。

 

目を離したたった2カ月のうちに空中分解してしまっていた。

後輩は個人でも借金するくらい遊び惚けていて、
仕事は社員に任せっきりでまるでしていなかったようである。

私は自分の報酬分を返還し、未払いのモノは清算したが
既に請けている仕事だけを納品し、クライアントの謝罪に追われた。

 

怖いお兄さん達からやっと解放されたのに、
似たような怖いお兄さん達に頭を下げて回った。
(実際は電話なんで頭は下げてないし、回ってもないのだが)

 

自分は全く悪くないのに浴びる罵声は本当に辛かった。

私は知り合いに頼み、あまり売り上げが上がらなくなっていたホームページの運用代行を引き取って貰い。
レタッチの部分だけを引き続き受注出来るよう何とか代理店と交渉した。
だが、これが失敗だった。

 

その代理店の社長はがめつい人で、無茶苦茶な利益を取ろうとした。
安くて速いがウリだったレタッチが普通の値段になったら注文は入らない。

 

私は金の成る木を失なってしまったのである。

 

一緒に飲んでいる時はノリも良くて物真似も上手な面白い後輩だったが、
こんな事になってしまうとは・・・後悔先に立たずとはこの事である。

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[ポットブログ110あとがき]

後輩はこの後、ちゃんと起訴され執行猶予を貰って
3カ月後に出てくるのですが時既に遅しでした。

風俗系の代理店なんてのはまともな利益率で活動していないので
ゴリッゴリの単価で販売して全く売れない状態になってました。

今度こそ真面目にやりますとか色々言ってましたが、
クライアントからの信頼も失ってしまっていて、
何ともなりませんでした。

2カ月間ほぼタダ働きさせられた直後に
金の卵だと思っていた会社を失ってしまい
本当に精神的に厳しい状態になりました。

この頃、ジョアンに会いたい。
ジョアンに会いたいばかり考えてました。

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ポット
クレマニのカモ担当。アラフォー。日本じゃシャッチョさん、マニラじゃカモネギさん。 日本の恩人のススメでマニラで起業を試みるが、仕事より女性を優先してしまうダメ男。 果たしてビジネスは成功するのか?マニラで性交できるのか?

4 コメント

  1. 笑っちゃいけない深刻な話だとは思うのですが、
    緊急事態なのに雑誌を読んでから行動したり、
    実際は頭下げてないのクダリがポットさんっぽくて笑ってしまいました笑笑

    • こっしーさんコメントありがとうございます。
      電話で連絡が取れないので、夜に行動しても仕方無いと思い
      朝まで徹夜で読み漁って、アサイチで会社行った次第ですwww

  2. ぽ、ポットさん。。。
    すみません、遅れ読みのNです。。

    (イザ!という時のため?に、クレマニの1話は保険で残しているので。何のコッチャ)

    ちなみにフィリピンの・・・
    ジル他皆さんはどうなっちゃったんでしょうか?
    あ、もしや次の回で書かれてるんですかね?苦笑

    とっても気になりました。
    「ソコーーーー?」って突っ込まないでくださいね。すみません。。。

    • Nさん、通り名の種類が多いっすねwwwww

      遅れ読みのNは良いっすねwww

      ジルはまだまだ出てきますよ。
      遅れて読んだら分かりますwwwwきっとwwwww

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