【ポットブログ89】ドッキドキの初デート。恋は進展するのか？

【ポットブログ89】ドッキドキの初デート。恋は進展するのか？

 

フィリピンは１８歳で成人になります。なので１８からお酒を飲めるようです。

 

誕生日を一緒に過ごす事は出来ませんでしたが、誕生日休暇が終わり、

マカティに帰ってきたジョアンは１日出社すると翌日がデイオフなので、

帰ってきたらデートしよう！と誘い、オッケーを貰ってあります。

 

中学生レベルに毛が生えた程度の英語力ですが、

気持ちがあれば通じるものです。成せば成るですね。

 

ジョアンと私の初めての二人っきりのデートです。

私は真剣にお店を選び、ジルの力も借りず、自分で予約をしました。

 

結構頑張りました。

 

 

【ポットブログ89】ドッキドキの初デート。恋は進展するのか？

 

カレンの部屋の契約を済ませ、ホッと一息ついた時、

ジョアンからビデオコールが来た。

 

誕生日パーティをしている！という報告の電話だった。

 

パーティは家族や親戚だけでなく、近隣の人も来てるんじゃないか？

という人数で大騒ぎしている様子が伺えた。

壁に貼ってある風船とかハッピーバースディの文字とか結構本格的だった。

４０〜５０人はいるだろう人達からジョアンはお祝いされていた。

 

これを見ると、確かに実家に帰った方が正解だったんだなと思えた。

フィリピン人はこういうお祝い事を凄く大事にする。

 

私はあまりこういった事に関心が沸かないタイプの人間なので、

フィリピン人と交流を深める為には、こういったマインドを持たなければならないなとほんの少しだけ反省した。

 

それにしても、こういったパーティの費用などを出して欲しいとか、

そういったお金の事をジョアンは一切言って来ない。

 

今まで出会ったフィリピン人と全く違う。

フィリピン人は誰でも金をくれと言ってくると思っている人に伝えたい。

 

確かに金、金、言ってくるフィリピン人は多い。

しかし、全員ではない。ジルやジョアンは一切言って来ない。

こういう人も実際に存在しているのである。

 

 

そしてジョアンは、２泊３日の帰省をたっぷり楽しんだようで、

マカティの自分の部屋に帰ってきた瞬間にテンションの高い電話があった。

 

私達は明日の待ち合わせ時間と場所を決め初デートをするのである。

 

 

冷静に考えてみると、リーガウの宣言をしてから１度もデートしてないのに

なぜ私は答えを待ち続けていたのだろうか？今更ながら不思議である。

 

常に受け身というか、要望があればそれに応えていくスタイルなので、

私を鴨にしようと狙っている女性ならば、色々要望を言ってきてくれるが、

そうでない普通の人からしてみると、要望を言わなければ何もしないので、

私は全くもってつまらない人間だったと反省した。

 

ジョアンがジルに、私の事を真剣の考えているのか分からないと言っていたが、

本当にその通りである。アラフォーになっても学ぶ事は沢山あるものだ。

 

私達の初デートは景色のよいレストランで夕食を取り、

そしてカラオケに行くというデートコースだった。学生のようなデートである。

 

そんなに豪華なディナーも必要ない。高額なプレゼントも必要ない。

気持ちが大切なんだな・・・と思った。

 

ま、日本からヴィトンのリュックを買ってきていたので、

実は高額なプレンゼントだったりするが、その辺はご愛敬で。

 

 

レストランはリザーブする時にバースディと伝えてあったので、

デザートの時に店員が誕生日の歌を歌いながら持ってきてくれた。

周りのお客さんも一緒に歌ってくれて、ジョアンは凄く嬉しそうだった。

間髪いれずにプレゼントを渡し、すぐに使ってよ！と言ってリュックを背負ってもらう。

ジョアンの身長の事も考えて小さめのリュックにしたが、最高に似合っている。

 

ジョアンは終始笑顔で、私も凄く幸せな気分になった。

 

そしてカラオケに移動し、歌を歌う。

ジョアンは日本の歌なんて全く知らないが、私は構わず日本の歌を熱唱する。

ジョアンも負けずにタガログ語ソングを熱唱する。

 

もう１８歳になったジョアンはお酒を堂々と飲んでいる。

堂々と　と表現したのは、入社祝いの時にも飲んでいたからだ。

 

 

テンション高くガンガン飲んでいる２人。

ここで事件が起こった。

 

ジョアンが私に体重を預けるようにもたれてきた。

 

私はリーガウ中という事を重く考えすぎていて、

キスやワンチャンが禁止というのの更に上のハグも手を繋ぐのもしていなかった。

 

しかし、こんな状態になってはもう我慢出来ない。

 

つい、私はジョアンをギューーーっと後ろから抱きしめた。バックハグである。

 

歌を歌わず静かな時が流れる。

 

 

するとジョアンがポロっとつぶやく

 

キスミープリーズ

 

 

・・・・

 

思考が止まる。

 

 

いいのか？本当にいいのか？

 

 

いや、ダメだったとしても、もう止まらない。

 

私はジョアンの頬ではなく唇にキスをした。

 

リーガウ中の禁止事項を余裕で破ってしまった。

 

 

その後３０分くらい私達は特に会話もなく

見つめ合っては口づけを交わすという幸せな時を過ごした。

 

 

カラオケ屋で２時間を過ごし、ジョアンを家まで送った。

帰り際でも熱いキスをして私達は解散した。

 

 

帰りのタクシーの中でも先程の夢のような時間を思い出し笑みがこぼれる。

 

 

ワンチャンするより幸せな時間ってあったんだな・・・・

 

なぜ今までワンチャンの事ばかり考えていて、こういう時間を考えなかったのか。

 

純愛がしたいと願っていたが、もはやその夢はこの時点で叶っている。

 

こんな幸せな事はない。

 

 

 

誰かが　ポットさんあなたの人生のピークはいつですか？

 

と質問してきたら、私は力強く

 

今でしょ！！

 

と答える自信がある。

 

そのくらい幸せな時だった。

 

 

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[ポットブログ89あとがき]

 

リーガウ期間はキスが禁止だと聞いていましたが、ついついしてしまいました。

というより、ジョアンからキスしてと頼まれたので、きっとオッケーのハズです。

 

テキーラキッスゲームが得意な私はフィリピン人と余裕で１００人以上とキスしてますが、

その全てのキスを足しても、今日のキスの方が価値がありました。

 

アラフォーになっても青春時代のような恋が出来る。

フィリピンとはそういう国なのです。

 

私はアラフォーなのに、心の中はジョアンと同じ１０代になっていました。

手が触れっただけで頬が赤らむような、そんな素敵な恋でした。

 

フィリピンに心から感謝したい。

 

ジョアンと出会わせてくれて本当にありがとう！