【ポットブログ102】久しぶりのマフィア登場！そしてフィリピンの闇

【ポットブログ102】久しぶりのマフィア登場！そしてフィリピンの闇

クレアの一件から疎遠になっていたマフィアですが、
半年ぶりくらいに連絡が来ました。

どうやらフィリピンで新しいビジネスを始めるので手伝ってくれないか？との事でした。

自分がフィリピンに会社を作る時にお世話になったので、断るわけにいきません。

久しぶりにあの怖い顔を見るのか・・・と、げんなりしましたが、
一応行く事にしました。

【ポットブログ102】久しぶりのマフィア登場！そしてフィリピンの闇

マカティのオフィスにいるので、顔を出してくれとの事で私は急いで会社へ向かった。
あんな凶暴な男をジョアンのそばに何時間ものさばらせておいてはいけないからだ。

会社につくと、マフィアとジルが楽しそうに話している。
ジョアンは被害にあっていないようで、少し安心した。

マフィア「ポットさん！久しぶり！会社好調そうだね！」
ポット「ご無沙汰してます。ええ、何とかみんな頑張ってくれてます。」
マフィア「ちょっと新しいビジネスやろうと思ってさ、一軒付き合ってよ！」
ポット「は、はい！もちろん。どうすればいいですか？」
マフィア「ついてきて」

マフィアは私をタクシーに乗せ、マカティからまあまあ遠い田舎の倉庫へ移動した。

こんなクソ田舎で何のビジネスを・・・と私が不安がっていると、
マフィアが今回の案件の詳細を説明してくれた。

その内容は・・・

どこぞのＫＴＶの社長さんからマラテの物件の買い取りの話が来たそうである。

物件のオーナーはオーストラリア人かなんかの外国人。
その仲介をしてくれる人と今から会うとの事である。

正直、私はＩＴ畑の人間なので不動産は全く詳しくない。
そんな私が何を手伝えるのだろうか？と不安になっていると
マフィアはズカズカとその倉庫に入っていった。

倉庫の社長さんみたいな人と仲良く喋って、倉庫の中を見ていくようだ。

紹介くらいせえよ！！！と心の中だけでイライラしていると、
その倉庫の社長が後ろをついてくる私に気付いたようで挨拶してきた。

どうやら日本人の駐在さんなどが日本に帰る時に色々なものを買い取り、
それを中古品販売みたいな感じで売っている人のようである。

色々な仕事があるもんだな・・・と感じた。

一通り倉庫を回って、やっとマフィアが本題に入る。

その物件の詳細を見ると、物件はマニラの中心部。

一階がステーキハウスで、二階はＫＴＶ。
それより上はホテルという物件のようである。

土地は３０年契約みたいな約束が既に持ち主としてあり、
そこに立っている物件が今回の話の主人公のようである。

ＫＴＶは賃貸なので家賃収入のみだが、
ステーキハウスは同じオーナーが経営しているので、
その分も利益も収入となるという説明だった。

一応２年分の収支を見せて貰ったが、確かに儲かっている。
ただ、この手の資料は納税系の書類までしっかり見ないと、
本当の数字が書いてあるのかは信用出来ない。

そして私が思うにフィリピンの物件なんて、違法建築みたいなものばかりなので
素人が手を出すんじゃなくて、不動産鑑定士みたいなプロに頼むべきである。

それだけにマフィアがノリノリで話を聞いている中は私はぼーーっと座っているだけだった。
正直、全く興味がない。買いたければ買えばいいし、そもそも私に全く関係がない。

マフィアとその倉庫の社長の話が終わり、タクシーでマニラに戻る。
タクシーの中でマフィアがとんでもない事を言う。

マフィア「ポットさん！いい物件だったでしょ？どう一緒に買わない？」
ポット「え・・・。一緒に？」
マフィア「あそこ〇億ペソだから、半々で出そうよ」
ポット「たっけーっすね。あの利益が本当でも回収に３年以上かかりますよ？」
マフィア「でもフィリピンでビルのオーナーって箔がついてよくない？」
ポット「自分、そういう地位とか名誉系、全く興味ないんですよね・・」
マフィア「いやビジネスとしても美味しい話だと思うよ。詳細しっかり見ておいてよ。あとでメールする」
ポット「は、はあ・・・」

なんとマフィアは一緒に物件を買わないか？と言ってきたのである。
私にとっては全く価値のない物件を億のお金を出して買うなんて、、、絶対嫌である。

そして、個人でそんな大金持ってないし、フィリピンにだってそんな金はないので、
日本の会社から出すか、個人で借金するしかない。てか、借金するにしてもそんな大金どの銀行も貸してくれない。

マフィアは不動産なんたらでとか色々言っていたが、そんなのは日本での話である。
海外の物件を買うなんてリスクしかない。

そもそも、日本なら土地もセットで考えられるが、フィリピンの場合は土地は絶対に手に入らない。
長期の契約の保証があったとしても、あの国でそんな保証信用してられない。

私はノリノリのマフィアには悪いが、このお話は絶対に断ろうと決意した。

一応詳細資料を見て検討してくれとの事だったので、資料を見たフリだけして返答する事にしたのである。

久しぶりに出てきたと思ったら、変な話を持ってくる。

そもそもこういった案件は師匠のように、フィリピンに拠点(持ち物件)があって、
自家用車も持ってて、更にビジネスのビザもあるような人が手を出すべきである。

フィリピンに来るのにノンビザで最長３０日のような人が、箔が付くから！みたいなちっぽけな理由で手を出してはいけないのである。

それも手持ちのお金というか遊ばせてるお金で投資するのなら百歩譲って理解するが、
借金をしてまで購入するものではない。

こんなことは考えるまでもなく理解出来る事なのだが、どうやらマフィアは理解出来ていないようである。

しかも、こともあろうに自分だけではキャッシュが足りないので他人まで巻き込もうとする・・・・

尊敬する先輩だと思っていたが、こんなへんてこりんな話を信用するようでは尊敬には値しない。

この件以降、私はあまりマフィアを尊敬しないようになったのである。

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[ポットブログ102あとがき]

いやぁ、マフィアがとんでもない案件を持ってきました。
4000万とか5000万でも断りたい話なのにその数倍の金額の話です。

しかもあの人ひとりでやってくれればいいのに、私を巻き込もうとするとは・・・
マフィア恐るべしって感じですね。

フィリピンの滞在が長くなると、こういった不動産の話はゴロゴロ出てきます。
マカティのＫＴＶの社長さんからも元同僚みたいな営業マンを紹介されましたが、
にこにこ話を聞いて、やんわり断っておいた。

私は純愛メインでフィリピンに来ているのであって、
ビジネスメインではないのです。