【ポットブログ105】な・・・なぜオマエがここに・・・
ジョアンの祖父の誕生日のお祝いの前夜、私とジョアンは結ばれました。
その日を境に修行のようなLINEは少し収まりましたが、
ジョアンが私を自分の所有物のように扱うようになりました。
彼氏だから当然。 といった感じになってしまい、手と手が触れあって頬がポっと紅くなるような
そんなピュアで新鮮な感覚は失われてしまい、長年の夫婦のような関係になっていきました。
私が少しでも反論しようものなら、めちゃめちゃ怒るので、イエスマンポットになってしまうのでした。
【ポットブログ105】な・・・なぜオマエがここに・・・
ジョアンのおじいちゃんの誕生日が終わってからというもの、ジョアンは自分の希望をハッキリと言うようになった。
どこそこに行きたい。いついつに行きたい。といった感じで
行けるかな?なんてお伺いする感じではなく、私が行くって決めたんだから、アンタも来るよね?というニュアンスである。
そしてジョアンのおじいちゃんの誕生日祝いから丁度一週間後の日曜日、
ジョアンは遊園地に行きたい!と言い、今から行くぞ!とノリノリになってしまったのである。
私が鉄槌を食らわしたアカリであるが、遊園地や水族館だけでなく、
実は色々なデートスポットをマキと一緒に連れて行ってくれた。
その中にムービースターズカフェというレストランがあった。
スパイダーマンやバットマンなど映画に出てくるスターと写真が取れたりショーが見れる店だ。
色々な場所で記念撮影が出来るし、料理を食べながらショーも見れる。
当時私はInstagramをしていなかったが、していたらかなりインスタ映えしたと思われる場所だ。
このムービースターズカフェは遊園地から近いので、ジョアンと遊園地で遊んでから、
そのカフェで晩御飯を食べるという計画を立て、ジョアンと遊園地へ出かけた。
動物園でもワオワオ言って喜んだジョアンである。
遊園地は更に喜んだ。
もう楽し過ぎるといった感じで、次はコレ、その次はコレと私の腕を引っ張り回す。
イエスマンポットは、姫の希望通りに全てお付き合いした。
ジョアンは本当に大喜びで、私が見た中で過去1番の笑顔だった。
この天使の笑顔がすぐそばで見れるなら、私は奴隷でも何でも良いと思えてしまう程だった。
・・・・が、この天使の笑顔が、1時間後に冷たい笑顔になるのである・・・。
遊園地で目一杯遊んだ後、私達は計画通りムービースターズカフェへ移動した。
ここで事件は起こった。
カフェの中で写真を撮ったりあーだこーだして楽しんでいる私の視線の端っこに知っている顔を発見した。
マキだ。
今日は仕事じゃないのか?
マキは私が見た事あるようなないような女性達5人と共に食事をしていた。
マズい・・・。絶対に声をかけられたくない。
私は巧妙にジョアンを外に誘導し、外の景色を見て時間を潰した。
このカフェは外にも写真を撮るスポットが沢山あるので、かなり自然に遭遇を避ける事が出来た。
しかし、どこで気付かれたのだろうか?
マキが外に出てきて、ズカズカとこっちに向かってくる。
なんという空気の読めない奴だ・・・・
そして満面の笑みで
マキ「やあポット!これが前に言ってたガールフレンドかい?」
ポット「い・・・・いえす」
マキ「本当に可愛いねー」
ジョアン「だれ?」
ポット「友達」
冷や汗が止まらない。蛇に睨まれたカエルはきっと今の私と同じ心境なんだろう。
その後、マキとジョアンがタガログ語でワワワワワワワと話して、
マキが私の肩を叩きグッドラック!と言って去っていった。
ジョアンの機嫌があきらかに悪い。
あのクソ女、いったい何を吹き込みやがったんだ・・・
私とジョアンは食事と軽くアルコールを摂取し会計をした。
食事中一切マキの話題にも触れず、遊園地の話や映画を見てみたい。という話だけだった。
それはそれで逆に怖い。
そしてそろそろ帰ろうか。と言った時、驚愕の発言を聞く事になる。
ジョアン「アテ マキが働いているお店に行ってみたい」
・・・・・
あ・・・・
あいつ・・・
や・・・やりやがった・・・・
こういう作戦か・・・
ジョアンはKTVなんて知らない。もちろんある事くらいは知っているのだろうが、
実際に行った事はないはずだ。
マキはいたずらっ子がそのまま大きくなったような人間だ。
悪気はないのだろうが、今回の誘いは非常に悪い。
ジョアンとこれから愛を育もうとしているのに、とんだ横やりが入った格好になる。
断るのも断るで怪しいし・・・
私はジョアンにマキのお店はお酒を飲むお店でタバコ臭いし汚いよ?と説明し
なんとかやめさせようと、必死で店をディスった。
。。。がしかし、一度沸いた好奇心は止められない。
姫の希望通り、奴隷ポットはマキのお店に行かざるを得なかった。
マキが働く店は、VIPルームがあるような高級店ではないので、周りからガンガン見られる。
怖い・・・
逃げたい・・・
逃げちゃダメ、逃げちゃダメ、逃げちゃダメ・・・
心の中で臆病ポットと英雄ポットが戦う。
入口付近でも躊躇したが、まだ時間は早い。女性陣も酔ってないだろう。
きっと大人の対応をしてくれるはずだ。そう信じるしかない。
私はジョアンを連れて店に入った。
店に入るやいなや、少し前に見た満面の笑みと同じ笑みをしつつ悪魔がジョアンの腕を引っ張り席に座る。
複数の人間が座って制御出来なくなるのを恐れ、指名はマキだけにした。
マキ、ジョアン、私という順で並びでお酒を頼む。
マキは珍しくテキーラでなくジョアンと同じサンミグライトを飲んでいた。
ジョアンとマキがめちゃめちゃ話をしている。
私は全然輪の中に入れて貰えない。しかし、もう一人女性を付けるのはリスクでしかない。
それでなくても、横を通る女達がフーフー言ってチャカしてくる。
この店は、というかマラテのKTVはワンセットが90分なので、
普段はあまり感じないのだが、今日に関してはこの90分が異常に長く感じる。
そうこうしている間に、マキが他の席に呼ばれて席を移動し、ヘルプが来る。
ヘルプの子は名前もよく知らない女性だがもちろん見た事はある。日本語が喋れるっぽい子だ。
フォーメーションは変わり、ジョアン、私、良く知らない女性という並びになった。
良く知らない女性が二人の関係を聞いてきたので、
ドヤ顔でガールフレンドだ!と宣言した。
凄く可愛い彼女だね!と褒めてくれた。
ただ、観光客でもなく同業でもない子が来るのは結構レアケースのようである。
クソが。こっちだって来たくて来てんじゃねーんだよ!
良く知らない女性と日本語まじりのちょっと英語で喋っているので、
今度はジョアンが全く話題に入って来れずつまらなそうである。
私はジョアンにお酒を飲むお店は友達やお客さんと一緒に来て
一緒に盛り上がって親睦を深めるお店なんだよ。
カップルで来るようなお店じゃないよ。と一生懸命説明した。
まもなく時間という時にマキが戻ってきてジョアンに延長しろと言っている。
ジョアンも、もっとマキと話したいという。
しかし私はここでオーナー権限を発動した。
ジョアン、明日は仕事だよ。遅くまで遊んでいたらダメ!
マキは得意のシゲナァ(いいじゃん~頼むよぉ~)を連発したが私は聞き入れない。
会計は見た事もないくらい安く。いつもはマキにチップを渡すが
少し苛立っていた私はチップを渡さず帰路についた。
ジョアンをタクシーで家に送り届け、全く同じ道で帰宅する。
タクシー運転手も驚きの往復である。
それにしてもマキの野郎、とんでもねー事してくれやがった。
遊園地からの楽しいお酒からのジョアンと二度目のワンチャンを狙っていたのにできなかった。
もう数日後には日本に戻らないといけというのに、ナンセンスだ・・・
そして、このジョアンとマキの出会いが私がマキからゆすられる原因となるのであった。
そんな酷い目に会うとは想像していなかった私は、日々忙しい裏稼業をこなしつつ、毎日を一生懸命生きていたのであった。
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[ポットブログ105あとがき]
結構可愛いと思っていたマキの笑顔ですが、この日を境に悪魔の微笑みに見えるようになりました。
顔は笑っているが、心で何を考えてるか分からない。そんな印象です。
幸いマキとのLINEのやり取りを見られても、本当に友達同士の話しかしていないので、この点については良かったです。
金銭契約があるような女性とのやり取りを見られると非常に不都合なので、知り合いの中では一番セーフなのかもしれません。この時までは・・・
この後、マキの誕生日があり、その後から急速にマキが知恵を付けていくのでした。
彼女さんとの貴重なワンチャン
のタイミングを逃してしまいましたね💦💦
それにしても。。。
マキが知恵をつけるとか、ゆすられるとか、
伏線が多くていつ回収されるのか楽しみです❗️
そうなんですよ。まだ十分に堪能したとは言えない状態だっただけに悔しい展開でした。
そして、この伏線はフィリピン女性に関わった全ての人に届けたい内容ですw
お楽しみにww
カオスっぷりが良いですね!可愛い女性には何だって尽くしたいと思う私はそのために働いて生きているんだと理解して正気を保っています!
レンジさんは実物のマキを見た事あるので分かって貰えると思いますが
自己中が服を着て歩いているようなヤツなので、マジで大変です。
可愛い女性は本当に厄介だと常に警戒して動く必要がありますねw