[レンジブログ 前回のあらすじ]
パンパシフィックホテル室内、続いてマニラでのおすすめ両替所を紹介。両替所によってレートが変わるので旅行者は損をしないように注意が必要。マニラ旅行を検討されている肩には、お金に関わる重要な話なので是非ご覧頂きたい記事の一つです。
[前回の記事]
【レンジブログ7】夜のマラテへ繰り出す準備。現地の両替所にて、日本円をペソに両替
クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリ仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。
また、オノケン(現在の話)とレンジ(過去の話)のブログは交互にストーリー展開します。登場人物も共通する人が出てくるので、始めから読んで頂けるとより記事の内容が分かりやすいと思います。オノケンブログもチェックしていただければ幸いですm(__)m
[レンジブログの第一話はこちらから]
【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
【レンジブログ8】マラテ、フィリピンパブKTV。グランドヨーコ GrandYoko にて、ショーアップ。
時刻は間も無く午前2時。おそらくラストまでワンセットもないだろう。
田原さんに促され、私が先頭で入っていく。生涯、2回目のグランドヨーコGrandYokoだ。
[グランドヨーコ GrandYoko は、この界隈では高級店のクラスになる]
エントランスを抜け、中に入ると。
30人くらいいただろうか。ドレスアップした美しいフィリピン人女性たちが入り口付近のウェイティングルームに座っていた。
その真ん中を私たちは進む。とても照れる。
こちらを意識し視線を強く送ってくる女性、客のことなど全く興味がないのかスマホを触り続ける女性、同僚の友達と楽しそうに話している女性達、様々だ。
私はそこを抜けるときは、全く彼女達を見る勇気はなかったのだが、視線は前に保ったまま視界を広げ、どんな女性がいるだろうかとできるだけ査察する。
おそらくたくさんの綺麗な女性がいたと思う。
スタッフは田原さんのことを特別な客だとわかっているようだった。BOX席ではなく、何も言われず奥のVIPルームへと通された。
そこには、8畳ほどの空間に、大型ディスプレイのカラオケセット、テーブル、壁際には高そうなソファ。
おそらくゲストの数は3から4人まで対応する部屋だろう。内装の雰囲気も高級感がある。
[グランドヨーコ GrandYoko VIPルーム内装写真 とてもキレイで清潔感、高級感がある]
田原「はー、疲れた。やっぱりここが落ち着くわ。」
ソファに半分寝そべり、手を頭の後ろで組んでいる。リラックスしているようである。
私もソファに座り、リラックスしている振りをしている。とにかく私は、どんな女性と出会えるのかワクワク、ドキドキ。決して落ち着くことはできなかった。
田原「ここのオーナーさんはね、マニラでは有名な方でね。私もお会いしたことがあって・・・」
この時田原さんは、この界隈のKTVや飲食店など、外国人相手の商売の難しさや魅力を私にいろいろと教えてくれた。
しばらく二人で話していると、スタッフが入ってきて田原さんへ声をかける。顔なじみのようで、非常に親しそうな印象を受けた。
田原「さて、レンジさんどうする?ショーアップする?」
私「そうですね!お願いします」
「ショーアップ」とは店内に在籍している女性達が客の前に並び、客はその中から指名するというアメイジングなシステムである。
女性をだいたい2グループに分け、その中から気に入った女性を指名するのである。複数の女性を指名することも可能とのこと。
スタッフが女性達を呼んできた。
綺麗な女性が次々と店内に入ってきた。壁際に並んでいき、もう入らないよと思ったがさらにギュウギュウに入ってきた。
[グランドヨーコ GrandYoko VIPルーム内装写真 出入り口方面の写真]
室内に15人くらいの美しい女性が目の前に並ぶ。この中から、私たちが指名するのである。
おー、みんなレベル高い!どの女性も美しいなー。あの子も良いな、この子も良いな。あ、超タイプの子だ、性格はちょっときつそうだけど、良いなー。私のブスな視線を女性に送る。
それにしても、ここに立つ女性達はどのような思いをしているのだろう。まるで品定めをするような男の目線に耐えれるのだろうか。メンタルの弱い人にはとうてい無理な仕事であるなといつも思う。
田原さん「俺、あの子!すごく美人。あの子指名する!」
えっ、田原さん早い。しかもそんなには。美人ではない、私には少し苦手なタイプに見える。もちろん人それぞれタイプはある。それでもあの子はないような気がした。
私とタイプが違うようで安心したが。
それにしても、パーリーは超絶美人なのに…。
はっ、それより、私も早く指名しなければ。
私はスタイルにはあまり興味が無く、顔の好みと少し気の強そうな人が好みだと自覚している。さて、どの子も良さそうだけど。あまり悩んでいるとスケベなただの太ったおっさんだ、若い女性達を前に恥ずかしいぞ。
ここは、勇気と希望をもって、次のグループに期待!心を鬼にする。
私「ネクスト、オネガイシマス」
女性達はうつむいて部屋を出て行く。心の舌打ちが聞こえてくる。
申し訳ありません。でも、こちらも後悔したくないのです。あなた方は大変お美しいのは間違いありません。ただ、もう一グループ見てみたいだけ。自分が納得したいのです。
次のグループの女性が再びぞろぞろと部屋に入ってきた。
スタッフ「サイゴデス」
おおー、このグループも皆可愛い。あの子もいいな、この子もいいな!どうしよう、未だ決められない。
田原「レンジさんどう?好みの子いる?」
私「そうですねー。」
いや、もしかしたらさっきのグループの子の方がよかったような。そんな気がしてきた。
あー、さっきのあの子、名札の番号控えておけば良かった。妥協はしたくないのだが、もう一度さっきのグループを呼んでもらうわけにはいかない。
ダサ過ぎる。
女性達も「早く決めろよ、このスケベジャパン」という目で、皆こちらを見ている。
よし、ここで決めなければ!
私「オネガイシマス」
一人の女性へすっと手を差し伸べる。私の指名する女性が決まった。 彼女の口元がかすかに笑ったように見えた。
彼女は静かに私の横に座った。名札を確認するとアミー AMY というらしい。
[次回タイトル]
指名したフィリピン女性の性格は出身地でおおよそわかる?
[次回あらすじ]
美しいフィリピーナのアミーとKTV内での接客を受ける。二回目のフィリピン、レンジの冒険はここから始まるのか。また、記事内でフィリピーナの出身地(どこの地方から上京してきたのか)について田原なりの考察を紹介。