緊張しながらも、リョウコからのLINEを開く。

 

リョウコ「私のおじいさんが肺の病気になってしまってるの 」
私「そうなの?おじいさん大丈夫?」

 

そう連絡を返すも、あまりにもタイムリー過ぎてかなり動揺していた。

 

リョウコ「今のところ大丈夫。薬が効いて安静にしています。ただ、治療は長くかかってしまいそうなの」
私「それは大変だね。あなたが落ち込んでるように感じます。大丈夫ですか?」

 

リョウコ「私は大丈夫です。でもね…」

 

“でもね”の後は、だいたい察しがつく。

 

リョウコ「医療費があまりにも高くて、私や他の家族からお金を集めても足りないんです」

 

やはりお金の話になった。あまりにもこの話題が来るのが早かった。私は頭が白くなっていくのを感じつつ返信する。

 

私「そうなんだ。結構足りないの?」
リョウコ「10000ペソ足りないの」

 

なぜそんなにキリのよい値段だけ都合よく足りないのかわからないが、レンジさんが言っていた通りの展開に非常にガッカリした。
そして私から核心に迫る。





私「私に何かできることはある?」
リョウコ「恥ずかしいです。私たちはほんの2回しか会っていないから」

 

そこまで言っておいて今さら恥ずかしいはないだろうと思いつつ返信する。

 

私「わかりました。お金はなんとかなりそうなの?」
リョウコ「わかりません。ただ、私の友人や家族周りに助けを求めようと思います」

 

そのコメントと共にベットに横たわるリョウコのおじいさんらしき人とリョウコのツーショット写真が送られてきた。

病気で寝込んでいる人とのツーショット写真を恋人でもない人に送るのは、日本人の感覚ではおかしいと感じるだろうが、フィリピン人にとってはなんの問題もない行動のようだ。

 

その後、何往復か連絡を取り合ったが、内容はおじいさんをリョウコの田舎に戻そうとしていることや、病気の状況などについてであった。

最終的に医療費としてお金を貸して欲しいというところまではいかなかった。

 

ただ、今思えばリョウコは、私から率先してお金を出すように言って欲しかったんだろうと思う。

その時は、単にお金を請求されなかったことに安堵し、リョウコはお金目当てではない、リョウコはそんな人間ではないと思っていた。

そう言い聞かせていた。

 

しかし、一度狂いだした歯車は、私の希望とは逆に、望まない結末へと動き出したのであった。

 

次回   フィリピンの電波事情。音信不通になることはあるか?

3 コメント

  1. フィリピン人あるあるですねー
    このような経験者って、日本にいっぱいいるような気がします。

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