[レンジブログ 前回のあらすじ]
今から数年前、レンジがマニラでビジネスをスタートさせた頃の話。ある日、午前中にショットガンを目の前でぶっ放され、スリに合い、一日に二度も警察署へ行くと言うバッドデイ。
【レンジブログ182】また警察へ!? バッドデイはとことんダメな日!
クレイジーマニラでは以下の三つのブログがメインコンテンツです。
主に、平日に『小説ブログ連載』、週末は『トピックス(コラム)』をアップしています。現在は【レンジブログ外伝五章】を連載中です。
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【オノケンブログ1】転落と後悔
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【レンジブログ1】日本人経営者と私、フィリピンでの入国審査へ
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【ポットブログ1】タイで起業!先輩の誘い、女を求めてフィリピンへ!
[筆者レンジより]
この章の始まりは、私がオノケンをフィリピンへ誘う以前の話です。
『レンジブログ(外伝ではなく)』が終了する直前に、半年間の空白期間があるのですが、その期間のエピソードがメインです。
また昨日より、一話ごとにその『あとがき』をラジオで話すことにしました。
時間帯は午後11時半頃です。もしよろしければ、この記事下部にそのリンクを掲載しておりますのでチェックしてみてください。今夜もラジオであとがきを話します(ネタばれしないように気をつけます)。
さて。
被害者の立場ながら、一日に二度もポリスのお世話になると言う散々な私。
トドメにフィリピーナ彼女のマリーから「店に来やがれ!」コール。
どうなることでしょう。
それでは、レンジブログ183話をスタートいたします!
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ポットさんのアドバイスを受け、この告知を追記したところ、一気に『フィリピンカテゴリー第1位』に返り咲きました。皆さん本当にありがとうございます。
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(ブログ村全体では約100万サイト中、379位です。ここでもし一桁台の順位になろうもんなら、オノケンに顔出しさせます笑)
【レンジブログ183】極悪フィリピーナ現る!? KTVナンバーワンの彼女
ーー「You maybe die. (お前はもう死んでいる。)」
仮にも恋人にこのようなメッセージを送るだろうか。
私は寒気を覚えた。
しかし、一つ困ったことがある。
それは彼女が働き始めたKTV『花と蝶』、そのほぼ真向かいに、KTV『Room526』があること。
[KTV『Room526(以下526)』外観]
実はこのとき、526にもお気に入りの女性おり、アプローチの真っ最中だった。めちゃくちゃ良い感じなのである。
私には珍しく『本気』で口説いている途中。
この期間、忙しいとは言いつつも526へ足しげく通っていたのだ。
マリーは反対側の通りのアドレアティコのKTVだったので、今まではそこまで気を遣っていなかったのだが、まさかKTV『花と蝶(以下、花蝶)』へ移籍してくるとは。
これは入店時には最新の注意を払わなければならない。
花蝶の前には呼び込み、526の前にはドアマンがいる。
[KTV『花と蝶』外観]
彼らに別の店に入っていく姿を見られると、しかもそれを各女性に伝えられてしまうと……
ちーんである。
何もかもが終わってしまう恐れがある。
ーー私は、リヴィエラマンションホテル前でタクシーを拾うことにした。ここから花蝶と526は、歩けばものの10秒の距離。
しかしリスクが高すぎるため、一度迂回してから、タクシーの陰に隠れながら入店を試みようと考えたのである。
マビニ通りは北側へ一方通行。そのため、アドレアティコ通りに迂回して、右側ドアから隠れながら入ると言う完璧な作戦。
ーー私はタクシーに乗り、緊張しながらKTV『花と蝶』へ向かった。
[リヴィエラマンションホテル前]
ーー運転手に指示を出し、マビニ通りを北上。
すぐに右折してもらい、アドレアティコ通りへ。
そして、再びマビニ通りを北上。
このとき、タクシーは渋滞の中、ゆっくりと進んでいた。
私は呼吸を整え、マリーにどう釈明するか考えていた。
ーー526を通り過ぎ、花蝶の前でタクシーが停まる。
ドライバーに50ペソを渡し、タクシーの陰に隠れながら入店しようとした。
慎重に、慎重に。
[KTV『花と蝶』エントランス]
ーーその時。
「Sir!!」
誰だっ!?
通りの向かいから呼ばれた。そちらを向くと……
526のドアマンが清々しい笑顔で手を振っていた。
しかも、その様子を見た花蝶のエントランスのママさん達に「ワオー、あなたパルパロねー」と言われる。
さっ、最悪だ。両方にバレた。
おそらく先ほどの渋滞でゆっくり進んでいた時に、ドアマンが車内の私に気付いたのだろう。
私はモゲゆく顔面を必死に立て直しながら、花蝶へ入店した。
ーー階段を登り、二階へ向かう。
途中踊り場で、頭上から禍々しいオーラを感じた。
キメラアントの城にでも潜入したのかと錯覚する。
私はそのまま首を持ち上げてその狂気の元を確認。
マリーが私を見下ろしていた。
おっ、恐ろしい。何ちゅう殺気を出してんねん。
私はそのまま階段を降りようとしたが、金縛りに遭ったように動かない。
蛇に睨まれたブス。
見えない力で操られるように足は二階へ進んだ。
ーーボーイに促され、奥のVIPルームへ。
ドリンクと女性のリクエストを聞かれ、私はビールとマリーの名を伝えた。あと、灰皿も。
[花蝶のVIPルーム]
ーータバコに火を点け、その時を待つ。
……。
ドアが開き、入ってきた。
悪の化身、悪の権化、悪の象徴とも言うべきフィリピーナ。
以前勤めていたKTVではランキングが1位になることも多かった。日本へ来ていた時も同様に稼ぎ頭。この系列グループ内ではトップクラスの売り上げを誇る超人気嬢。
他店舗からの引き合いも多いようだ。おそらくここ花蝶でも猛威を振るうに違いない。
マリー、私の彼女である。
[マリー似顔絵]
彼女は俯き加減で私の横に座った。
私は恐る恐る声を掛けた。
「Hi, how are you tonight?(やっ、やあ。調子はどう?)」
マリーは私を無視して、ボーイを呼んだ。
「Bottle shochu. (ボトル、焼酎)」
「What!? I can’t drink so much!(何!? そんなに飲めないよ!)」
「Never say like that. (寝言言ってんじゃねえよ。)」
「……Copy. (……血迷いました。)」
ーードリンクが運ばれてきて、一応乾杯する。
そして、心配ごとを先に切り出した。
「I’m so sorry. I was busy. (本当にごめん。忙しくて。)」
彼女はグイっと焼酎を煽り、私にも「飲め、このブス野郎」と促してくる。
私はただそれに従うしかできなかった。
ーーおそらく彼女は気付いている。
私が周辺で『奇人のように遊んでいる(©ポット)』ことを。
しかも、先ほどの外のやりとりも見られたかもしれない。それを知っていてなお、黙っているようだ。
ーー「Sing!(何か歌えよ!)」
酔いが急に回ってきたところ、彼女がマイクを向けてきた。
私は適当な曲を入れ、それらしく歌った。
ーーしばらく、歌う、飲むを繰り返し、気付けば二人してベロンベロンになっていた。
途中、マリーに何度か指名が入ったようで、その都度ヘルプと交代するようボーイに促されていたが、彼女は全て無視していた。
いっ、いいのか?
まぁ、引く手数多だろうから、多少のわがままは許されるのだろう……。
ーー私は隙あらば、マリーのおっぱいを揉みしだいてやろうと思っていたのだが、かなりの酔いで性欲がゼロになっていた。
マリーはそんな私の肩を揺さぶり、
「Range! Are you sleepy? (レンジ、なに寝てやがんだ?)」
と起こしてくる。
私は目を擦りながらそれに応える。
彼女は酒癖も悪い。いや、普段のSっぷりに拍車がかかるのだ。
「ほら飲め、水だ!」と、新たな焼酎ボトルを私に向ける。
あー、これいつもの泥酔パターン。
私は額を抑え、白目を黒目に戻しながら、グラスを手にする。
マリー「Haah!? Are you serious!?. Hey, Range! Here we go!! (はーっ!? イカれてんのかよ!? おいっ、レンジ! ボトルごとだろっ!!)
出た、マリーの「ヒァウィーゴー」。これから始まる狂宴。
私は「My pleasure!(ついて来いよっ!)」と言い、ボトルを受け取り、口を付ける。
そして、上に向け豪快に飲んだフリ。
「ウエッ!」と吐きそうなアクションをしながら、ボトルを置く。
念のため「ゲホッ、ゲホッ、うーゲホッ!」と迫真の演技で咳払いをしておく。
マリーはそれを見て、
「You’re so crazy! I love you! (レンジ、超ウケるぅ! マジでイカれてるわ!)」
とケタケタ笑っている。
しかし、その笑いが突然途切れる。
「Hey, Range…… (おい、貴様……)」
……ヤバい。
彼女はボトルの中身を確認し、ほとんど減ってないことに気付いた。
猛烈にヤバい。
彼女の怒りボルテージが沸点を越える。
「Hey! Never use like a childish trick! Fxxking Range! Ha!?(おいっ! ワシを騙せる訳ねぇだろうが! てめぇ、ふざけんな! あ”っ!?)」
彼女は私をヘッドロックし、強引にボトルを口に当ててくる。
もう欺けない。今度は飲まなければ、命が危ない。
でも、このパターン嫌いじゃない。
私は半分近くをイッキして、マリーに親指を立てる。
ボトルを確認したマリーは満足そうに笑った。
「Good boy! (やればできんじゃん!)」
「Yes. Next you.(はい。次はマリーね。)」
彼女は負けん気が強い。私より『飲めるんだ』ということを誇っている。
同じようにボトルを持ち、イッキ。
ゲホッ、ゲホッと咽る。
「Are you okay Marry? ……CR?(大丈夫、マリー? ……トイレ?)」
今宵は限界を超えたようだ。
お互いに称えあう。
肩を借しながら、仲良くトイレへ。
ーー二人して、しばらくトイレに引きこもる。
多少は持ち直して、次にVIPルームに戻ってきたのは、ラストオーダーの時間。
私は『30分でも526に顔を出しておきたいな』と考えていた。
と言うのも、この夜のアフターは未定だったからだ。
「マリーwww」と思った方、応援クリックお願いいたします! 次回、マニラのアフター地獄、乞うご期待!
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うん。面白い。こんな感じで彼女達と付き合っていけたら楽しいだろうな!
小虎さん、いつもコメントありがとうございます!
そうですね、この頃は本当に毎日楽しかったです! その分モゲる事も多かったですが泣
昨年一期一会で知り合った日本人の方に、このクレマニのサイト送って
面白いですよ?と言ったら、
はい知ってますよ!有名ですよね、と、返答が!
その人はマラテでktvをやっておられる方だし当然か!
エグさん、いつもコメントありがとうございます!
そのような話題を聞いて大変光栄に思います。
ロックダウンで繁華街は大きなダメージを受けていると思います。
悲しいです。
早く元の賑わいが戻れば良いですね。
久々マリーさん!
このやり取りが大好物です!
懐かしいなぁと思い、過去記事読みました。当時はイケイケのお嬢さんでしたね笑
レンジブログでは登場人物皆さんの変遷が伝わってきて、何だか親心が湧いてきます笑
コメントありがとうございます!
そうですね、まだ彼女が若かった頃ですw
私に対してはめちゃくちゃでしたね。今はかなり落ち着いた大人の女性になりました。
今後ともよろしくお願いします!
ホントにクレージーだぁw
マリーさん、ヤバイですね♪飲める人だったら楽しいかもですけど(^_^;)
私には無理だ~( ̄▽ ̄;)
しかしあんなに飲んでアフターの心配って? いやぁ、さすが伝説の男ですね?
普通に考えてそこから脱出できます?いや、ミラクルを見せてくれるんでしょ、レンジさん? 楽しみです?
Ackieさん、いつもコメントありがとうございます!
そうですね、まあまあのクレイジーな女性ですw
それに振り回されるのが最高に楽しかったですね!
そして、別の女性達にも振り回されて。落ち着ける日々はいつ来るのでしょうか笑
優しい性格が出てますね。
誰に見つかろうが、平気な顔して両方の店に入れる様になれば立派なベテランです。
Ninaさん、いつもコメントありがとうございます!
そのレベルに到達するにはまだまだ経験値が足りません!
精進します笑
僕が出会った頃のマリーと言った感じですね!
すごく懐かしいです?
わがまま、横暴、お嬢様ですけど、マリーって何故か憎めないんですよね?
いつも彼女は私たちの中心にいますね!
ねー!ケンさん、懐かしいよね!
あの頃が一番楽しかったかなぁ。
いろいろあって、ようやく関係が落ち着いてきたと思ったらこのロックダウン…
彼女は俺らにとってもそうだし、クレマニ開始のきっかけでもあるし。
ラジオ聴きました!
めっちゃ面白い… と言うか、レンジさんの声が渋すぎて、イメージ吹き飛びましたwwwww
また明日も聞きますね〜
更新頑張ってください。
コメント、ラジオ視聴ありがとうございます!
ボソボソ声で申し訳ありません。
昼間はもっと声と体張ってるんですけど笑
今後ともよろしくお願いします!
数年前に花蝶にペンギングループのトップの子が居ましたね。
毎月25万とか30万ペソ位稼いでいて驚いた記憶があります。
もしかしてマリーのことかな?
コメントありがとうございます!
どうでしょうか… 彼女は常に一位と言う訳ではなかった思います。
女性の入れ替わりも多かったようですし。
ただ、花蝶でも相当な猛威を奮っていたとは聞いてます笑